
ライダーの使用条件に特化したものからデイリーユースにも着回せるものまで、幅広くラインナップするワークマン。’21-’22秋冬ラインナップの中から、本革の風合いに近いPUレザーを使った透湿防水防寒仕様のイージス 360°リフレクトシリーズ等を紹介する。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 真弓悟史 小見哲彦 ●取材協力:ワークマン
【テスター:大屋雄一】テスター歴20年以上のバイクジャーナリストで、ワークマンの公式アンバサダー。一部の製品は北海道に持ち込んでテストを実施している。
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストロングジャケット:本革の風合いに近いPUレザー仕様が新登場
「360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット WM3638」の上位仕様として’19年に登場。’20年は強度の高い生地に変更して名称をデニムからストロングに。そして’21年は耐水圧を1万→1万5000mmにアップし、さらに本革の風合いを持つPUレザー採用のFレザーブラックを他の2色と同価格で追加した。そして、電熱ベストなどさまざまなミドルレイヤーがファスナーで接続できるアタッチメントシステム(下欄参照)が追加されたのも見逃せないポイントだ。
Fレザーブラックは他の2色より透湿度が低いものの、胸部のエアインテークで蒸れを軽減できる。防寒性や防水性はやはり最強レベルだ。
防寒性:★★★★★(5) フィット感:★★★★(4)
【イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストロングジャケット WM3639B】●機能:透湿防水 保温 ストレッチ 再帰性反射 ●耐水圧:1万5000mm ●透湿度:8000g/m2/24h(Fレザーブラックは500g/m2/24h) ●サイズ:M L LL 3L ●色:インディゴネイビー Fデニムサンド Fレザーブラック ●価格:6800円 ※写真色はFレザーブラック
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストレッチストロングパンツ:本革よりも暖かく圧倒的に動きやすい
上で紹介したWM3639Bと同じく3シーズン目に突入。 ’21年 は名称を「ストレッチデニム」から「ストレッチストロング」に変更し、同様にPUレザーのFレザーブラックを追加した。
テストしたのはそのFレザーブラックだ。他の2色よりも膝下のシルエットがスリムなのをはじめ、股関節を開きやすいクライミングカットの採用や、右側に止水ファスナー付きのヒップポケットを設けるなど、仕様はさらにライダー向けとされる。本記事のトップ画像はテスト中の様子であり、強雨の中を小1時間走ったが上下とも浸水は一切なし。この防寒性と動きやすさは試す価値大だ。
防寒性:★★★★★(5) フィット感:★★★★★(5)
【イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストレッチストロングパンツ WM3640B】●機能:透湿防水 保温 ストレッチ 再帰性反射 ●耐水圧:1万5000mm ●透湿度:8000g/m2/24h(Fレザーブラックは500g/m2/24h) ●サイズ:M L LL 3L ●色:インディゴネイビー Fデニムサンド Fレザーブラック ●価格:4900円 ※写真色はFレザーブラック
【カラーバリエーション】Fデニムサンド[左] インディゴネイビー[右]
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット:被視認性に特化した定番品
’16年のエリア限定販売を経て、’17年からレギュラー商品へと昇格した透湿防水防寒ジャケット。ドット柄のリフレクタープリントが全方位からの光に対して反射するので、夜間走行時の被視認性は圧倒的といってもいい。襟の前後2か所に格納された360°フェイスガード/二重構造の袖口/袖と身頃の調整タブ/脱着できるフードなど、ライダーの使用条件に特化しているのは明白。そして実際に走ってみての印象も優秀で、中にインナープロテクターを着用しても、背中のストレッチ生地のおかげで動きを妨げられない。迷ったらこれをお薦めする。
防寒性:★★★★★(5) ●フィット感:★★★★(4)
【イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット WM3638】●機能:透湿防水 保温 ストレッチ 再帰性反射 ●耐水圧:1万mm ●透湿度:8000g/m2/24h ●サイズ:M L LL 3L(黒/赤/青は4Lあり) ●色:ジオホワイト ジオグリーン マットブラック シグナルレッド シグナルブルー ●価格:5800円 ※写真色はジオホワイト
アタッチメントシステムでさらに暖かく
’20年から導入された「アタッチメントシステム」は、アウターとミドルレイヤーをファスナーで接続するものだ。今季は対応モデルを一気に拡充し、アウターは1→3種類に、ミドルレイヤーは3→8種類となった。うれしいことに、アウター3種類の中には上で紹介したWM3639Bも含まれており、人気のエアロストレッチブルゾンや一部のヒーターウエアなどがミドルレイヤーとして接続できるようになった。これは朗報だろう。
【フィールドコアリペアテック洗えるフュージョンダウンシームレスミドルジャンパー HD007】新登場のダウンジャンパー。アタッチメントシステムに対応する。中綿は天然ダウンと吸湿発熱綿をブレンドしたもので、保温力が高いうえに洗えるのが特徴だ。表地にはステッチによる中綿の仕切りはなく、代わりに熱圧着加工を採用。さらに表地には針穴を自己修復するリペアテックを用いる。裏地の後ろ身頃には保温機能を助けるブラックアルミを採用するなど、まさに最強のミドルレイヤーだ。●サイズ:S M L LL(黒は3L あり) ●色:ブラック ゴールドカーキ バーガンディレッド ●価格:2900円(限定生産) ※写真色はブラック
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