デジスパイス株式会社は、衛星測位を利用したスポーツ走行解析システム「デジスパイスIII」をリニューアルした「デジスパイスIV」を2022年4月25日に販売開始すると発表した。
●外部リンク:デジスパイス
ラップタイムだけでなく、ゼロヨンや最高速アタックにも大活躍
ヤングマシンでも最高速アタックや0-400m/0-1000mのタイム測定に使用しているデジスパイスが最新版にリニューアル! その名を「デジスパイスIII」から「デジスパイスIV」に改め、4月25日に販売開始される。
デジスパイスは、衛星測位システムを利用して走行軌道や速度を記録でき、さらに遠心力や加減速Gも計算することができる、ミニサイズのスポーツ走行解析システムだ。通称は“GPSロガー”と呼ばれることもあり、聞いたことがある読者も多いのではないだろうか。
デジスパイスの主要な舞台はサーキットで、ラップタイム計測、走行ラインの記録、加減速Gをグラフ化といったことができる。さらに、これらのデータを使ってラップ毎または他のライダーの走りと詳細に比較することもできるのだ。もちろん、ヤングマシンでお馴染みの最高速度計測や、一定距離(0-400m/0-1000mなど)の走行時間計測、さらに50-100km/hの加速タイム計測など、使い方をマスターすればするほど多岐にわたるデータが得られる。
新型となったデジスパイスIVの主な特徴は、まず測位精度を従来品のIIIから2倍に向上したこと。最新チップセットの採用により、測位精度はCEP=3m→CEP=1.5mと大幅に向上しただけでなく、時間経過による計測位置のシフト量が大幅に減少した。
また、マルチGNSSに対応することで、GPS(米国)、QZSS(日本みちびき)、BeiDou(中国)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)の信号を同時受信できる。正しい測位のためには、最低でも8個の衛星信号を受信する必要があるというが、より多くの衛星群に対応したことで受信可能な衛星が増えたほか、測位衛星の誤差補正情報を提供するSBAS(衛星航法補強システム)信号も受信することで測位精度が向上したという。
最高サンプリング周期は10Hzから20Hzにアップし、これに伴いメモリ容量も2倍に。外部アンテナを採用(標準付属)したことで、本体の内蔵アンテナだけでなく、防塵防水(IP66)のアンテナだけを車外に取り付けることで、雨天でも安心して使用できるようになった。外部アンテナは本体に接続すれば自動認識するというから安心だ。
このほか、従来機同様にBluetooth搭載でスマートフォンによるラップタイム計測が可能、さらにiOS端末ではなんとドリフトアングルの計測まで可能とされている。インターフェース用のコネクタはUSBタイプCに改められた。
価格はデジスパイスIIIから4400円アップの4万8400円。サイズは同一だが、重量は28g→35gへと増加している。
デジスパイスIV ●価格:4万8400円
デジスパイスIII ●価格:4万4000円(完売済)
■パソコン解析ソフト動作環境
Windows10、11
■無料スマホアプリ
[Dig Spice Circuit timer Pro] サーキットのLAPタイム表示アプリ
iOS:11.0以降
Android:6.0以降
[DigSp ice Drift]ドリフトアン グル計測アプリ
iOS:11.0以降
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