バイクやクルマの電装部品などで次々に新しいアイデアを実現しているボッシュ(BOSCH)が、より安全かつ快適にスマートフォンの機能を利用できるソリューションを開発。最新の6.5TFT液晶ディスプレイとスマートフォンを連携する『mySPIN』を発表した。
皮切りはスズキGSX-S1000GTだった!
ボッシュは、ドイツに本社を置く総合サプライヤーで、日本に二輪車部門の開発センターを置くことでも知られている。今回のようなスマートフォン接続機能だけでなく、レーダー付きの前車追従型クルーズコントロールやコーナリング対応ABSといった先進技術を次々と発表し、そのパーツや統合技術は国産車/外国車を問わず幅広く採用されるメーカーだ。
スズキが2021年9月22日に発表した「GSX-S1000GT」は、ボッシュのインテグレーテッド コネクティビティ クラスター(6.5インチTFT液晶ディスプレイ)とスマートフォン連携ソリューション「mySPIN」を搭載しており、これがボッシュのネットワーク化システムを採用した初の日本車となった。
そしてボッシュは、カワサキも同様のネットワーク化ソリューションを採用した新型モデルを導入する予定と発表している。これについて我々ヤングマシンは、以前にスクープ記事を展開したカワサキの新型ニンジャH2 SXである可能性が高いのではないかとにらむ。なぜなら、2021年5月当時のスクープ記事ではメーターが写るアングルの写真も撮影されており、これが最新のGSX-S1000GTの6.5インチTFTの形状によく似ているからだ。
ボッシュの発表は以下のとおり。
■スズキとカワサキがボッシュのインテグレーテッド コネクティビティ クラスター(6.5インチ)とスマートフォン連携ソリューション「mySPIN」を新モデルに採用
■株式会社ナビタイムジャパンが提供する二輪車ライダー向け専用アプリ「ツーリングサポーター」がmySPINより利用可能に
■ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門を率いるジェフ・リアッシュ(Geoff Liersch):「ネットワーク化ソリューションにより、さらに多くのライダーの皆様により安全で快適なライディング経験を提供していきたいと思います」
国内仕様の登場も確実!
mySPINによってナビタイムのアプリが利用可能になるという文言があることは、すなわちGSX-S1000GTおよび新型ニンジャH2 SX(?)には国内仕様もラインナップされるということでもあるだろう。
スマートフォンを接続し、目的地を選択すれば快適なライディングが可能になる、ボッシュの新しいインテグレーテッド コネクティビティ クラスターは、6.5インチのTFT液晶ディスプレイを核に、スマートフォン連携ソリューション「mySPIN」で接続することで、スマートフォンの機能や音楽、連絡先などのアプリをメーターディスプレイ上で利用できるようにしたシステム全体のことを指す。
さらに、GSX-S1000GTの技術解説にもあったように、サードパーティアプリをダウンロードすることで、より便利な機能を利用することも可能。たとえば、地図ベースのナビゲーションアプリをダウンロードし、メーターディスプレイに表示させ、ハンドルバースイッチで操作することもできるという。
車両設定やインフォテイメント、ネットワーク機能にアクセスすることで、ナビゲーションだけではなく、走行モードや楽曲の選択、またmySPINに対応したサードパーティアプリをダウンロードすることで追加機能を得ることもできる。ディスプレイには反射防止コーティングを施したほか、ガラスとディスプレイの間に埃や汚れも入りにくい設計だ。
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