注目気鋭のニンジャZX-25R用高性能サスペンション「YSS」プロライダー実走テスト

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注目気鋭のニンジャZX-25R用高性能サスペンション「YSS」プロライダー実走テスト

●文/写真:川島秀俊 ●BRAND POST提供:YSSジャパン|ピーエムシー

フルレーシングスペックで走行性能を飛躍的に向上!

数あるアフターパーツの中でも、サスペンションとなるとブランド数は限られてくる。ハードウェアとしての製品精度はもちろん、セッティングを仕上げて世に送り出すソフトウェア的な開発も考慮すれば、相当な技術力が要求されるからだ。当然、レースの世界で鍛えられたブランドが有名で、カスタムパーツとしても昔からトップカテゴリーで活躍するブランドの人気が高い傾向にある。

そんな数少ないサスペンションブランドの中で、後発から猛追を見せるのが「YSS」だ。タイ製造のブランドということで、以前はコストパフォーマンスを意識した製品イメージだったが、アジアロードレース選手権や全日本選手権、国内地方選に参戦するライダーからの要望を受けて技術革新を実施! 世界的に有名な複数ブランドから技術者を迎え入れ、簡単に言えば”いいとこ取り”な高性能サスペンションを作り出したのだ。YSSはあえてトップカテゴリーではなく、JP250という軽量クラスに挑戦し、’18~’20年のJP250ではCBR250RRで3年連続のシリーズチャンピオンを獲得。今年の初戦でも優勝しており、その性能の高さが注目されている。

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【デビュー戦でなんと優勝!】’20年11月に開催された九州エンデュランスフェスタの5時間耐久レースでは、YSSサス装備のZX-25Rがデビューウィン! その高性能ぶりを見せつけた。

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのYSSから、待望のZX‐25R用サスペンションが登場! 純正ではリヤのスプリングプリロードしか調整機構がないところ、前後ともフルアジャスタブルに進化。具体的にはフロントはオープンカートリッジ式インナーキットを装着することで圧側/伸側減衰力が各30段階調整となり、プリロードアジャスターも装備。リヤは同様の減衰力調整に加え、圧側減衰力調整が高速/低速で独立30段階調整となり、フロントよりも詳細なセッティングが可能だ。もちろん、プリロードや車高の調整機構もあり、そのスペックはまさしくスーパースポーツと呼べるもの。このサスペンションを装着した初陣では見事に優勝を飾り、ポテンシャルの高さを証明したのだった。

今回はストリートでの素性を知るため、プロライダー・酒井大作選手によるインプレッションを実施。その完成度の高さに大満足の様子だった。オーナーはもちろん、YSS製品に興味がある人は下のインプレッションも必見だ!

【YSS リヤショックアブソーバーMR456 エアマチックプリロードアジャスター仕様】ハイエンドのMRシリーズは、アルミ削り出し一体ボディに大容量リザーブタンクを装備。徹底追求した減衰設定と調整機構を誇る。●調整機構:圧側減衰力30段階(高速/低速)/伸側減衰力30段階/スプリングプリロード+10mm/車高±5mm ●価格:22万円

【YSS フロントフォークカートリッジキット オープンカートリッジ ZX-25R用】純正フォークをベースに、レーシングスペックへ進化できるインナーキット。調整機構をトップ部に集約し、素早い作業が可能だ。●調整機構:圧側減衰力30段階/伸側減衰力30段階/スプリングプリロード+15mm ●価格:11万円

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【25R用は他に2タイプ】最高峰のMRシリーズには、プリロード調整が油圧式のモデルも用意される。レース仕様ほどの調整機構が不要なら、機能を絞ったMAシリーズがオススメ。伸側減衰力30段階調整と車高調整機能があり、手軽にグレードアップできる。[左] MR456 油圧プリロード仕様:22万円 [右] MA456:7万2600円

リヤショックアブソーバー:スパ直入仕様のまま公道も軽快に走れる

JP250クラスで勝ちまくっているというサスペンションだけあり、そのスペックはまさにハイエンド。構造や調整機構はスーパースポーツの足にふさわしく、レースで蓄積された実戦データからストリートでも乗りやすい仕様に仕上げられる。メインスプリングはレート違いのオプションが2本付属、取材車はノーマルより少し硬い95Nmのものを使用した。

【細かな挙動に対応可能】リヤショックの圧側減衰力調整は、低速と高速を30段階に個別設定できる。突き上げのゴツゴツ感は低速側、旋回時の踏ん張りは高速側で調整できる。

【美しく機能的なボディ】車高調整はノーマル値を基準に、サス全長で±5mmの伸縮が可能。アルミ削り出しの一体式ボディは油圧経路のロスがなく、正確な減衰を伝えてくれる。

【エア式プリロード調整が便利】取材車はエアジャッキ式プリロードアジャスターで、別売のガスタンク(6万6000円)を繋げば簡単かつ瞬時にプリロード調整ができた。この素早さは実戦向き!

フロントフォークカートリッジ:純正フォークが高機能に進化

フロントのインナーカートリッジキットはJP250ではレギュレーションにより使えないが、スパ直入の5耐ではそのポテンシャルを発揮! 酒井選手いわく「バイクは前後サスペンションのバランスが大切。リヤを変えるなら、このフロント用キットも絶対欲しい」とのこと。

【調整はトップ部で素早く完結】減衰力やプリロードの調整は、すべてフォークのトップ部で素早く作業できる。減衰力は伸側/圧側でそれぞれ30段階調整できるほか、定番の油面調整も可能。

酒井大作選手インプレ「減衰力の立ち上がりが違う!」

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「4気筒250は初めてですが、気持ちいいですね」と笑う酒井選手は、ʼ11年の世界耐久王者。125からモトGPマシンまで、ほぼ全ジャンルのレーサーを経験しているプロライダーだ。

「ひと言で『楽しい!』って言い切れるほどYSSのサスペンションは気持ちいいですね。ノーマルサスが万人向けの安定志向なのに対し、YSSサスは直進状態でも軽いんですよ。よく路面に追従しているのもありますが、初期の倒し込みから深いバンク角までスムーズに移行できます。特にスポーツライディングをする人は中間から深いバンク領域を使いたいはずなので、そこへ素早く持っていける運動性の高さに『オレ、上手くなった?』って勘違いするほどでしょう。ノーマルサスも決して悪いものではなく、深いバンク角へ移行する際の抵抗感は限界値を示すインフォメーションとも取れます。安全性を重視すれば安定志向なのは当然ですし、普通に乗るには何ら不満はありません。しかし、YSSサスに乗ると『これこそスーパースポーツの運動性能』だと実感します。ノーマルと大きく違うのは減衰力の立ち上がりで、YSSの技術力の高さを裏付けています。出荷状態のノーマル推奨値はよくセッティングされていますが、ボクの好みでイジるともっと走りやすくなったので、みなさんも多彩な調整機構を駆使してぜひ楽しんでください。バランス良く前後ともに交換するのが絶対にオススメですね」

【同一条件でSTDと比較】今回はYSS装着車に加えて完全ノーマル車も用意。同時/同条件で比較テストを行った。

YSSの標準設定値を高く評価した酒井選手だが、豊富な調整機構を使い、よりスポーツライディングしやすい方向にセッティングしてもらったのが上の表。YSSユーザーの25R乗りは必見! ※すべてYSS標準設定からの変更値

【開発は日本や欧州が基盤】「スプリングを含め、YSSでは一貫して自社生産することで高品質かつコストを抑えた製品づくりが可能です。最高技術を結集したMRシリーズは3年前から実戦投入し、JP250では常勝サスペンションと認知されました。250ccに本気で取り組んだ成果をぜひ体感してください」

[左] YSSサスペンションジャパン 森和機チーフマネージャー [右] PMC ●住所:兵庫県淡路市志筑3071


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