ワークマンが今年2月から本格的にキャンプグッズを販売予定であることはすでにお伝えしたとおり。中でも注目度が高いのは、FieldCoreブランドで展開するオリジナルの各種テントだ。全5種類のうち、ソロ用で4900円(!)という最も安価なBASICドームテントが先行で届けられたので、さっそくキャンプツーリングで使ってみたぞ!
●文/写真: 大屋雄一(OYA Yuichi) ●取材協力: ワークマン
テントはSG基準に準拠、ウエアで培った加工技術を惜しみなく盛り込む ライダーの間では、特にレインスーツや防寒ウエアの評価が高いワークマン。最近では作業服よりもアウトドアウエアメーカーとしての認知度が高[…]
テントはSG基準に準拠し、キャノピーポールまで付属する
今回テストしたのはFieldCore(フィールドコア)のFTE01 BASICドームテントだ。設営しやすいダブルウォールのドーム型であり、一般的には別売りとなることが多いキャノピーポールまで付属してのお値段は何と4900円(!)。6種類ものカラーバリエーションを展開し、こちらに届いたのは「迷彩」というカラーだ。
本体サイズは長さ215cm×幅×104cm×高さ98cmで、ソロ用としては標準的な大きさ。収納時の寸法は直径13cm×55cm、公称重量は2.5kgとなっており、キャンプ用途も考慮した大きめのシートバッグであれば中に収納することが可能だ。
設営手順は非常に簡単、使用前は取扱説明書に目を通そう
設営手順はダブルウォールのドーム型としては一般的なもので、組み立てた経験のある人なら説明書を読まずとも設営できるはず。それだけシンプルで分かりやすい設計となっているわけだが、破損や事故を未然に防ぐためにも、初めて使用する前には取扱説明書を一読してほしい。
手順を簡単に説明すると、まず本体(インナーテント)を広げて前後を確認する。設営場所と向きを決めたら、次に2本のメインポールを伸ばして本体の対角線上に置き、両端を本体の四隅にあるそれぞれのリングに差し込む。あとはポールを立ち上げて本体にあるフックを引っ掛けていき(これを吊り下げ式という)、頂点の交差部分にヒモを結べばインナーテントの完成だ。
続いて本体の四隅に付属のペグを打ち込み(これをペグダウンという)、この時点で内側に天井ネットを取り付ける。あとは向きを確認しながらフライシートをかぶせて本体の四隅とバックルで接続し、各部をペグダウンしてガイロープを張ればテントの設営は完了だ。
最低気温マイナス1.5℃! 大洗キャンプ場でガチ1泊してみた
テントの性能はやはり泊まってみなければ分からない、ということで実際に朝まで過ごしてみた。場所は茨城県東茨城郡大洗町にある大洗キャンプ場。テストしたのは1月上旬なので明け方の気温はマイナス1.5℃まで下がったが、結果的には何の不満もなく朝を迎えることができた。空気が乾燥していたからかインナーテント内側の結露は一切なし。また夜半に雨予報があったものの結局降ることはなかったので、防水性のチェックについては次回以降に持ち越しに。
エントリーモデル以上の満足度。ローコストでソロキャンを始めたい人へ
生地や縫製、シームテープの処理などは1万円台のテントに比肩し、実際に1泊してみたが特に不満を感じなかった。これが蒸し暑い時期ならもっと通気性を高めたいだろうし、また小石がたくさん落ちているようなサイトならグランドシートがあった方が良かった、などという不満が出ただろうが、そうした問題は現場で使ってみなければ分からないもの。ちなみに高価なウルトラライト系のテントは軽量化のため薄い生地が使われており、取り扱いが難しいものも多い。このBASICドームテントはそこそこ厚手の生地なので、ビギナーの少々乱雑な扱い方も許容してくれるはず。そういった点も含めて、これはローコストでソロキャンを試してみたいというライダーにピッタリな商品と言えよう。
なお、商品販売ルートはアイテムによって異なり、2月下旬にワークマンオンラインストア内(直送なし、店頭受け取り限定)、もしくは店舗販売の2パターンを予定しているとのこと。また、これらは販売中に変更される可能性もあるので、詳しくは2月下旬にワークマンオンラインストアのアナウンスをチェックしてほしい。
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