4分の1はスーパーカブ?!

ホンダが二輪車の世界生産累計5億台を達成! コロナ禍を挟みつつも年間平均1700万台ペース

ホンダは、1948年の創業から2025年までに、二輪車の世界生産累計5億台を達成したと発表した。4億台達成から6年での5億台達成だ。


●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ

1948年の本田技研工業設立から77年で達成

1948年に創業したホンダは、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」というブレないコンセプトで多くの国や地域のユーザーニーズに合った製品やサービスを展開してきた。

初めて二輪車の海外生産を開始したのは1963年のベルギー工場で、それ以降もパキスタンやタイ、マレーシアなどアジア圏で二輪車生産を矢継ぎ早に開始すると、1968年に創業20年で世界生産累計1000万台を達成した。その翌年にはCB750Fourを発売している。

1997年に二輪車の生産累計1億台を達成して以来、2008年には2億台、2014年には3億台を達成。また2018年には、年間生産台数が初めて2000万台を超え、2019年には生産累計4億台を達成した。一方で2020年からのコロナ禍により、二輪車の年間生産台数は一時的には減少したものの、その後、全世界で需要は着実に回復しコロナ禍前の水準を取り戻しているという。

1968年に1000万台、1984年に5000万台を達成し、1997年に1億の大台へ。2008年の2億台達成以降は大きな上振れ/下振れなくコンスタントな生産ペースを保っている。

今回の5億台達成に関して欧州で発表された「アイコニックモデル」および「技術的ブレイクスルー」。

ちなみに、スーパーカブシリーズは2014年に“世界で最も生産されたバイク”(8700万台)になり、世界生産累計1億台を達成したのは2017年。ざっくり計算では、ホンダがこれまで生産してきた二輪車の4分の1程度がスーパーカブシリーズということになる。これも驚異的だ。

また内燃機関(ICE)搭載車だけでなく、電動二輪車も2024年を「グローバル展開元年」と位置付け本格的に市場に投入を開始し、より多彩な二輪車のラインアップになっている。

現在のホンダは、23の国と地域、37の生産拠点において年間2000万台を超える生産能力を有している。

Honda 二輪車の世界生産累計5億台の歩み

1948年本田技研工業株式会社 設立
1949年本格的な二輪車の第一号モデル「ドリーム D型」を発売
1958年スーパーカブの初代モデル「スーパーカブ C100」を発売
1963年ベルギーで二輪車生産を開始(初の海外生産拠点)
1964年パキスタンで二輪車生産を開始
1967年タイで二輪車生産を開始
1968年世界生産累計1000万台を達成
1969年マレーシアで二輪車生産を開始
1971年インドネシアで二輪車生産を開始
1973年フィリピンで二輪車生産を開始
1976年ブラジルで二輪車生産を開始
イタリアで二輪車生産を開始
1979年米国で二輪車生産を開始
1980年ナイジェリアで二輪車生産を開始
1984年世界生産累計5000万台を達成
1985年インドで二輪車生産を開始
1988年メキシコで二輪車生産を開始
1992年中国で二輪車生産を開始
1997年ベトナムで二輪車生産を開始
世界生産累計1億台を達成(48年で達成)
2004年初めて年間生産台数1000万台を突破
2006年アルゼンチンで二輪車生産を開始
2007年ペルーで二輪車生産を開始
2008年世界生産累計2億台を達成(1億台から11年で達成)
2013年バングラデシュで二輪車生産を開始
ケニアで二輪車生産を開始
2014年世界生産累計3億台を達成(2億台から6年で達成)
2018年初めて年間生産台数2000万台を突破
2019年世界生産累計4億台を達成(3億台から5年で達成)
2025年世界生産累計5億台を達成(4億台から6年で達成)
 

各国と地域で生産開始した上記の年表を地図にしたもの。

代表的な単気筒、2気筒、3気筒、4気筒、5気筒、6気筒のモデル。


1949年 本格的な二輪車の第一号モデル「ドリーム D型」を発売。

1958年 スーパーカブの初代モデル「スーパーカブ C100」を発売。

1969年 初の大排気量4気筒モデル「CB750Four」を発売。

1975年 水平対向4気筒を搭載した「GL1000 Gold Wing」を北米で発売。

1986年 パリダカールラリーからフィードバックを受けた「XRV650 Africa Twin」が登場。

1992年 スーパースポーツの概念を変えた「CBR900RR FireBlade」を欧州等で発売。

2005年 世界初の二輪車用エアバッグを搭載した「GL1800 Gold Wing」を発表。

2009年 世界で初めてデュアルクラッチを搭載した量産モデル「VFR1200F」を東京モーターショーで発表。

2022年 欧州でモバイルパワーパックe:を使用した電動スクーター「EM1 e:」を発売。日本では2023年に発売した。

2023年 世界初の自動クラッチ機構「Honda E-Clutch」を発表。

2024年 EICMAで電動過給機付きV型3気筒エンジンのコンセプトモデルを発表。

2024年

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。