
ヤマハは、原付二種のスポーティスクーター「NMAX」にモデルチェンジを施し、2025年4月14日に発売すると発表した。外観変更や新デザインのメーター採用、さらにエンジン熟成などにより生まれ変わっている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
兄貴分NMAX155と共通の車体に124ccブルーコアエンジンを搭載
ヤマハの原付二種スポーティスクーター「NMAX」がマイナーチェンジを受けた。従来のシックな雰囲気からアグレッシブな外観に刷新され、新型LCDメーターを採用。ブルーコアエンジンはさらに熟成され、前後サスペンションは乗り心地を向上する方向でセッティングが詰め直された。
まず水冷単気筒のブルーコアエンジンについては、詳しい変更内容は公表されていないものの、従来通りエンジン回転数に応じてローカム、ハイカムが切り替わるVVA(可変バルブ)を搭載し、低回転から高回転までシャキッとした加速フィーリングを実現。WMTCモード燃費は従来の46.4km-Lから49.1km/Lになっている。また、乗り心地とギャップ吸収性を高めたという前後サスペンションはセッティングの変更にとどまらず、リヤはストローク量を5mm延長した。
外観は、MAXシリーズの代名詞であるブーメラン形状のサイドカバーを一新するとともに、ヘッドライトはコンパクトにまとめられた上下2眼のプロジェクター式ヘッドランプ、シャープかつ両端に向かってワイドに伸びる“切れ長”のポジションランプによりアグレッシブな表情を具現化。LCDディスプレイのメーターも新デザインになった。
このほか、安定した走行をもたらすトラクションコントロールシステムや、φ60.5mmのメインパイプを持つフレーム(NMAX155を共通)、前後独立ABS+軽量アルミホイールなどの優れた素性はそのまま継承している。
車体カラーはいずれも新色に置き換わり、全4色ラインナップ。価格は9900円アップしたが、38万9400円と40万円以下に収まっている。
ヤマハ新型NMAXのフィーチャーマップ
YAMAHA NMAX ABS[2025 model]
| 車名 | NMAX |
| 認定型式/原動機打刻型式 | 8BJ-SEL1J/E34XE |
| 全長×全幅×全高 | 1935×740×1200mm |
| 軸距 | 1340mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| シート高 | 770mm |
| キャスター/トレール | 26°30′/98mm |
| 装備重量 | 132kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
| 総排気量 | 124cc |
| 内径×行程 | 52.0×58.7mm |
| 圧縮比 | 11.2:1 |
| 最高出力 | 12ps/8000rpm |
| 最大トルク | 1.1kg-m/6000rpm |
| 変速機 | Vベルト無段変速(オートマチック) |
| 燃料タンク容量 | 7.1L |
| WMTCモード燃費 | 49.1km/L(クラス1、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 110/70-13(チューブレス) |
| タイヤサイズ後 | 130/70-13(チューブレス) |
| ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
| ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 38万9400円 |
| 車体色 | 艶消し茶灰、灰、艶消し濃灰、白 |
| 発売日 | 2025年4月14日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スクーター)
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
LCDメーターがTFTにグレードアップ、外観も一新! リーニングマルチホイール=LMW採用の原付二種/軽二輪スクーターとして独自の地位を築いているヤマハの「トリシティ125」「トリシティ155」がマイ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
MCショーで公開された「オフロードカスタマイズコンセプト」の回答か ヤマハは、今春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示[…]
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
人気記事ランキング(全体)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
深いグリーンにヤマハ1980年代イメージのストライプ入り ヤマハはインドで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」を同地域に初めて導入すると発表し[…]
着る季節を選ばない設計と、高速走行を意識したディテール 春から冬まで対応できる点が、このモデルの大きな魅力だ。表地には防風性とストレッチ性を備えたソフトシェル素材を使用しており、ライディング時の冷たい[…]
アプリリアの伝統を受け継ぐ、全ルート走破型スクーター SR GT 400は、ミドルクラスながらマルチパーパスを意識したアドベンチャースクーターだ。街中での俊敏なレスポンスはもちろん、林道ツーリングでも[…]
プロテクター標準装備の冬用ライディングジャケット 一見するとカジュアルなパーカスタイルだが、中身は本格的なウインタージャケットである。本商品は、胸/肩/ひじ/背中の4部位にプロテクターを標準装備してお[…]
最新の投稿記事(全体)
極寒をブチ破る最強ラインアップで、冬のライディングもアツくたぎれ! BMW Motorradから、2025年冬の新作ギア&ガーメントが堂々登場だ! 伝統と革新が融合したアパレルから、凍てつく寒さを完全[…]
ライダー前提の立体パターンと保温設計 パッディングジャケットは、乗車姿勢を取りやすい立体パターンを採用し、上半身の可動域を確保。中綿は化繊タイプで、雨や汗で濡れても保温性の低下が小さいのが利点だ。 冬[…]
エアで簡単、新!お掃除スタイル 洗車や掃除、水滴やホコリは「拭くから吹く」へ オートバイ用インカム「B+COM」でお馴染みのサイン・ハウスが、新たなライフスタイルブランド「SPICERR(スパイサー)[…]
アルプスと砂漠、過酷なフィールドをテーマにした2つの個性 タイガーファミリーは、トライアンフのアドベンチャー性能を純粋に表現するモデルだ。俊敏なミドルクラスの900から威風堂々としたリッター超クラスの[…]
ライダー姿勢に最適化された発熱構造 RSタイチが展開するe-HEATシリーズの中でも、本商品はライディング中の姿勢を徹底的に考慮した設計が特徴だ。発熱ユニットは、風を最も受けやすい背中と両肩に配置。ハ[…]
- 1
- 2






















































