日本を代表するレーシングコンストラクター、ヨシムラ。10月に開催されたファンミーティングの場にて、ヤングマシンも注目していたZ650RS用ストレート管(プロトタイプ)を初披露! さらにトークショーでは、スズキのモトGPと世界耐久選手権レースの参戦終了についても言及。嬉しいサプライズが飛び出したぞ!
●文/写真:ヤングマシン編集部(山形悠貴) ●外部リンク:ヨシムラジャパン
目玉となったのはZ650RS用機械曲ストレートサイクロン!〈ヨシムラミーティング2022〉
’22年10月29日、秋晴れの那須モータースポーツランドで行われた「ヨシムラミーティング2022」。実に3年ぶりの開催となった公式イベントだ。様々な催しで賑わう会場において注目したのは、カワサキZ650RS用の新作「機械曲ストレートサイクロン」だ。
Zといえばやはり、黒いストレート管。ヨシムラではZ900RSについても早いうちから開発を行い、’19年には新機構「デュプレックスシューター」を備え政府認証としたストレートサイクロンを発売。弟分のZ650RSについてもストレート管の発売が期待されていたが、本誌12月号では開発中とスクープ。そして今回のイベントで、実際に一般向けにお披露目となったのだ。
実車を見ると、純正では現代的なアンダーマフラーを採用するZ650RSが、元祖ザッパーをイメージさせるグリーンも相まってまさにZらしい佇まいに。こちらもネオクラというよりややストファイ的なデザインのスイングアームが、目立たなくなっている点も「Zらしさ」アップに貢献していそう。
なおサウンドについては迫力が増して力強い印象。回せばシャープなキレがあり、歯切れのある「いい音」だ。担当者も「イベント前に那須モータースポーツランドにて試乗してみましたが、かなりいい印象でした。当然パワーについてもアップしていますし、回すと頭打ち感が解消されたような印象を持つはずです。装着されたお客様には是非、上まで回してみてほしいですね!」とのことだった。
世界耐久選手権の来期についても言及!〈ヨシムラミーティング2022〉
また当日はヨシムラジャパン社長の吉村不二雄氏を始め、チームディレクターの加藤陽平氏や加賀山就臣氏らを交えたトークショーも行われた。主に今季のレース活動の話題で盛り上がっていたのだが、終盤になると加藤氏は「スズキが発表したモトGPと世界耐久選手権レースの参戦終了」について言及。ワークスチームとして耐久選手権に参戦しているヨシムラの来期について「Yの付く違うメーカーと組むのかなど(笑)、様々な噂があります。ヨシムラとしては、何らかのカタチでスズキさんの協力を得ながら来期も参戦できないかと考えて、動き始めています」と突然発表。
「参戦決定! ではないですからね(笑)。あくまでまだ動いているという段階で、何も決定はしていません」と念を押してはいたものの、ヨシムラの来期について、スズキ車での参戦の可能性が高まった格好。楽しみだ!
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