サンダーモーターサイクルズジャパンは、空冷250ccのVツインエンジンをオリジナルフレームに搭載し、フロントにスプリンガーフォーク、リヤにモノショックを備えた「ソフテイルサンダー250」を発売した。従来から販売されているリジッドフレームモデル「ハードテイルサンダー250」のリヤサス付きモデルとなる。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:編集部/サンダーモーターサイクルズ ●外部リンク:サンダーモーターサイクルズ
著名ハーレービルダーが手かける250ccカスタムモデル
2021年から日本での販売をスタートしたサンダーモーターサイクルズは、ハーレーダビッドソンのカスタムビルダーとして知られ、イベントでも数多くの賞を獲得している車坂下(くるまざかした)モトサイクルの野呂裕二さんと、中国のカスタムビルダーがタッグを組んだモーターサイクルブランドだ。
現在販売中の「ハードテイルサンダー250」は、リヤサスのないリジッドフレームにスプリンガーフォークというオールドスクールなカスタムスタイルを持ちつつ、エンジンは気軽に乗れる250ccの空冷Vツインを搭載、さらに175kgという軽い車重に650mmの低シート高(ホンダ・レブル250はそれぞれ171kg/690mm)、そして100万円を切る価格で人気を博しており、これまでに約800台を販売しているという。
車両の生産は2021年に中国に立ち上げた自社工場で行うことで、品質面や生産工程も自社管理が可能となっており、消耗品やオプションパーツは国内にて在庫。長年生産された日本製機種を源流に持つエンジンは信頼性も高く、販売店の話でも大きなトラブルは発生していないという。
■サンダーモーターサイクルズ・ハードテイルサンダー250
リジッドモデルに加え、リヤサス付きモデルが新登場
そんなサンダーモーターサイクルズのニューモデルが今回の「ソフテイルサンダー250」。ハードテイルサンダー250との最大の違いはリヤサスペンションが装備されたこと。しかしショックユニットはシート下に隠されており、それを押す三角形のスイングアームと相まって、パッと見はリジッドフレームのように見えるのがポイントだ。
サンダーモーターサイクルズの購入層は免許取り立ての若いライダーが約7割を占めており、以前より「リジッドフレームって乗りにくいのでは?」と、リヤサス付きモデルを望む声も多かったのだそう。そんな要望から生まれたソフテイルサンダー250は、当然ながら乗り心地や扱いやすさが格段に向上しているとのことで、サンダーモーターサイクルズが気になりつつ、リジッドフレームに躊躇していたライダーには嬉しい選択肢になるはずだ。
リヤサスペンションを装備したものの、車重はハードテイルサンダー250に対して+6kg、ホイールベースも+30mmに抑えられており、車重や車格の増大は最小限に抑えられている。それでいて価格はハードテイル+4万円となる税込み97万8000円。内容を考えればサービスプライスと言っていい。
見ての通り、250ccとは思えない迫力のロー&ロングスタイルは野呂さんの真骨頂で、スプリンガーフォークはもちろん、ヘッドパイプがクイッと前方に突き出たグースネックタイプのフレームも軽二輪とは思えない形状だ。車体色はハードテイル250同様、ソリッドブラック/ソリッドグレー/ダークメタリックグリーンの3色が設定されている。
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