初めてのBMW R1250GSアドベンチャー。初めての白馬。そして初めてのヒルクライム!
2023年11月にR1300GSが登場し、さらにこの夏、R1300GSアドベンチャーも発表となった。ますますの充実ぶりを迎えるBMW MotorradのGSシリーズ。そして9月7日のモトラッドデイズにて、R1300GSアドベンチャーがステージ上に登場し、日本への正式導入が伝えられた。そんな盛り上がりの中、あえてR1250GSアドベンチャーの最終限定モデルをモトラッドミツオカ西宮店で買った若者がいる。そんな彼の初めて尽くしのモトラッドデイズをレポートしよう。
●文&写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●BRAND POST提供:光岡自動車 BMW Motorrad
なぜこのタイミングでR1250GSアドベンチャー?
2024年春、ディーラー店頭にはR1300GSが並び、R1300GSアドベンチャーの正式発表を今か今かと待っている中、あえてR1250GSアドベンチャーを買った若者がいた。
「とにかく格好の良い見た目」
と購入した理由を語ってくれたのは、モトラッドミツオカ西宮店でこの最終モデル、しかも限定カラーを購入したKさんだ。ホンダVTR250/ヤマハFZ-1を乗り継いだKさん、時折ツーリングスポットや休憩場所で見かける「あのデカいバイクはなんだ?」と、興味を持ち始めたのが購入したきっかけだったという。
見れば見るほど、気になればなるほど、見かけるたびに目で追っかけるようになり、憧れのバイクとなった。無骨なタンクと左右に張り出すボクサーエンジンのヘッドにやられ、BMWオーナーの道に進んだ。その入り口となったのは、神戸県の正規ディーラー・モトラッドミツオカ西宮店だ。
すでに店頭にはR1300GSが並んでいたが、お目当てはいつも気になっていたアイツ=R1250GSアドベンチャーだ。この時点で1300アドベンチャーの噂はもちろん出てはいた。しかし、欲しいのは「この、いかつい1250アドベン」。
とはいえR1300GSが気になるのも事実。そこでしっかりと乗り比べてみたという。西宮店の店頭にはちょうど両方置いてあり、乗り比べた結果、R1300GSでは希薄になったボクサーエンジン独特の“粗荒さ”に惹かれ、最終モデルのR1250GSアドベンチャーを購入することになった。
「国産では決して味わえない、ボクサーエンジンのフィーリングと排気音にやられました」
とKさん。さらに訪れたディーラーでの対応も申し分なく、国産メーカーからBMW Motorradの世界に飛び込むことができたという。
「外車ディーラーは敷居が高い印象があったけど、勇気を振り絞って一歩踏み出してみると、BMWディーラーの方は良い方ばかりで、大変親切にしていただきました。それも購入の決め手になりました! 担当してくれたモトラッドミツオカ西宮店の青山さんに感謝です」
じつは、GSが欲しい人にとっては、今がちょうど良いチャンスだということも補足しておこう。1300と1250の試乗車が店頭に並ぶ時期は、この新車が並び出した過渡期のタイミング以外はありえない。そして両方とも新車で購入できることも大きい。新旧それぞれの個性をしっかり堪能して選択ができるからだ。
1250は2019年の登場後、2024年9月でそろそろまる5年となる。マイナーチェンジを繰り返し、ネガな部分を消し、良いモデルへと進化、そして熟成してきた。もちろん1300はさらなる排気量アップ、そして最先端の電子デバイスを装備。とくに今回登場したR1300GSアドベンチャーは「オートメイテッドシフトアシスタント」というオートマチック機構をオプションで選択できる。
これはクラッチ操作/ギアチェンジを自動で行うもの。なのでハンドルを握り左手の先にあるべきクラッチレバーがないのだ。まだこのモデルの走行インプレッションの情報はほとんど世の中に出てきてはいない。どんなフィーリングで、便利かつ安心安全な機構なのか? これは今後の続報に期待したい。
話が逸れてしまったが、このように新製品が続々投入されているなかで、最終モデルとなったR1250GSアドベンチャーを選択したKさん。しかし、まったく後悔はないという。「とにかく楽しいし、気に入っている」と力強くコメントしてくれた。
納車後、地元から少し足を伸ばしまずは琵琶湖を1周。俗に言う「ビワイチ」というやつだ。次にツーリングで目指したのは島根県。大雨の予報だったが「これこそアドベンチャーが活躍できる過酷なツーリングでしょ」と喜び勇んで走ってきた。
納車は6月で、この日でまだ3ヶ月。その間に走った距離はなんと9500km! 3ヶ月という短い期間に刻んだ決して小さくはない数字からも、この最終モデルを愛してやまない気持ちを感じられた。
BMW乗りになったんだから、目指したのはもちろんBMW乗りの聖地「白馬」
BMW Motorrad乗りが日本中から集まる年1回のお祭り『BMW Motorrad DAYS JAPAN』。毎年9月の頭に長野県白馬村のHAKUBA47 MOUNTAIN SPORTS PARKで開催されている。その情報をディーラーで聞き、学生時代からのバイク仲間を巻き込み、いざ白馬へ! なお、この友人たちはカワサキやトライアンフなどに乗っていて、BMW MotorradはKさんのみ。でも楽しそうかも? と、片道500kmの旅に付き合ってくれたのだ。
しかもKさんはタンデムシートに弟くんを乗せて登場。パニアケース/トップケースの上にはさらに荷物が満載。聞けば、翌日に近くでキャンプをする予定とのこと。長野ツーリングをモトラッドデイズをきっかけに思い切り楽しむそうだ。
え? GS初心者なのに、ヒルクライムにエントリー?まさかの走行権当選⁉︎
「冒険心が抑えられなくて」
という思いが走りに走り、モトラッドデイズの名物であるゲレンデを駆け上がる「ヒルクライムコンテスト」にエントリー。これはイベントの中でも一番人気の企画だ。参加者も身内も観戦者も、そして運営スタッフもみんな「登れー!」と声をあげて一丸となって、急斜面を登るGSを応援するイベントだ。
そんな企画をディーラーで耳にし、冒頭の「冒険心が抑えられなくて」と、ホテルへのチェックインを後回しにし会場に着くやいなや、即エントリー。結果、競争倍率がかなり高かったのにもかかわらず、当選!
え? ヒルクライムにエントリー??? 友人たちも驚きつつ「ネタになるに違いない」とその朗報に一緒に喜んだ。
とはいえ、初心者らしく不安の色も見せる。しかし、頼りになるのは現場で初めて言葉を交わすGS乗りたち
優しく対応してくれるのがGS、いやBMW Motorrad乗りの特徴だ。Kさんが不安そうにこれから走るゲレンデを見ていると、アドバイスをしようと寄ってきてくれたのが、2022年のGSトロフィー日本代表のふなっしーこと舟橋理人氏。不屈のメンタルと強靭なフィジカルで日本チームを牽引した立役者だ。このような著名人と気軽に話せるのもGS乗り同士だからこそだ。
さらに事前ブリーフィングでは、このコンテンツの運営をしている松井勉さんからも、参加者全員に対し的確なアドバイスが伝えられた。松井氏はBMW Motorrad公式オフロードインストラクター。しかも2022年/2024年のGSトロフィーにて日本代表とともにメディア枠で参加したGS界の第一人者だ。
「エンデューロPROモードで、トラクションコントロールは最小で」
今まで知識やメーターに表示される文字では知っていたが、どんなモードが良いのか、どんな効果をもたらすのかがわからなかった、バイクを制御する最新デバイスによる電子制御。これを的確に説明、さらの設定のアドバイスをしてもらう。しかし、その設定がうまくできているかが慣れていないためよくわからない。
若干困り顔でTFTメーターを見つめるKさんに駆け寄ってくれたのが、たまたま現場にいたモトラッドミツオカグループの1店である鈴鹿店の岩間店長。松井さんがアドバイスした設定を聞き、その通りにサクサクと設定完了。多店舗展開している光岡グループはどこの店舗のユーザーでも、しっかりとサポートしてくれるので心強い。
ふなっしーから空気圧についてのアドバイスももらっていたので、空気圧調整もおこなった。公道をメインに走ってきたGS乗りにとっては目を疑うような数値まで下げるので若干不安だが、不整地でのタイヤのグリップ力を上げるためには必要なセッティングだ。
もちろん帰宅時には忘れずに適性空気圧にする必要があるので注意が必要。Kさんもゲレンデ走行時、空気圧を落とすことを出かける前からわかっていたいたので、携帯型のコンプレッサーを持参。なお、彼の乗るGSは空気圧センサーが装備されている。しかも過去に設定した履歴も確認できるので、戻す時もわかりやすい。
そしてついにヒルクライムタイムがやってきた
ヒルクライムコンテストは土曜/日曜の両日開催された。Kさんは土曜日にエントリー。しかも順番は10番目でまさかの大トリ。各選手の走り方やラインが勉強できる反面、かなりのプレッシャーになっていた。
しかも今年は例年とは違い、新ルールが採用された。スタート地点からまっすぐに登るのではなく、斜面に対し90度の角度でスタート。コース端のパイロンでUターンし戻り、スタート位置近くのパイロンで右に90度曲がる。あとは斜面を駆け上るだけ。タイム計測位置も変更となったが、タイムが一番早い人が優勝というルールだけは変わりはない。
ついに自分の番。白馬の坂はどんな香り?
ついにスタート地点に立つKさん。彼の紹介をしつつ、それを煽るMCと松井氏。もちろん無理をしないように配慮した上での煽りなので、気持ちが良いし面白い。
トークの中では、転倒し自分ではどうしようもない状況になったら、すぐに手をふったり声を出しててくれたらまわりのスタッフが助けてくれる、という。その説明によって、これからヒルクライムに挑戦しようとスタートラインについたライダーたちにとってどれだけ気持ちが軽くなったことだろう。
Kさんの感じているプレッシャーがなくなることはないものの、ほどよくほぐれたようで、望遠レンズの先では笑顔を見せていた。
そして、フラッグが振られスタート。GS歴3ヶ月とは思えない安定した走りで、最初のパイロンをぐるりとまわり、加速。続いて2本目のパイロンを曲がり、目の前に迫るゲレンデに果敢にアタック! ぐんぐんとKさんが操るGSは高度を稼いでいく。
途中、前の9人が荒らした路面にタイヤをとられ、さらにギャップでジャンプ。見ているこちらが不安になりもしたが、転倒することもなく無事に頂上に到達! スタッフの持つチェッカーフラッグが「ぶんっ」と振られ、初のヒルクライムは大成功となった。
せっかくだからイベント全体を楽しんじゃおう
いろいろなコンテツが盛りだくさんのモトラッドデイズ。Kさんがヒルクライム以外で気になったのは、出展ブースエリアに展開するさまざまなパーツメーカーのテントだ。
まず訪れたのは、アドベンチャー系ユーザーの心強い味方である「ツアラテックジャパン」。オフロードを本格的に楽しむときに、避けることができないのは転倒だ。そのときにバイクを壊すことなく守ってくれるガード類や、夜間走行で煌々と闇を照らすデナリライトに興味津々。
隣のTANAXブースでは、すでに自身のGSに装着済みのスマートライドモニターの話で、スタッフと話が盛り上がった。新車納車時にどうしても装着したくて、モトラッドミツオカ西宮店に依頼したアイテム。
これは購入後、プログラムのバージョンアップすることや、追加オプションを購入することで、新たな機能を加えることができる。メディアやメーカーホームページに記載がない今後追加される機能など、リアルな最新情報をゲットでき大満足だ。
一方、ツアラテックのブースに戻ると、今回大変お世話になったBMWユーザーの姿が。じつはヒルクライムコンテストに出るにあたり、ライディングシューズでの出場に不安を覚えていたKさん。それを見かねてブーツを貸してくれた方だ。登頂成功の報告をし、しっかりと感謝の言葉を伝えた。
祝杯は、屋外大バーベキューイベントで!
モトラッドデイズの一大コンテンツであるバーベキュー。各ディーラー単位でも友人単位でも申し込みが可能だ。白馬村周辺のホテルやペンション村までシャトルバスが出ているので、先にチェックインしてしまえば、お酒も飲める。Kさんたちもイベントの合間を見て先にホテルにチェックインをしていた。
今日のヒルクライム登頂のお祝い、さらに久しぶりに仲間が集まり、楽しく走ったツーリングの喜びに祝杯をあげ、ご当地肉や野菜に舌鼓を打ちつつアルコールを楽しんだ。
19時を過ぎる頃にバーベキュー会場のボルテージは最高潮に。それを狙ったかのように、ステージ横のトラックからは新型R1300GSアドベンチャーがスモークとともに登場!
さらに松井氏が特別サプライズで真っ暗なゲレンデの中を新型で走行。松井氏の腕はもちろんだが、初見にもかかわらず暗闇の中を走るさまに、会場にいた参加者たちは大興奮。さっそくディーラースタッフを捕まえ、この場で商談を始めた参加者もいたようだ。
このイベントは、Kさんたちのように、BMWに初めて乗り始めた人にはぜひ参加してもらいたいイベントだ。BMW Motorradの愛好者たち、つまり自分の仲間がどんなライダーなのか、そしてそれを盛り上げるBMW Motorradという存在の大きさをしっかりと堪能できるイベント。一緒に参加した彼の友達もこれを機会にBMW Motorradに興味を持ったに違いない。
今回このイベントに誘ったのはモトラッドミツオカ西宮店のスタッフたち。バーベキュー後は、総勢90人のモトラッドミツオカグループのお客を引率し、貸切のホテルへと戻っていった。
Kさんたちは翌日、ホテルから予約したキャンプ場に向かって出発。スタッフや他のお客もそれぞれのグループで帰路のツーリングを楽しみながら帰ったようだ。
モトラッドミツオカグループでは、年1回のBMW JAPAN主催のイベントもこのようにしっかりと楽しみつつ、毎月のようにツーリングや走行会、店頭セールやイベントを催している。
「BMW Motorradを少しでも気になっているのであれば、絶対に一度お店に行って見るべきです! 見て触って乗って見ると、どんどん引き込まれて行くはずですよ。悩んでいた時間がもったいないと思えるほどで、後悔はなかったです(笑)。もし西宮店で会った時はぜひ気軽に声かけてほしいです!」とKさんはBMW Motorrad、そして西宮店の魅力を語ってくれた。
Kさんたちのように楽しみたい方は、一度店頭に顔を出してみると良いだろう。スタッフの笑顔とともに、そのユーザーに合わせた車両だけではなく、サービスや楽しみ方の提案を受けられるに違いない。
※本記事は光岡自動車 BMW Motorradが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。