【カスタムマシン】日本最速のロイヤルエンフィールド?! コンチネンタルGT650 / ハンター350の鉄馬レーサーは公道にも活かせるノウハウ満載!!

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2023年より熊本県のHSR九州で開催されている「鉄馬フェスティバルwithベータチタニウム」は、鉄フレームのバイクが参戦できるイベントレース。クラシカルなスタイルで本格スポーツライディングが楽しめるため、うってつけのフィールドと捉えたロイヤルエンフィールドは昨年から積極的に参戦している。ここでは鉄馬を走ったレース仕様車2台を紹介。著名ショップの手によるカスタムは、公道にも転用できそうなヒントやノウハウが満載なのだ。

●文:小川勤 ●写真:ロイヤルエンフィールド ●BRAND POST提供:ロイヤルエンフィールド

ロイヤルエンフィールドの「速い!」「楽しい!」「気持ちいい!」を実感

「アクセシビリティ(アクセスしやすいとっつきやすいバイク。多くの人に乗ってみたいと思わせること)」「ピュアモーターサイクリング(バイク本来の楽しさ)」。これはロイヤルエンフィールドの開発陣がよく使う言葉だ。

イギリス発祥のロイヤルエンフィールドは、英国クラシックスタイルのバイクを作り続け、すべてのモデルに上記のコンセプトを反映。そしてそれはレーサーにしても一切ぶれないフィロソフィーとして「速さ」と「楽しさ」、そして「気持ちよさ」をもたらしてくれた。

ここで紹介する「日本最速」のコンチネンタルGT650は、2023年から熊本県のHSR九州で開催されている鉄馬フェスティバルwithベータチタニウム(以下、鉄馬)に参戦を開始。同年、筑波サーキットで開催されているMAX10にも参戦した。そして、ハンター350は2024年から鉄馬に参戦。ロイヤルエンフィールドのスポーツ性をアピールする。

〈動画〉鉄馬 Festival with βTITANIUM 2024 | Royal Enfield with Moto Junkie

「日本最速」と大きく出てみたものの、それは参戦台数が少ないから…で、今からなら誰でも日本最速(レースに勝てる)のロイヤルエンフィールドを作れる可能性があることをお伝えしておきたいし、ぜひともチャレンジしていただきたい。

コンチネンタルGT650はACT18(エア・クールドツイン🟰空冷2気筒の18インチ)クラスに参戦。ハンター350はネオクラシック350(ハンター350とホンダGB350が参戦可能)クラスに参戦している。エンジンスペックは、コンチネンタルGT650が47psで、ハンター350は20ps。とても健全でスロットル全開が楽しく、人にオススメしやすいパッケージである。

ちなみにコンチネンタルGT650は初年度2位、今年度は優勝。ハンター350は初参戦で2位を獲得。ここではそんな2台のレーサーの詳細をご紹介。2台とも制作したのは熊本の単車工房モトジャンキーで、専用パーツは少ないので、ワンオフパーツやモトジャンキーの工夫が多数。アイデア次第で、まだまだ新しい可能性を秘めているのがロイヤルエンフィールドのレーサーづくり(カスタム)なのだ。

ロケットカウルを装着したカフェスタイル。シートはイギリスのサイトで発見したモノ。シートレールはモトジャンキーでループ加工を施す。メンテナンススタンドはJトリップ製のメッキ。ブラックアウトされたコンチネンタルGT650を引き立てる。

2年目で1位になれたのは、今年は昨年優勝したライバルが欠場していたため…。HSRのベストタイムは1分14秒654。ちなみに筑波サーキットのベストタイムは1分8秒904。

スタンダードから25kgほどの軽量化を実現。ロイヤルエンフィールドの部品はひとつひとつが重い(頑丈な)ため、レーサー化は軽量化がひとつのテーマになる。ノーマルシャーシの完成度がとても高く、それがコントロールする醍醐味に繋がっている。

丸みのあるアルミ地肌のケースカバーを磨くのも楽しい。シリンダーやヘッドの深いフィンも雰囲気。インド製のダイナミクスというサブコンを使って燃調と点火を調整。マフラーとエアクリーナも交換し、4psほどパワーが向上した。

648ccの空冷2気筒エンジンは、フルノーマル。見た目はクラシカルだが、中身は最新。270度クランクならではの気持ち良いフィーリングを約束。プラグをNGK製に交換したが、昨年から一度も開けていない。空冷だけにオイルクーラーの効果はとても大きかった。

インドで開催されている「コンチネンタルGTカップ」を意識

ロイヤルエンフィールドが求めるバイクライフには「ピュアライド」「ピュアスポーツ」「ピュアモーターサイクル」というスローガンがあり、インドやアメリカではワンメイクレースを実施。YouTubeやSNSで検索してもらうと、その様子がよくわかる。

このコンチネンタルGT650レーサーは、インドで開催されている「コンチネンタルGTカップ」のロケットカウルを装着。そのカフェスタイルは、どのサーキットでも大人気。ちなみに2年間のレースでトラブルは1度もない。安心してサーキットで全開走行できる信頼のパッケージを備えている。

タイヤはピレリ製のスポーツコンプRS。昔ながらのパターンを採用しつつもラジアル構造で、抜群のグリップ感と使いやさすを披露。このレーサーに欠かせないアイテムだ。リヤサスペンションはオーリンズ製。ゼファー750やZ1用のフルジャスタブルをベースに、2.2キロのシングルレートスプリングを組み込みセットアップ。車高調整機構はモトジャンキー製に交換。リヤディスクはCBR600RR用を使用し、ベースはモトジャンキーが制作。キャリパーはブレンボ。

フロントフォークはノーマルをベースにスクーデリアオクムラでカートリッジを入れてもらった。これにより伸び側の減衰力とプリロードが調整可能に。ホイールはアウテックスのキットでチューブレス化。ディスクはサンスター製のφ320mm。キャリパーは40mmピッチのブレンボレーシングをモトジャンキー製キャリパーサポートでマウント。ちなみにキャスティングのキャリパーだとスポークに干渉してしまう。ドリブンスプロケットはベース部分もモトジャンキーがワンオフ制作。筑波とHSRでファイナルを変更している。マフラーはクオーター製のチタン手曲げ。15.84kgの軽量化に貢献。

アルミ製インナータンクはモトジャンキー中尾さんの手作り。重心の高い部分の軽量化はハンドリングの軽さに直結。バッテリーはSHORAI製のリチウムイオン。もっともコストパフォーマンスの高い軽量化パーツで約4kgの軽量化を実現。搭載場所を選ばないのも魅力。レーサー制作の必需品だ。

ポジションパーツは京都の「AELLA(アエラ)」と開発!

僕は、この20年ほどさまざまなアエラのバイクに乗せてもらってきた。プロトタイプから乗ることも多く、ポジションについてとてもよく勉強させてもらった。だからこのカスタムプロジェクトが決まったと同時に、アエラに相談。快諾してもらい、ステップは3段階に分けて開発。現在、レース用の仕様は煮詰まっていて、それを公道用にフィードバックする作業が行われている。

ハンドルも同様で今のままではポジションがきついため、こちらも公道を見据えた開発を進めている。

また、今シーズンからはフロントフォークのステムもアルミ削り出しで制作。こちらはオフセット(トップブリッジのセンターとフロントフォークのセンターの距離)を2mm減らすことでトレールを増やし、ピレリ製スポーツコンプRSをさらに効率よく使おうというテーマで開発。その狙いは正しく、リヤサスをリセッティングしていくととても良いフィーリングを得ることができた。

アエラ製のステップを装着。現状は僕の体格や乗り方、このマシンのシートの高さに合わせたプロトタイプ。ちなみにコンチネンタルGT650はシフトタッチがとても良いのだが、それがさらに素晴らしいフィーリングに。現在、ストリート用の製品を開発中とのことだから期待して待ちたい。マスターシリンダーはゲイルスピード製。タンクエンドもアエラ製。カッコいいタンクエンドってじつはあまりないのだが、3Dプリンターで僕の体格や乗り方に合わせて制作してもらった。

オフセットを可変できるトリプルツリーはアエラ製のプロトタイプ。アルミ削り出しで2.5kgの軽量化を実現。オフセット量の変化も大きいが、軽量化の効果も抜群。ハンドルやレバーガードもアエラ製だ。

ロイヤルエンフィールド コンチネンタルGT650】エンジンは648cc空冷2気筒で、47ps/7150rpmを発揮。今年からスポークホイール仕様だけでなく、キャストホイール仕様も用意。97万200〜102万5200円。

今年からハンター350も鉄馬に参戦!

ハンター350のライダーは、女子大生ライダーの中山恵莉菜さん。モリワキのGB350に挑むために、モトジャンキーがチューンした。また中山さんの他に、ほぼノーマルのハンターも3台参戦。こちらはコスト的にもレースデビューに最適のパッケージだ。

多くの方のサポートを受けて完成したハンター350レーサーを走らせる中山さん。

アクティブ製セパレートハンドルを装着し、カフェレーサー化。メンテナンススタンドはJトリップ製のメッキだ。

最初から17インチを採用するハンター350は、レーサー化に適している。

サイドカバーとシートはKスピード製。シートレールは中尾さんがアルミパイプを組み合わせて制作し、1kgの軽量化を実現。

マフラーはクオーター製のフルチタンで軽量化を実現し、バンク角を確保。ガソリンキャッチタンクはモトジャンキーの中尾さんが制作。マフラーのチャンバーをオマージュしたデザインを採用!

前後ホイールはアクティブのゲイルスピードで、約8kgもの軽量化を実現。アルミ鍛造のCBR250RR用を流用して装着。フロントディスクもCBR250RR用のサンスター製。キャリパーはブレンボレーシングで、キャリパーサポートはモトジャンキー製。タイヤはピレリ製のディアブロスーパーコルサSC1。

フロントフォークはノーマルをベースにスクーデリアオクムラでカートリッジを組み込む。プリロードと伸び側減衰力の調整も可能になる。ラップタイマーはQスターズ。メーターはスタック製。リヤサスペンションもアクティブが取り扱うハイパープロ製。

ステップはモトジャンキー製で、中山さんの乗り方に合わせたコンパクトなポジションを実現。オートシフターも装備する。

セパレートハンドルはアクティブ製。ブレーキマスターシリンダーはブレンボレーシング。チェーンはDID製。

バッテリーはレーサー化の必需品とも言えるSHORAIのリチウムイオン。なんとバッテリー交換だけで2.5kgの軽量化を実現。エアボックスは中尾さん手作りアルミプレートで吸入効率をアップ!

タイヤウォーマーはモトコルセが取り扱うCapit製。40℃から100℃まで任意で温度設定が可能だ。

温度を設定できる機能がとても秀逸。コンチネンタルGT650が履くピレリ製スポーツコンプRSは、温めすぎるとタレる症状が出るため50度に設定。ハンター350のスーパーコルサSC1は80度に設定。季節や気候でタイヤの性能をきちんと発揮できるタイヤウォーマーだ。

ロイヤルエンフィールド ハンター350】エンジンは349cc空冷単気筒で、20ps/6100rpmを発揮。重量は181kgと350シリーズの中で最軽量。65万7800〜66万4400円。


※本記事はロイヤルエンフィールドが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。