
世界で生産されるバイク全体の3%強にあたる約200万台を生産し、日本4大メーカーの一角に数えられるのがスズキ。そんな同社について、2025年2月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。
●文:ヤングマシン編集部
「Vストローム1050/DE」が新カラーで2/17発売
スズキは、国内向け2025年モデルとして「Vストローム1050」およびバリエーションモデル「Vストローム1050DE」のカラーリングを変更した。おもな変更点はカラーリングチェンジと、車載式故障診断装置(OBDII)の監視要件のうち、触媒劣化に対応したこと。これにともない、最大トルクやWMTCモード燃費の数値がわずかに変化している。
実績のあるVツインエンジンは、電子制御スロットルやスズキクラッチアシストシステム(SCAS)、デュアルスパークテクノロジーなどを搭載。サスペンションはフロントにφ43mmKYB製倒立フロントフォーク(フルアジャスタブル)を採用し、リヤには工具なしでプリロード調整が可能なKYB製モノショックを備える。USBソケット/12V電源ソケット、ヘルメットホルダーなどの装備も嬉しい。
価格は標準モデルが170万5000円、DEは179万3000円で、発売日は2025年2月17日だった。
双方向クイックシフト&クルーズコントロール搭載、ホイールサイズが異なる2車 スズキは、国内向け2025年モデルとして「Vストローム1050」およびバリエーションモデルの「Vストローム1050DE」をカ[…]
スズキのバイクに乗って感じること5選
スズキのバイクは、やや地味めな機種と先鋭的なデザインの機種が入り混じり、“真面目”と“変態”が両立したメーカーと語られることが多い。一部のユーザーからは『鈴菌』という言葉も生み出され、一度乗ったら病みつきになる(=熱狂的なファンになる)ことがわかりやすく表現されていることも周知のとおり。
そんなスズキのバイクに乗ったらどんなことを感じるのか? 編集部の独断と偏見で選んでみた。我々が感じている印象は大まかに言うと、下記の5つだ。
- 真面目な造り込み
- 何を隠そうハンドリングのスズキ
- ライダーが触れる部分の優しさ
- 我が道を征く
- 安い!
賛否を呼んだ純正アップハンドル:スズキGSX750S
今なお伝説的な一台として語り継がれている、初代ナナハンカタナを振り返った。おもに国内向けに用意された、1100カタナの排気量縮小版と思われがちだが、じつはエンジンは別物だ。ベースはGSX750E。TSCC採用の空冷4バルブは1100カタナと同様だが、開発時期がやや遅かったため、クランクシャフトは今日のような一体式のプレーンメタル支持を採用していた。
つまり、1100のように豪快なトルク感はないが、吹け上がりは俊敏でより洗練されていたのだ日本国内仕様は認定の関係から、その流麗なフォルムに不似合いな大アップハンドルが装着され、ユーザーは落胆したが、それでも人気を集めた。
当然、ハンドルを1100用に交換する人が続出。これを違法改造車として取り締まる、通称「カタナ狩り」も行われた。当時は暴走族を取り締まる余波で、変形ハンドルへの風当たりがとても厳しかった時代だったことが、いまや懐かしい。
1982 スズキGSX750S 概要:"カタナ狩り"の初代ナナハン 750カタナと言えばおもに国内向けに用意された、1100カタナの排気量縮小版と思われがちだが、じつはエンジンは別物だ。 ベースはGS[…]
【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!?
共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開してきたスズキ。これに続く第4弾こそ、オーソドックスなジャパニーズネイキッドスタイルになると、ヤングマシンスクープ班はブチ上げたい。
丸目ヘッドライトに砲弾型メーター、ティアドロップタンクを備え、エンジンを強調したジャパニーズネイキッドは高い人気を誇る。その象徴であるカワサキのZ900RSは2024年もベストセラーに輝き、登場以来7年連続でトップのセールスを記録中だ。
その一方、スズキの現行ラインナップには懐古的なジャパニーズネイキッドが存在しないのが現状。多機種展開できるGSX-8系のプラットフォームを擁しながら、この機会をみすみず見逃す手はないのだ。
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
【SCOOP!】最高峰GSX-Rが850ccでMotoGP復帰?!
モトGPマシンの技術を還元し、スーパーバイク世界選手権や世界耐久のベース車として活躍したGSX-R1000/Rは、排ガス規制のユーロ5に対応せず、一部地域を除いて生産終了したまま。しかし再登場の噂は以前から根強くある。
そんな中、海外二輪メディアのMCNが実施した現社長 鈴木俊宏氏へのインタビューで、2022年に日欧で生産終了した最高峰GSX-Rの復活が示唆されたのだ。
この動きは、単純に最高峰GSX-Rが復活することだけを意味しない。やはり競技志向のマシンだけに、レース参戦と連動した動きと考えるのが自然といえよう。スズキは、GSX-R1000の生産終了と同じ2022年にモトGPと世界耐久からワークス参戦を撤退。最高峰GSX-Rの復活は、これらレースへの復帰も意味していると予想できる。
2027年にモトGPは850cc化するため、GSX-Rが850になる可能性もありそう。いずれにせよ、GSX-R復活とモトGP復帰が現実味を帯びてきたのは確かだ。スズキの節目が到来する…!?
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが[…]
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