
ホンダは欧州で、カスタムコンテスト「Honda Garage Dreams Contest」を開催。今年で5回目となる、正規ディーラーによるコンテストで、今回はスペインとポルトガルのディーラーたちがしのぎを削った。優勝したのはスペインのHONDA MOTOR CENTER LEONによる『THE ROCKET LION』だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
その姿、まるでGB400TT MkIIの正統後継者!
欧州ホンダは、2025年も例年通りカスタムコンテスを開催。これは正規ディーラーがホンダ車をベースにカスタムを手がけ、オンライン投票で最優秀マシンを決定するというもので、これまでCB1000RやCL500といった、その年のニューモデルがお題になってきた。今年のベース車両は、欧州でもついに発売された空冷単気筒モデル「GB350S」だ。
20台のカスタムバイクは4月24日~30日にオンライン投票を受け付け、4月30日以降はスペイン・マドリードのUMusic Hotelで一般公開、直接投票で決戦とあいなった。
参考: HONDA GB400 Tourist Trophy MkII[1985 model]主要諸元■軸距1400mm シート高780mm 車重155kg(乾)■空冷4ストローク単気筒エンジンSOHC4バルブ 399cc 34ps/7500rpm■タイヤサイズF=90/90-18 R=110/90-18 ●初登場:1985年8月 ●発売当時価格:46万9000円
最優秀マシンの座に輝いたのは、スペインのホンダ正規ディーラー「HONDA MOTOR CENTER LEON」が手掛けた『ロケットライオン(THE ROCKET LION)』。1960年代のレーシングマシンを思わせる出で立ちは、1985年に日本で発売されたGB400TT MkIIを彷彿とさせる。
具体的にイメージしたのは、1960年代にマイク・ヘイルウッドが駆ったホンダGPレーサー・RC181だといい、ベース車GB350Sの燃料タンクなどとバランスを取りながらフェアリングやテールピースの形状を決定するのに苦労したとのこと。
また、このスタイリングにふさわしいライディングポジションを実現するため、クリップオンハンドルバーやバックステップ、車高を下げられるリヤサスペンションなどを装着。ヘッドライトは純正を使用し、メータークラスターにはデジタルタコメーターが追加されている。
ゴールド仕様のD.I.D.チェーンやシートポストのエンブレム、赤いステッチが施された特注シートなども見どころだ。
こんなスタイルの純正カフェレーサーが登場したら、欲しくなってしまう人も多いのでは?
4気筒489.94ccから80ps以上を発揮したRC181(1966年)。ジム・レッドマンが2勝、マイク・ヘイルウッドが3勝を挙げ、500ccクラス参戦初年度でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
4気筒489.94ccから80ps以上を発揮したRC181(1966年)。ジム・レッドマンが2勝、マイク・ヘイルウッドが3勝を挙げ、500ccクラス参戦初年度でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
優勝: THE ROCKET LION[HONDA MOTOR CENTER LEON]
2位以下は下記に車名のみ紹介する。3位は同率で2台が並ぶ。
2位: CLUBMAN TT[MALLORCA MOTOS]
3位: MIRANDA[HONDA MOTORSPORT LAS ROZAS]
3位: MBX 350[SERVIHONDA MÁLAGA]
4位: IMPALA 350[HONDA STILMOTO]
その他のカスタマイズドGB350S
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