トライアンフモーターサイクルズジャパンは、180psの強烈な3気筒エンジンを搭載するスピードトリプル1200RSをベースに、特徴的な丸眼1灯ヘッドライトやハーフフェアリング、クリップオンハンドルバーなどを備えたネオクラシックスタイルのスーパースポーツ「スピードトリプル1200RR」を正式発表した。
プレミアムなディテールと最高の装備が“トリプルパワー”を包む
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、先日よりティーザーを展開してきていた3気筒ハーフカウルスポーツの新型「スピードトリプル1200RR」を正式発表した。ベースモデルはスピードトリプル1200RSだが、ハーフフェアリングやセパレートハンドルに加えて、オーリンズ製スマートEC2.0電子制御セミアクティブサスペンションなどの豪華装備で身を包む。
まず特徴的なのは、丸眼1灯のヘッドライトユニットだ。トライアンフ独自のデイタイムランニングライト(DRL)を備えたLED照明、そしてそれを包むハーフカウルは、最新ともネオクラシックスタイルともいえそうな新しいデザイン。カーボンファイバーインフィルパネルは、タンク、フェアリング、コックピットに特別なディテールを加え、さらにカーボン製サイドパネルやフロントフェンダーが車体を彩る。
車体にはクリップオンハンドルバーに合わせたポジションのステップを備え、シート高は830mm。足まわりには新たにオーリンズ製スマートEC2.0電子制御セミアクティブサスペンション、ピレリ製ディアブロスーパーコルサSP V3タイヤを奢る。また、スピードトリプルRSからは軽量シャーシやブレンボ製Stylemaキャリパー、同じくブレンボ製MCSレバーなどを継承した。
1160ccの軽量な3気筒エンジンは180ps/12.95kg-mを発揮し、ヤングマシンメインテスターの丸山浩をして「2スト500ccに匹敵する過激さ」と言わしめたハイパフォーマンスぶりだ。フロント荷重を適切に稼げるクリップオンハンドルでこそ本来のポテンシャルを味わうことができるのでは、と思わずにはいられない。
また、スピードトリプル1200RSと同様にコーナリングABSや切り替え式コーナリングトラクションコントロールシステムを標準装備。5つのライディングモードで統合制御し、慣性計測装置(IMU)を使用してロール、ピッチ、ヨー、加速率を測定、傾斜角を計算することで、ABSとトラクションコントロールの応答を正確に制御する。さらに、高度なアルゴリズムを使用して制御されるウイリー検知システムもこれを支援する。クイックシフターはもちろんアップ/ダウン両対応だ。キーレスシステムやバックライト付きスイッチキューブ、調整可能なクルーズコントロールを備えているのも嬉しい。
また、30種類以上の純正アクセサリーを揃え、1万マイル(1万6000km)もしくは12か月のサービスインターバルと、2年間の走行距離無制限保証も付属する。カラーは2色のラインナップで、価格はクリスタルホワイト×ストームグレーが228万5000円、レッドホッパー×ストームグレーは231万7500円。2022年1月に発売予定だ。
TRIUMPH SPEED TRIPLE 1200 RR[2022 model]
主要諸元■全長2085 全幅758 全高1120 軸距1439 シート高830(各mm) 車重199kg(装備)■水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 1160cc 180ps/10750rpm 12.95kg-m/9000rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.5L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●色&価格:クリスタルホワイト×ストームグレー=228万5000円、レッドホッパー×ストームグレー=231万7500円 ●発売時期:2022年1月
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