
国内最大の水平対向エンジンを搭載し、グランドツアラーという一大ジャンルを切り開いたホンダ「ゴールドウイング」。1975年に初代となるGL1000が登場してから50周年を迎える今、その変遷を振り返りたい。2019年モデルでは、前年のフルモデルチェンジを受け基本スペックはそのまま踏襲。ツアーにのみ設定されていたDCTが、無印にも追加された。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ『Gold Wing 50周年記念サイト』
先進技術満載の長距離ツアラーに新色
発売は、2018年10月12日。ホンダのフラッグシップツアラーであるゴールドウイングは、2018年モデルで17年ぶりのフルモデルチェンジが実施され、型式もGL1800に変更。そこから基本スペックや主要装備を2019年モデルは引き継いでいた。
ここで、GL1800のアップデート内容を振り返っておこう。2輪車で唯一の水平対向6気筒エンジンは、設計を全面的に見直して前後長を短縮したほか、マニュアルの6段ミッションに加え、微速で前進/後退ができる7段DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を設定。
アルミ製ツインチューブは多くをダイキャスト製法に改め、新開発のダブルウィッシュボーン式フロントサスを備える。4種類のシーン別ライディングモードなど、先進の電子制御も特徴だった。
2019年モデルでは、リアトランクとサドルバッグ標準装備のゴールドウイングツアーのみに展開されていたデュアルクラッチトランスミッション(DCT)仕様が、サドルバッグのみを標準した無印ゴールドウイングにも設定された。
また無印/ツアーのすべてのタイプに、新色ダークネスブラックメタリックが追加。ツアーのDCT仕様のみキャンディーアーダントレッド(ツートン)、パールグレアホワイトのカラーリングも展開された。
HONDA GOLDWING[2019model]主要諸元
HONDA GOLDWING Tour/Dual Clutch Transmission<AIR BUG>
主要諸元■全長2575 全幅925[905] 全高1430 軸距1695 シート高745(各mm) 車重379[383]kg(装備)■水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC4バルブ 1833cc 126ps/5500rpm 17.3kg-m/4500rpm 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=130/70R18 R=200/55R16 ●価格:296万3520円~[331万9920円] ●色:赤、白、黒[赤、赤×黒、白、黒] ●発売日:2018年4月2日 ※[ ]内はDCT
【HONDA GOLDWING Tour Dual Clutch Transmission<AIR BUG>[2019 model]】パールグレアホワイト
【HONDA GOLDWING Tour Dual Clutch Transmission<AIR BUG>[2019 model]】キャンディアーダントレッド(ツートン)
【HONDA GOLDWING Tour [2019 model]】パールグレアホワイト
HONDA GOLDWING
主要諸元■全長2475 全幅925 全高1340 軸距1695 シート高745(各mm) 車重365kg(装備)■水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC4バルブ 1833cc 126ps/5500rpm 17.3kg-m/4500rpm 燃料タンク容量21L ■タイヤサイズF=130/70R18 R=200/55R16 ●価格:273万6720円[287万7120円] ●色:銀、茶、赤 ●発売日:2018年4月2日 ※[ ]内はDCT
【HONDA GOLDWING[2019 model]】ダークネスブラックメタリック
HONDA GOLDWING最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型スポーツ&ツーリング)
以前、Honda E-Clutchを開発した方々にインタービューしたとき「最初はHonda E-Clutchなんていらないと思っていたけれど、一度乗ったら考えが変わった」という話をお聞きしました。 じ[…]
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
最新の関連記事(ゴールドウイングツアー)
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
特別色と専用ロゴなどを配した『50th ANNIVERSARY』 ホンダは、1833ccの水平対向6気筒エンジンを搭載する大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー(GOLD WING TOUR[…]
EICMA初公開のコンセプトモデルから世界初公開の初代オマージュ仕様まで ホンダは、「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」「第4回 名古屋モーターサイ[…]
人気記事ランキング(全体)
ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場! ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
最新の投稿記事(全体)
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキのレトロモデル「W230」と「メグロS1」が2026年モデルに更新される。W230はカラー&グラフィックに変更を受け、さらに前後フェンダーをメッキ仕様[…]
2025年モデルの登場から間もないニューカラー設定 2024~2025年の年末年始に発売されたKLX230シリーズがマイナーチェンジ。既報のKLX230シェルパSおよびKLX230 DFは車体まわりに[…]
早くもモデルチェンジで“S”版に! ベーシックな空冷トレールモデル カワサキの新トレッキングマシンとして2024年12月25日に発売されたばかりのKLS230シェルパが早くもモデルチェンジ。2026年[…]
まるで自衛隊用?! アースカラーのボディにブラックアウトしたエンジン&フレームまわり 北米などで先行発表されていたカワサキのブランニューモデル「KLX230 DF」が国内導入されると正式発表された。車[…]
SCOYCO(スコイコ):ライダーに寄り添う新興勢力 SCOYCO MT074WPを語る上で、まずSCOYCOというブランドについて触れておく必要があるだろう。 SCOYCOは、カジュアルなデザインと[…]
- 1
- 2