自動車メーカー・光岡自動車の新たなバイクプロジェクトが「モトラッドミツオカ堺」でスタート!

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自動車メーカー・光岡自動車の新たなバイクプロジェクトが「モトラッドミツオカ堺」でスタート!

2025年6月14日、大阪中央環状第2号線沿いに「モトラッドミツオカ堺」が移転し新装オープンした。国内でも最大規模となるBMW Motorradの正規ディーラーだけに、開店当日は多くの来店者が訪れた。そしてオープニングセレモニーでは「R18 Orochi Concept」と題された光岡自動車らしい1台のコンセプトマシンがアンヴェール。その魅惑のカスタムクルーザーに迫った。

●文:櫻井伸樹 ●写真:宮下豊史 ●BRAND POST提供:光岡自動車 BMW Motorrad

特別な店舗のオープンに向けた特別な1台

関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自慢だ。

320m2というゆとりのある広い空間には最新モデルが配置され、「ファイヤープレイス」という焚き火を模したオブジェは西日本で初の導入となる。効果音とイルミネーションの揺らぎは、焚き火の疑似体験が可能で、対面にはカフェカウンターもあり、周囲のソファーでくつろぎながらコーヒーが楽しめるのだ。店内とオープニングの風景は前回の記事をぜひ見てほしい。

そんな堺店の新装オープンには、時折激しい雨が降る天候にもかかわらず、多くの顧客がお祝いに訪れた。そして午前11時のオープニングセレモニーでは、金谷店長のスピーチに続き、1台のカスタムバイクがアンヴェールされた。それが「R18 Orochi Concept」である。

光岡自動車といえば「夢・希望・喜びを共有する楽しいクルマづくり」を掲げ、手作業によるレトロかつ独創的な車づくりで根強いファンを獲得している自動車メーカーだ。

これまでさまざまなオリジナリティにあふれた車を世に送り出してきた光岡自動車。その中でもとくに異彩を放ち、街中で遭遇すれば今でも高い注目を浴びるのが「Orochi(オロチ)」だ。

オロチは2001年の第35回東京モーターショーにコンセプトモデルとして参考出品され、その異形ともいえるデザインから瞬く間に話題となった。

日本神話のヤマタノオロチをモチーフにした、蛇のような流麗で有機的なボディラインが目を引く、まさに個性的なスポーツカー。あまりに大きな反響のため、光岡自動車は5年の歳月をかけて市販化を実現。2006年から市販化が始まり2014年まで製造された、まさに伝説のスーパーカーである。

このR18 Orochi Conceptは、そんな4輪のオロチをデザインした青木孝憲氏によるもので、当日はなんと青木氏自らこのバイクについて語ったのだ。

新店舗のエントランスゲート目前に配置されたのは、M1000R。新装開店時は多くの祝い花が飾られていた。

当日は時折強い雨が降るほどの天候だったが、それにもかかわらず多くの顧客が開店と同時に訪れた。

最新の内装と設備を持つ堺店を任された金谷店長。オープンまでの苦労と顧客への感謝を伝えた。

光岡自動車は、Orochiを始め、Viewt/Himiko/Buddyなど、既存の市販車をクラシカルでユニークなスタイルに変身させる技術が最大の武器だ。

神話に登場するヤマタノオロチをイメージして製作されたOrochi。その異形とも言えるデザインは類を見ない。

アンヴェールを目前にしてその熱意を述べるデザイナーの青木氏。

アンヴェールと同時に会場からは歓声にも似た声が湧き上がった。

誰が見ても本能的に乗りたくなるバイク

4輪のOrochi同様に、地を這うような低い姿勢の中にシングルのボバーシートを備えたR18。そこには紫を基調とした幾何学的なグラフィックが施され、その姿はまさに異形とも呼べる個性的なものだった。デザイナーの青木氏はこのコンセプトモデルにどんな思いを描いたのか。

青木「やはり我々は光岡自動車ですから、この店舗のオープンに向けて我々ならではのことをやりたいと思い、この企画が生まれました。私はずっと4輪デザインの担当ですが、個人的にはバイクも好きで乗っていました。

Orochiという車は、それ自体が唯一無二の存在です。たとえば世界でも有名なスーパーカーとOrochiを並べて『どっちのほうがカッコイイ?』と聞くと、子供から年配の方まで、ほとんどがOrochiを選ぶと思うんですよね。このR18 Orochi Conceptにもそんな唯一無二の存在感を持たせたんです。

4輪のOrochiを2001年に出した時は濃い紫で、その印象もあり、令和版の上品な紫で全体を仕上げました。そもそもOrochiはヤマタノオロチという伝説上の生き物で、それが鉄の馬に乗り移って、浸食もしくは変身していくような、そんなイメージなんです。よく見ると、グラデーションで透けていたり、消えかかったりした部分もあり、それはその変身の途中過程を表しているんです。

一番見てほしいのは、私もみなさんと同じ、車やバイクを愛するひとりの愛好家だということです。その立場から見たときに『俺だったらこんな車やバイクに乗りたいんだよ』というのが大事で、一般の人が見ても本能的に乗りたくなる、そんな気持ちでこのR18 Orochi Conceptを仕上げたんです。

製作期間は約3カ月ほど。色とデザインを起こして、職人さんと綿密な打ち合わせをしました。ラッピングやデカールだと段差が出てしまうので、それを避けるために塗装を選びました。職人さんが手作業で進めていくと『魂が宿る』ように感じるんですよね。眺めていると、なんとなく生命感を覚えます。今回はグラフィックのみのカスタムですが、今後は私たちが持っているノウハウ/技術/知見を活かして、バイクにも展開できたら楽しいだろうな、と思っています。

BMWのバイクに乗っているお客様は、我々が作っているオリジナルカーのオーナー様と近い印象を受けました。みなさん純粋な方が多くてロマンチストというか、きっと自分だけの何か特別なものを求めているんじゃないかな、と思いました」

グラフィックとしてはかなり手の込んだ派手なものなのに、紫のせいか上品で落ち着いた印象だ。

「ヤマタノオロチという伝説上の生き物が、鉄の馬に乗り移って、浸食もしくは変身していくような、そんなイメージなんです」と青木氏。

タンクのエンブレム部分がちょうど“目”のように見えなくもない。どこか幾何学的で近未来的な雰囲気もある。

タンクの上はより複雑なデザインだ。塗装職人はマスキングがかなり大変そうだったようだ。

塗装は、R18の巨大なヘッドカバーにまで及ぶ。細部に神は宿るとはまさにこのことか。

シングルボバーシートは、表皮が全面的に張り替えられる。こんな色合いのBMWはこれまでにないはず。

サイドカバーやリアフェンダーにも手の込んだ幾何学的なグラフィックを採用。近未来のヒーローが乗っていそうな雰囲気もある。

R18のアイコンでもあるフロントフォークカバーには、蛇のウロコを模したペイントが。大きさが微妙に変えるという細かさ。

ウロコ模様は、クランクや趣旨パーツなどあらゆる場所に描かれ、神が乗り移っていく様子を表現する。

R18のボバーキットはナンバープレートが車体の左側に装着される。メッキのホイールやサイレンサーが眩しく輝く。

今回のカスタムはあくまでグラフィックのみで、外装はボバーキットの装着と社外のホイールとのことだが、ノーマルとは雰囲気がまったく違う。

サイン色紙にスケッチを入れる神対応

オープニングセレモニーでは、R18 Orochi Conceptをアンヴェールした後、特別に記念撮影の時間も設けられた。撮影時には車両に跨ることができ、しかもデザイナーの青木と一緒に映れるという、まさにプレミアムなサービスが展開された。

Orochiをデザインした青木氏の知名度は高く、中には色紙を携えてサインをもらう場面も。しかも青木氏はすべての色紙に車のデザインスケッチを添えるという、丁寧で愛のある神対応。本職のデザイナーの描くスケッチを入手できるとは、なんという幸運だろう。

青木氏からOrochiのスケッチ入りりのサインをもらったのは、幼少期から同車のファンだという鍵山穂乃佳さん。「顔に見える何かを探そう」という学校の宿題で、お父さんからこんなデザインの車があるよと教えてもらって以来、ずっとOrochiのファン。SNSでこのプロジェクトを知り、神戸から駆けつけたとのことだ。憧れの車のデザインを手がけた青木さんと会えた喜びを隠しきれないほど興奮していた。

このR18 Orochi Conceptは、モトラッドミツオカ堺店にしばらくの間展示された後、Motorrad Mitsuokaの各店舗を回る予定とのこと。生命さえも宿る唯一無二の車両を、ぜひご覧いただきたい。

現時点ではまさにここだけでしか見られない、世界で1台のカスタムバイクにみなさん興味津々。

R18 Orochi Conceptをデザインした青木氏と記念撮影ができる機会はなかなかない貴重な体験だ。

長年青木氏のファンだという鍵山さん。念願かない、思わず笑顔がこぼれる。

世界で1台しかないカスタムバイクに跨り、そのデザイナーと写真を撮れるというプライスレスなサービスはさすが。

モトラッドミツオカ堺店】●住所:大阪府松原市丹南4丁目175−1(Googleマップ) ●電話:072-275-7878 ●[車/バイク]近畿自動車道松原ICから約3.8km(約7分)/阪和自動車道美原北ICから約650m(約2分) [公共交通機関]近鉄河内松原駅から近鉄バスで岡まで約10分、その後徒歩約5分 ●営業時間:10時-18時 ●定休日:毎週火曜/第2&第3水曜


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