輸入車の登録台数は日本自動車輸入組合 JAIA(Japan Automobile Importer Association)のホームページで見ることができるわけだが、MIGLIOREでは、2023年からその販売台数を毎年追いかけてみようと思う。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●外部リンク:JAIA(日本自動車輸入組合)
2023年からロイヤルエンフィールドがJAIAに加盟
2022年の輸入車の登録台数は、ハーレーダビッドソンが2017年以来の1万台を突破(前年比33%増の1万199台)。空冷スポーツスターがディスコンになる一方で、水冷エンジンを搭載するパンアメリカ1250スペシャル、スポーツスターS、ナイトスターなどが注目を浴び、トールバガーシリーズであるローライダーST、ロードグライドST、ストリートグライドSTなども登録台数を伸ばした。
また、2022年はカワサキ傘下となったビモータがJAIAに加盟、20台を登録した。
2023年はロイヤルエンフィールドがJAIAに加盟し、1月からいきなりシェアを4%取りその存在感を披露。毎年、大磯で行われているメディア向けのJAIAの試乗会にも出展するそうだ。
ロイヤルエンフィールドで特に売れているのはメテオ350とクラシック350。ライバルであるホンダのGB350やレブル350は在庫が品薄だが、ロイヤルエンフィールドのこの2台は豊富なカラーバリエーションを持ち、それらを在庫していることが大きい。今後もハンター350やスーパーメテオ650といったニューモデルを用意しているため、順調に登録台数を伸ばしていくだろう。
またベネリなどは、欧州ではすでにメジャーなメーカーでロードスポーツやアドベンチャーなど様々なラインナップを持つ。今後日本でのディーラー施策次第ではかなり台数を伸ばしていくはずだ。
2022年、1万199台を登録したハーレーダビッドソンは失速。2022年、BMWやドゥカティは世界的にはシェアを伸ばしているものの日本での登録台数は落ち込んでおり、2023年の出だしもあまり良くないのが気になるところだ。
ただし、ドゥカティに関しては、2023年はスクランブラーが刷新され、ディアベルV4などの新しいモデルも用意しているため、それらの日本導入時期に登録台数を伸ばしてくるはず。BMWもモトラッド100周年の年であり、その記念モデルの導入時期に登録台数を伸ばすはずだ。
一方でここ数年日本で好調なのがトライアンフだ。順調に登録台数を伸ばしており、オーセンティックなバイクを多くラインナップに持つだけに強い。そしてKTMとハスクバーナは2022年は若干落ち込みを見せたものの、2023年は良いスタートを切っている。
今後の動きとしては、様々な外車メーカーに350ccカテゴリー投入の噂もあり、そうなった場合、輸入車登録台数のシェアは激変するはず。
こんな感じで2023年は輸入車の登録台数を追っていきたいと思う。
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