
スーパーチャージャー搭載車に、今やクラス唯一の4気筒250/400スーパースポーツと、近年新しい挑戦を続けているカワサキ。そんな同社のニュースについて、年始の1ヶ月はどんな関心が集まっていたのだろうか。WEBヤングマシンの記事アクセスランキングとともに、振り返ってみよう。集計期間は2024年1月1日から1月31日までだ。
●文:ヤングマシン編集部
1位:カワサキの2ストが復活確定!!
カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿したことを報じた。動画は「カワサキよ、2ストロークを復活させてくれ!」といったSNS上での数々の投稿を紹介し、これにカワサキが『WE HEARD YOU』と応えるもの。その内容やハッシュタグの付け方から、カワサキが2ストロークエンジンを復活させる予告と見て間違いないといえそうだ。
これに先立つこと半年、2024年7月8日にカワサキの「2ストロークエンジン」と題した特許が公開されていた。これは一般的な2ストロークエンジンの構造と異なる2スト+ターボという新機軸エンジンで、今回の復活宣言に関連したものかというと微妙だ。
今回のカワサキの投稿に関しては、一般的な2ストロークエンジンを搭載したマシンが登場する可能性が高いように思われるが、2ストエンジン+ターボ搭載の「マッハIII」復活にも期待したい。
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2位:トップガン「GPZ900Rマーヴェリック号」のこだわり
トップガン マーベリックで使用されたカワサキGPZ900Rのこだわりを伝えた記事。このGPZ900Rは、1986年公開の第1作劇中車ではなく、新規に仕立てられたものだった。カウルからして紫外線で退色し、くすんだトーンだったが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。
車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには転倒したっぽいキズがあるが、これもペイントによる再現。模型におけるウェザリング(汚し塗装)の技術なのだ。第1作の車両にも右側のタンクやシートカウルにキズがあったが、続編ではもう少しキズが浅くなったようだ。
また、エンジンの塗装が剥げて白かったが、続編では黒塗装がしっかり残っているのが特徴。なお左右エンジンカバーのロゴは、第1作では見えないよう加工されていた。人為的に施されたエイジングにもかかわらず、きちんと歳月の流れを感じてしまうのだから、さすがハリウッド。
第1作から36年の“時間”も再現! カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには[…]
3位:カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑2022年編
大人気モデルカワサキ「Z900RS」について、Z誕生50周年となった2022年モデルを振り返った。発表は、2021年8月。Z900RSには1975年型Z1Bで採用された“青玉虫”“玉虫ブルー”と呼ばれるカラーを再現したキャンディトーンブルーと、同じく燃料タンクに水平に引かれた金色のラインが特徴のメタリックディアブロブラックを新採用した。
後者はいわば“黒玉虫”と呼んでも差し支えないようなカラーリングで、2004年型のゼファー1100/750/χをオマージュしたものと思われる。また、ほぼ同時期にオーリンズ&ブレンボを装備したハイグレード使用のZ900RS SEも登場。
こちらは欧州で1972年に発売されたZ1の“イエローボール”カラーを採用したもので、ゴールドカラーの足まわりのほか、ラジエターのサイドカバーおよびFIカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーステーもブラック仕上げとして組み合わせた。サイドカバーエンブレムはSEモデル専用で、モデルネームの「RS」部分を赤仕上げとして差別化を図っている。
水平ゴールドラインのニューカラーが2色展開しSEも同時発表、半年後には50周年車! カワサキは2021年8月にZ900RS/カフェの2022年モデルを発表。Z900RSには1975年型Z1Bで採用され[…]
4位:1978年カワサキ『Z1-R』蔵出しコラム
じつは無数の蔵書を持つカタログマニアという一面ももつ、モータージャーナリスト柏秀樹さんによるコラム。Z1の誕生から6年後に投入された“角Z”ことZ1-Rを取り上げた。数あるカフェレーサースタイルのバイクの中でもっとも「明確な割り切り」で登場した一台だ。
「明確な割り切り」とは13Lしか入らない細長い燃料タンクに集約されている。エンジン両サイドのクランクケースカバーだけでなくシリンダーヘッド・カムカバーの両端が乗車位置から丸々見えてしまうほど細いタンクだった。
カワサキ初となる4into1の集合マフラーの処理方法も見逃せない。4本のエキゾーストパイプとマフラーをつなぐジョイント部分をクロムメッキとせず、あえて黒塗りにすることで細長い車体のイメージから生まれる排気系の「間延び感」を解消した。
Z1の美しさを決定づけるティアドロップ型タンクの艶やかな曲面処理と、あえて異なるZ1-Rのソリッドな配色は、Z1を超える新たな美への挑戦だった。
直線基調の斬新スタイルへの挑戦 「デザインの源流はバック・トゥ・ザ・フューチャー」 好みにカスタムしたバイクで行きつけのカフェに向かい、日がな一日、気の合う仲間とバイクを眺め、バイク談義に耽る。 その[…]
5位:開発テーマは「世界最良」:カワサキ”Z1/Z2″シリーズ
時代を決定的に「それ以前」と「以降」に画してしまうエポックメイキングなモデルはいくつか存在する。中でも、いわゆる”Z1″は紛れもない革命児。国内向けの”Z2″を含め、開発秘話やモデル変遷をまとめている。Z伝説の真相を、改めてひも解いた。
1968年10月の東京モーターショーで発表、翌1969年より市販されたホンダCB750フォアは世界を驚かせた怪物だった。しかし、もっとも驚いたのはカワサキの技術陣だったことは想像にがたくない。同社が水面下で開発していたN600は、750ccのDOHC4気筒だったからだ。
「ホンダを完全に打ち負かすには、さらに完璧を期すべし」と急遽開発方針を修正し、1000ccへの展開も考慮の上、900ccの排気量がZ1に与えられた。このため発売は予定よりも遅れたが、1972年秋に米国や欧州で発売されるやいなや、爆発的な人気を得たのは言うまでもない。
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