●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
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“やり尽くし”作戦で出し惜しみはナシだ
既報のとおり、スーパースポーツのZX-4RとネオクラZ400RSのダブルデビューが実現すれば、これまで以上の注目を浴びることになるカワサキだが、4気筒400計画はそれだけに終わらないだろう。
これまでも再三お伝えしてきたとおり、EV時代が本格到来する前に内燃機関でできることはすべてやり尽くす方針だというカワサキ。そのためにOB技術者たちを再雇用し、バリエーションモデル拡充策の開発者を確保してきたわけだが、今回作られるであろう新型400cc直列4気筒エンジンもその例に漏れることなく、さらなる派生展開は必然の路線。ZX-4Rはスポーツ面に特化しており、快適ツーリングもこなせるマルチなフルカウルモデルも当然のごとく要求されるであろうことから、スポーツツアラー案も検討中との噂も漏れ聞こえている。
下表は、ヤングマシン編集部がまとめたカワサキのバリエーション展開予想マップ。縦は同系プラットフォーム、横はカテゴリーだ。これを見ると、まだまだ空席はたくさんある。今回Z400RSが実現すれば、ストリートファイター型のネイキッドを作るのも容易。ZX-25Rからの発展であれば、まだ空席である4気筒250ccネイキッドやネオクラシックのZ250RSの可能性だって十分にアリだ。2気筒250&400のネオクラは4気筒で出すため、あえて戦略的空席にしているのだと考えたくなってくる。
マップにはまとめていないが、さらに”やり尽くし”作戦を行うというカワサキだけに、アドベンチャー/クルーザーカテゴリーへの派生も考えられる。復活の噂があるエリミネーターも、オリジナルの初代900は4気筒。当時の400版と同様に、ZX-4R系の新型直列4気筒を使えばオリジナルを超える存在感を見せること間違いなし。また、足着き性を一番に求めるライダーが予想以上に多いことが証明されたホンダ・レブル250の牙城を突き崩す1台として、ニンジャ250系の2気筒を使うクルーザー案も考えられる。
このように、カワサキがZX-25Rの4気筒を400に発展させてくれれば、時代は大きく変わってくる。現在のところ、国産はもちろん世界でも唯一となってしまった400cc直列4気筒モデル・ホンダCB400SF/SBの生産終了がアナウンスされたという残念な状況だ。しかし、歴史は繰り返す。’70年代にホンダが諦め、一度は手放してしまった400cc直列4気筒を復活させることに成功したカワサキが、21世紀の現代に再びその役割を担ってみせる。数年後には400cc直列4気筒がまさかの時代の主役となるか?
2気筒中免ネオクラシックの空席は次期250が埋める?
Z-RS系ネオクラシックの250/400版は4気筒のプレミアム路線で出すとすれば、リーズナブルな2気筒ネオクラシックに当たるモデルはどうなるのか? 250ではエストレヤ復活を望む声も多いが、KLX230系の空冷単気筒を使い、メグロブランドを冠して復活させるという手もあるだろう。またここ数年、250ccクラスのベストセラーに君臨し続けるホンダ レブルへの対抗馬も進行中と言われて久しい。カワサキの”やり尽くし”は、4気筒~2気筒~単気筒、プレミアム~エントリーまで全方面攻勢だ。
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