【“MAXシリーズ”は250ccクラスもやっぱりスポーティ!】ヤマハ XMAX ’25モデル試乗レポート

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【“MAXシリーズ”は250ccクラスもやっぱりスポーティ!】ヤマハ XMAX ’25モデル試乗レポート

大型クラスのTMAXを筆頭に、軽二輪クラスのXMAX&NMAX155、原付二種のNMAXと4モデルのラインナップを持つヤマハのスポーツスクーター・MAXシリーズ。250㏄クラスのエンジンを搭載しているのが今回紹介するXMAXで、一般的なビッグスクーターとは一線を画すスポーティなキャラクターがその持ち味だ。

●文:谷田貝 洋暁 ●写真:真弓 悟史 ●BRAND POST提供:YAMAHA [Y’S GEAR]

2025年4月にマイナーチェンジを行い、新たに電動スクリーンを得て、フロントマスクも変更された’25モデルのXMAX。価格は税込73万7000円。カラーリングは写真のブラックに加え、マットダークグレーとグレーの3色展開。

どこが変わった!? ’25モデルのXMAX

2025年のモデルチェンジで新しくなったXMAX……なのだが、正直変化がわかりにくい(笑)。まぁ、ヤマハの公式HPで“「変わっていない」が最大の誉め言葉!?”なんて言葉が入った記事を発表しているくらいだから、従来からのスタイリングイメージを壊さないようリニューアルを行なったということなのだろう。ただ、あまりにもわかりにくいので、まずは先代モデルと’25モデルの外観を比較しながら変更点を見ていこう。

まずフロントマスク。ウインカーの位置がヘッドライト下からスクリーン脇のスポイラー移設され、マスクのノーズラインやヘッドライトも変更。電動スクリーン化によりスクリーンやスポイラーの形状も変更されている。

左が先代モデルで、右が’25モデルのXMAX。フロントマスクやスクリーンはもちろん、フロントフェンダーの形状も違う。

サイレンサーは800gの軽量化が行われると共に、デザインも楕円だった断面形状から丸型に変更。……よくよく見るとライセンスプレートホルダーにつながるフェンダーの形状、テールランプ、サイドカバーのデザインも一新されている。

左が先代モデルで、右が’25モデルのXMAX。サイレンサーが軽量化されたとのことだが明らかにリヤ周りが軽やかな印象に。またテールランプやフェンダー、サイドカバーにも明らかな違いが。

え? もしかして!? と思って車体サイドも見比べてみると、フロアボード下部のカバーデザインやセンタートンネルまわりのパネルデザインまでも見事に変更されていた!! ……ってことはだよ!? カウル部分の外装デザインは全面的なリニューアルを行なったということだ。……ヤマハさん、いくら従来からのスタイリングイメージが大事とはいえ、ちょっとわかりにくいですよコレは!! せめてもうちょっとアピールしてもいいんじゃないでしょうか?

左が先代モデルで、右が’25モデルのXMAX。MAXシリーズのアイコンであるセンタートンネル脇のブーメラン形状のサイドパネルがより印象的に。よく見るとタンデムステップにつながるステップボードのラインにも違いが!!

走りは従来どおり!! “MAXシリーズ”らしいスポーティなコーナリングが楽しいXMAX!!

しっかり応力をかけて曲がるスポーティな走りができるのは従来どおり。

XMAXは、高いスポーツ性能をウリにするヤマハのスポーツスクーターMAXシリーズの250ccモデル。その最大の特徴は、他社の一般的なビッグスクーターとは一線を画すフロントフォーク&ブラケットの構造にある。というのも一般的なビッグスクーターはフロントフォークを支えるブラケットが一つだけのユニットステアを採用するのが普通だ。これに対しXMAXは通常のモーターサイクルと同じようにアッパーブラケットとアンダーブラケットがあり、フロントフォークがガッチリとクランプされている。

電動スクリーンを一番上にして走ると明らかに風の流れが変わる。

この車体構造のおかげでXMAXはフロント周りの車体剛性が高く、実際に走ってみても一般的なスクーターとは異なり肩からコーナーに飛び込むようなスポーティな走りが楽しめるようになっている。ただ、こんなことを書くとスポーティに走らないライダーには関係ないように思うかもしれないが、そんなことはない。XMAXは高速道路での巡航走行時の安定感も高く快適なクルージングが行えるのだ。

大きなトランクスペースにCVTによるイージーライド。コミューターとしても使いやすいXMAX。

つまり、XMAXはコミューターの本分である街乗り用途で便利なのはもちろんだけど、高速道路を使っての移動も楽だってこと。ビッグスクーターのなかでもツーリングマシンとして適性が非常に高いと感じるのだ。’25のモデルチェンジではこの持ち前の走行性能の高さに加えて、電動ウインドスクリーンも新装備。1台で日々の通勤/通学からたまの休日のツーリング用途まで幅広く使えるビッグスクーターに仕上がっている。

XMAXを相棒にすれば日々の移動手段としてはもちろん、高速道路を使ったツーリングまで楽しめる。

’25モデルのXMAXはメーターまわりのデザインも変更!!

’25モデルのXMAXはメーターデザインも変更されている。LCDパネル(左)と4.2インチTFTパネル(右)で、先代では縦に並んでいたLCDとTFTのパネルが左右に並ぶ横型レイアウトに変更された。

左のLCDパネルがメインディスプレイで、速度計、燃料計、オド、トリップ×2、路面凍結警告などを表示。右は4.2インチTFTパネルで、①タコ、②エコ(燃費計)、③スピードビジュAライザー(速度超過警告/スマートフォンアプリ「Garmin StreetCross」との接続が必要)の3つのメーター画面が選択可能。

左の3.2インチLCDパネルに、運転に必要な基本情報を表示させ、右のTFTパネルにウインドスクリーン操作やスマートフォンとのコネクト機能などエクストラな情報を表示する。

新装備の電動ウインドスクリーンの操作は左スイッチボックスのパドルボタン&ホームボタンで機能を呼び出して操作する。スマートフォンとBluetooth接続すれば音楽再生のコントロールや各種通知の表示も可能。この他、純正アクセサリーのグリップウォーマー(2万2000円/取付工賃別)やヒートシート(5万9400円/取付工賃別)を取り付けるとメーターにステータスが表示される。ちなみにグリップヒーター、シートヒーターともに10段階の温度レベルから3つ温度設定のプリセットが可能だ。

右側の4.2インチTFTパネルは、スマートフォンアプリ「Garmin StreetCross」によるナビ画面のミラーリングも、Bluetoothによる無線接続を行えば可能。前回紹介したYZF-R9など、徐々に搭載モデルが増えているが、スマートフォン側の消費電力が少なめだったり、通信量が少なかったり、イグニッションON時の接続性が良かったり、非常に使いやすいシステムになっている。

スマートフォンアプリ「Garmin StreetCross」をインストールし、3.4ギガの地図データ(最新は有料だが2024年度版は無料)をダウンロードすれば、4.2インチTFTパネルにナビ画面をミラーリング可能。ナビ表示画面も3種類から選べる。

’25モデル XMAXのディテール

フロントマスクに隠れて見えないが、フロントフォーク上部の支持構造によりスポーツ走行向きな車体になっていることが大きなポイント。フロントタイヤや大きめの15インチで高速走行時の安定性もいい。

’25モデルでメーターまわりを新作。電動スクリーンやナビ機能の操作は左スイッチボックスのパドルスイッチで行う。ハンドルポジションが前後2段階で変更できるものは従来通りだ。

右スイッチボックスにスターター&キルスイッチ、ハザード。左スイッチボックスにはディマ、ウインカー、ホーンといった基本装備に加え、パドルスイッチ&決定ボタンやホームボタンを装備し、電動ウインドスクリーンなど各種機能の操作を行う。

スマートキーを採用しており、イグニッション操作やシート下&フロント収納スペースの解錠、フューエルリッドの操作などが行える。オプションにはスマートキー連動の45ℓのトップボックスも用意されている。

コックピット左側にはイグニッション周りのボタンで開けられる小物入れを装備。内部にはUSB Type-C(5V/3A)ソケットがあり、コードを潰さず外へ引き出せようゴムパッキンが工夫されていた。

LEDランプ付きのトランクスペースをシート下に装備。内部容量は発表はされていないが、縦長のスペースは長尺モノも収納しやすく、Arai・TXストラーダなら写真の向きで2コ収納可能だった。

ヒンジ部の右側には別途ヘルメットホルダーもある。

ライダー&パッセジャーともに幅広で座りやすいシート。純正オプションには40㎜座面が下げられるローダウンシート(ただしシート下容量は減る)も用意されている。

スポーティキャラのためセンタートンネルは高めで。フロアボードは前後に広く、足を伸ばしてゆったりと座ることができる。パッセンジャー用のステップは踏ん張りやすい可倒式。

ゴーアンドストップの多い街乗りはもちろん、高速道路移動も余裕でこなす250㏄エンジン。燃費は今回のテストで28km/ℓほど、燃料容量は13ℓなので350km以上走れることになる。今回のモデルチェンジでは、雨の日など滑りやすい路面でエンジン出力制御を行うトラクションコントロールシステムの制御が最適化。また発電容量がアップしたことでUSB Type-C電源の確保が可能になった他、純正アクセサリーのグリップヒーターやシートヒーターの操作がスイッチボックスから行えるようになった。

ツインショックには、5段階のプリロードアジャスターも装備。サービスツールには調整レンチも付属。

先代モデル比で800gもの軽量化が行われたサイレンサー。断面形状が楕円から真円となったが、マフラーエンドやカバーのデザインで“真円には見えないよう”工夫が凝らされている。

“X”モチーフのテールランプも実は新作。ウインカー内蔵で後続車に急ブレーキを知らせるエマージェンシーストップシグナル(ESS)も初搭載。

’25モデル XMAXのポジション&足つき考察

シート高は795㎜とビッグスクーターとしては高め。さらにシートが幅広なこともあり足が広げられ両足の踵が4、5cm浮いた。その一方で純正アクセサリーには、マイナス40㎜のローダウンサスペンションキット(7万7550円/取付工賃別)や、同じくマイナス40㎜シート座面が下がるローダウンシート(4万2350円/取付工賃別)が用意されている。

XMAX ABS (8BK-SGA8J)の主要諸元

■全長2180 全幅795 全高1410 軸距1540 シート高795(各mm) 車重183kg(装備)■水冷4スト単気筒SOHC4バルブ 249cc 23ps/7000rpm 2.4kg-m/5500rpm 変速機形式CVT 燃料タンク容量13L■ブレーキ F=ディスク R=ディスク■タイヤF=120/70-15 R=140/70-14 ●価格:73万7000円

【TESTER: 谷田貝 洋暁】
『レディスバイク』、『Under400』、『タンデムスタイル』など、初心者向けバイク雑誌の編集長を経てフリーランス化したライターで、二輪各媒体に寄稿したバイク試乗記事は1500稿超。“無理”、“無茶”、“無謀”の3無い運動を信条としており、毎度「読者はソコが知りたい!」をキラーワードに際どい企画をYM編集部に迫る。


※本記事はYAMAHA [Y’S GEAR]が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。