’03年にデビューし、’19年に5世代目となるなど、長らく支持されてきたヤマハの原付二種スクーター・シグナスXがついに水冷化! NMAXやトリシティ125で実績のある可変バルブVVAを採用し、パワーアップだけでなくWMTCモードで19.3%もの燃費向上を達成。さっそくチェックだ!
●まとめ: ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真: 真弓悟史
- 1 [◯] シームレスな加速感。操縦安定性もナチュラルに
- 2 [△] NMAXとの差額1万1000円で装備差大
- 3 [こんな人におすすめ] イジりたい人はシンプル装備のグリファスを!
- 4 シグナスグリファス/Xに関連する記事
- 5 【2024年10月版】125ccスクーターおすすめ11選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許で乗れる!
- 6 【2024年8月版】125ccスクーターおすすめ11選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許は最短2日で取得可能!
- 7 水冷エンジン搭載のヤマハ原付二種スクーター「シグナス グリファス」に2024年のニューカラーが登場!
- 8 【2024年5月版】125ccスクーターおすすめ11選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許は最短2日で取得可能!
- 9 楽で速くて収納力抜群。街乗りに一切の不満ナシ!! 【ヤマハ・シグナスグリファス モニターレポート:最終回】
- 10 【新車バイク4台 モニターレポート】ヤマハ・シグナスグリファス編:その4「カスタム編」
- 11 【2023年最新版】125ccスクーターおすすめ11選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許は最短2日で取得可能!
- 12 【新車バイク4台 モニターレポート】ヤマハ・シグナスグリファス編:その3「チョイ遠出編」
- 13 最新の記事
[◯] シームレスな加速感。操縦安定性もナチュラルに
スクーターレースでも人気のシグナスXが、ステップスルーデザイン&前後12インチホイールというフォーマットを維持しながら、シリーズ初の水冷エンジンを搭載するなどしてフルモデルチェンジ! 合わせて車名を「シグナスグリファス」に改めた。
まずはそのエンジンから。可変バルブVVAやスマートモータージェネレーターを採用した124cc水冷シングルは、シグナスXから2割以上もパワーアップしたことが注目されがちだが、何より驚いたのは上質さだ。前作の空冷単気筒はメカノイズや微振動が多めでやや騒々しい印象があったが、新型はセルの作動音からアイドリング、そして発進を含む加減速に至るまで、非常に静かでスムーズなのだ。50km/h付近、6000rpmに差しかかるとローカムからハイカムに切り替わり、そのことを示すアイコンがメーターの左上に表示されるが、加速フィールは極めてシームレスであり、気が付けば交通の流れをリードしている。
そして、スロットルのオン/オフでリヤの上下動がほとんどないことにも気付いた。これはユニットスイングのマウントの設計が優れているからで、体が必要以上に揺さぶられず疲れにくいのが嬉しい。
ハンドリングもいい。先代は直立を保とうとする力が強い印象があったが、新型はライダーの操作に対して忠実に反応し、スムーズにコーナリングできるようになった。ディメンションや剛性バランスを見直した新型フレームをはじめ、前後タイヤのワイド化、減衰特性を最適化したフロントフォークなどが功を奏しているのだろう。ブレーキは、リヤのディスクがシグナスXよりも30mm大径化され、さらに左レバーでフロントも作動する前後連動システムを採用する。スリッピーな路面での減速やUターンなど、リヤだけ利かせたい場面でフロントも作動してしまうのはネックだが、右手で加速/左手で減速というシンプルな乗り方ができるという点は長所と言えよう。
やや大柄かつ重くはなったが、ステップスルーによる乗り降りのしやすさは健在。まさに正常進化だ。
[△] NMAXとの差額1万1000円で装備差大
NMAXはトラクションコントロール/アイドルストップ/前後ABS/スマホ専用アプリ/スマートキー/リッド付き収納ボックスなどを採用しながら、シグナスグリファスよりも1万1000円高いだけ。こうした装備だけを比較すると割高に感じてしまう。
[こんな人におすすめ] イジりたい人はシンプル装備のグリファスを!
’21年、進化したNMAXの豪華装備と走りの優秀さに感動したばかりなので、グリファスの値段が高く感じてしまうのは事実。だが、カスタマイズする場合、逆にその装備が足かせになる可能性も。スポーティな外観はクラスを超えた存在感あり!
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
シグナスグリファス/X 概要 '20モデルのシグナスXにフルモデルチェンジが施され、車体名も新たに「シグナスグリファス」が登場した。新型ブルーコアエンジンはシグナスシリーズに初めて導入された水冷で、6[…]
シグナスグリファス/Xに関連する記事
最新の記事
- 今が見頃!一生に一度は絶対に見たい500万本! 曼珠沙華群生地〜巾着田(埼玉県日高市)へ行ってみた
- カワサキ新型モデル「ニンジャ1100SX」登場! 排気量アップで新生、ブレンボ&オーリンズのSEも同時デビュー
- 黒玉虫とグリーンボール! カワサキ「Z650RS」の2025年もモデルが10月1日発売
- カワサキ「ヴェルシス650」新グラフィックで10/1発売! 可動ウインドシールドやトラコン、スマホ接続も装備するミドルツアラー
- 電子制御シフト搭載! クラッチ操作も不要のヤマハ新型「MT-09 Y-AMT」9月30日に発売
- 1
- 2