●記事提供: ライドハイ編集部
【昔流儀】=高回転・勢いよく空吹かしシフトダウン・強いエンブレ効果 vs 【新しい流儀】=低回転まで待ってからシフトダウン・エンブレ効果少ない
エンジンブレーキとは、エンジンが高回転時にスロットルを全閉にすると、燃料と空気がアイドリング時の最低限までしか供給されないため、低い回転域まで戻ろうとする際に生じる抵抗を制動効果として利用すること。つまりエンジンブレーキというレバーやペダルは存在しない。キャリアのあるライダーからすれば何をいまさらかも知れないが、エンジンブレーキという用語そのものが使われなくなっているのもお忘れなく。
このスロットルを戻すと速度が下がる効果が、フロントブレーキをかけると生じる前のめり(ノーズダイブ)が怖いキャリアの浅いライダーには、安心できる減速方法としてコーナー手前の減速区間では強い味方となっている。
ただエンジン回転が高くないと制動効果が期待できないため、4速で走っていれば3速や2速までシフトダウンする必要がある。このとき急激にクラッチを繋ぐと、回転差で後輪がスリップしたりするので、ギヤチェンジのためクラッチを切った瞬間にスロットルを少し捻り、エンジン回転を上げて回転差を少なくする「空吹かし(ブリッピングともいう)」のテクニックが要るので、ビギナーにはそこまでのレースのようなエンジンブレーキは苦手とされているのが一般的だろう。
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