
ヤマハは、MTシリーズの最高峰モデル「MT-10 ABS」にニューカラーを設定し、「MT-10 SP ABS」とともに2025年モデルとして、それぞれ5月30日/5月16日に発売すると発表した。2023年のマイナーチェンジから、2024年、2025年と続けて価格据え置きだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
YZF-R1シリーズ直系の4気筒エンジンを搭載するスーパースポーツネイキッド
ヤマハは、同社の最高峰スーパースポーツ「YZF-R1」のエンジンを低中速寄りに仕立て直して搭載した『MTシリーズ』のフラッグシップモデル「MT-10」にニューカラーを設定し、「MT-10 SP」とともに2025年モデルとして5月30日(標準モデル)/5月16日(SPモデル)に発売する。価格は2023年のモデルチェンジ以来、2024年モデルに続く据え置きだ。
MT-10に設定される新色は、ライトブルーのホイールを採用したマットライトグレー。ブルーとマットダークグレー、SPに設定されるシルバーは継続販売となる。
MT-10は“MT-king’s Dignity”をコンセプトに開発しており、2022年秋のマイナーチェンジではエンジンは吸排気系を見直して平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合しながら6psのパワーアップを実現。吸気側では新たに3本のダクトを備えるエアクリーナーボックスを採用し、断面積と長さの異なる各ダクトによる共鳴音をチューニング。4000~8000rpmで官能的なサウンドを発生させる。このサウンドデザインは、四輪車のパワートレインサウンド開発にも小されたαlive ADを応用したものだ。
また、IMUを核とした高精度な各種電子制御に加え、ヤマハ初採用の可変速度リミッターYVSL(Yamaha variable speed limiter)を装備するのもトピック。クイックシフターはアップのみだった従来から上下対応になり、スポーツライディングの充実度と普段使いの利便性を向上した。デザインはMT-09系にも共通するツリ目のポジションライトで新たな表情を得て、さらにエルゴノミクスも追求したとしている。
上級モデルのSPは、オーリンズ製スプールバルブ内蔵の電子制御サスペンション(市販二輪車への搭載は世界初)を装備するほか、ブラックアウトされたハンドルバーやシルバーの燃料タンクなど、スペシャルな外観を奢った仕様だ。
YAMAHA MT-10 ABS[2025 model]
YAMAHA MT-10 SP ABS[2025 model]
車名 | MT-10 SP ABS | MT-10 SP ABS |
認定型式 /原動機打刻型式 | 8BL-RN78J/N537E | ← |
全長×全幅×全高 | 2100×800mm×1165mm | ← |
軸距 | 1405mm | ← |
最低地上高 | 135mm | ← |
シート高 | 835mm | ← |
キャスター/トレール | 24°00′/102mm | ← |
装備重量 | 212kg | 214kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 997cc | ← |
内径×行程 | 79.0×50.9mm | ← |
圧縮比 | 12.0:1 | ← |
最高出力 | 166ps/11500rpm | ← |
最大トルク | 11.4kg-m/9000rpm | ← |
始動方式 | セルフスターター | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 17L(無鉛プレミアムガソリン指定) | ← |
WMTCモード燃費 | 15.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
タイヤサイズ後 | 190/55ZR17 | ← |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 192万5000円 | 218万9000円 |
色 | 明灰、青、艶消し暗灰 | 銀 |
発売日 | 2025年5月30日 | 2025年5月16日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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