ホンダ技研工業が2024年11月25日に3つの商標を出願していたことがわかった。公開日は12月3日で、それぞれ「CUB LITE」「DIO LITE」「PRO LITE」の名称が『乗物』として区分されている。
●文:ヤングマシン編集部
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か
2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)に出力制限を加えることで『新基準原付』として50ccモデルと同じ扱いになるというのは既報通り。2025年4月1日には法規を改正し、これに適合するモデルがホンダをはじめ各メーカーから登場する見込みだ。
ホンダはすでにスーパーカブ110やディオ110をはじめ、アジアで販売されている110~125ccクラスの車両をベースに走行テストを実施したことも明らかにされており、さらにはCB125Rというスポーツバイクもテスト車が製作されたという。
実際に登場するモデルがどのようなチョイスになるか気になるところだが、本田技研工業が2024年11月25日に3つの商標を出願していたことが判明した。いずれも『乗物』カテゴリーに属しており、その名称から新基準原付モデルに付けられる可能性が高そうに思えるものだ。
カブ、ディオ、そしてもうひとつ『プロ』の存在
これが新原付のモデル名だと仮定して話を進めると、ひとつは「CUB LITE(カブ ライト)」でスーパーカブ110ベースのモデルになるはず。50cc原付と同等の出力であればABSの装着義務もなく、現行50ccモデルと同様のワイヤースポークホイール+ドラムブレーキとして足まわりのコスト削減を図ることもできそう。
原付カテゴリーを守ろうとするホンダとしては、スーパーカブ110よりも廉価に販売するというのも命題のひとつだろうから、上記のようなモディファイも期待できそう? また、かつて存在したリトルカブ50のような前後14インチホイールのモデルがあっても面白いかもしれない。
2つめは「DIO LITE(ディオ ライト)」。こちらはディオ110をベースとしたモデルに違いなさそうで、廉価なベーシック仕様(21万7800円)の価格をいかにして同等以下に抑えるのかが注目される。
最後の3つめも気になるところだ。その名は「PRO LITE(プロ ライト)」とされ、想像できるのはスーパーカブ110プロ、あるいはベンリィ110プロをベースたモデルだろうか。いずれにせよ、何らかのビジネスユースを考慮したモデルになる可能性が高そうだ。
これらのモデル群あるいは一部がヤマハにOEM供給されるのかも気になるが、そのあたりは引き続き情報収集に努めたい。続報をお待ちあれ!
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