英国のマットモーターサイクルズは、この秋に3つのニューモデルを投入すると発表した。原付二種125ccと軽二輪250ccのカスタムバイクを多数ラインナップするコンストラクターが新たに投入するのは、伝統的なブリティッシュスポーツスタイルのFSR、マッチョなAKITA、そしてナガスクジラを意味するRAZORBACKだ。
それぞれに同じ車名で125ccバージョンと250ccバージョンが存在
英国のモーターサイクルブランド「MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)」は、ニューモデル3機種を発表した。同ブランドはPCIが日本に導入し、多数のカスタムバイクをラインナップすることで知られている。多くの車種で125ccバージョンと250ccバージョンを展開し、それぞれにテイスティな空冷単気筒を搭載。価格も50万円前後~と、燃料タンクの塗装などに凝ったカスタムスタイルの輸入車であることを考えれば、比較的リーズナブルと言える。
今回発表されたのは、伝統的なブリティッシュスタイルを踏襲するFSRと、秋田犬をモチーフとしたマッチョなAKITA、そしてナガスクジラを意味する車名を持つスクランブラーのRAZORBACKの3機種だ。
いずれも125cc/250ccの2バージョンから構成されているが、価格と発売時期のみの発表となっており、スペックはまだ明らかになっていない。ただ、写真を見る限りではマットモーターサイクルズのその他のラインナップと同じく、125ccと250ccでは搭載するフレームや足まわりが異なっているようだ。
発売時期はFSRおよびAKITAが2020年9月中旬以降、RAZORBACKは2020年秋以降となっている。価格はそれぞれの車種の欄をご覧いただきたい。
MUTT MOTORCYCLES FSR 125/250[2020 model]
クラシックスタイルで人気のファットサバス(FAT SABBATH)の進化版であるFSRは、実用的かつ存在感のある15Lの燃料タンクを採用。ワイドタイヤを履かせた17インチホイールに改良されたガスショックなど、足まわりもアップグレードしている。
また、足着き性に優れたローシートと新たにデザインされたサイドパネルは、近年のブリティッシュツインのスタンダードを思わせるスタイリングを実現した。ステンレス製マッドガードや、CNC加工されたグリップやフットペグがルックスを引き締めている。車体色は125cc/250ccともにマットブラックだ。
MUTT MOTORCYCLES AKITA 125/250[2020 model]
AKITAはその名もズバリ、秋田犬がモチーフ。「秋田犬は人見知りする正確だが、家族に対して大きな愛情を持っている日本を代表する優秀な犬種」ということから、このモーターサイクルの力強さを表現するためにAKITAと名付けたという。
マッチョで巨大な角型燃料タンクに短いローシートを組み合わせた独特のスタイリングは、ハイトの高いブロック調タイヤの装着でさらに強調だれる。ステンレススポークにアルミリム、ガスショックなど、足まわりパーツもこだわっている。車体色はブラックとシルバーの2色をラインナップする。
MUTT MOTORCYCLES RAZORBACK 125/250[2020 model]
1970~1980年代にかけてのカスタムフラットトラッカーを連想させる、レトロスタイルのストリートスクランブラーがRAZORBACK(レイザーバック)。開発には2年間をかけ、モノショックのリヤサスペンションをはじめとした現代的な車体構成を採用、フレームジオメトリーも最新のレベルだという。
カラーやグラフィックも古いオフロードレーサーをイメージしたもので、それぞれに異なるテーマカラーを設定。車体色は全3色で、レッド=フラットトラックレースをイメージ、ブラック=アメリカのクラシック映画にインスパイアされたカラー、シルバー=レトロなオフロードレーサーを連想させるカラーとしている。
写真はそれぞれエンジンを見る限りでは125ccで、シルバーの写真も入手できなかったが、125cc/250ccの2バージョン×3色というラインナップで導入されることは間違いなさそうだ。こちらの機種のみ導入時期が『秋以降』となる。
あなたにおすすめの関連記事
ノートンやモトモリーニの輸入・販売を手掛けるピーシーアイが、ブリティッシュ・レトロ・カスタムブランドの「MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)」の取り扱い開始を昨年10月に発表。[…]
ヤマハは8月17日、タイにおいて新型のネオクラシックモデル「XSR155」を発表した。ベースとなっているのは現地で販売されているMT-15で、兄貴分であるXSR900/XSR700と同じように、旧さだ[…]
以前からひそかに人気を呼んでいるW175をベースとしたカフェレーサー仕様がW175カフェだ。スポーティなカラーリングとメーターバイザーの装着がベースモデルからの主な変更点のようだが、丸目ヘッドライトや[…]
1985年にスペインのバルセロナで工業機械と産業機械を開発・製造する会社として設立されたレオンアート(LEONART)は、2004年に小型エンジンを搭載した、シンプルで魅力的なバイクを創り出すためのブ[…]
遊び心あふれるディテールと、バイク好きも納得の程好いマニアックさ 重低音とどろく迫力の排気サウンド、ちょっとクセのあるライディングポジション、意外にも素直なハンドリング、そしてド迫力の体躯とトルクフル[…]
最新の記事
- “ダンロップで全日本に勝つ!!” ファインダー越しに見た、長島哲太の挑戦とは?
- 世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.122「今のままではモータースポーツが終わってしまう」
- ライダーの6割が拒否?! そんな『電動バイク』にクセ強エンジン大好きなバイク乗りが乗って感じたこと5選!
- バイザー内蔵のSHOEI GT-Air3に新グラフィックモデル「DISCIPLINE」登場!
- 路上のリスク通知や音声操作も可! バイク用音声ナビ「MOTTOGO」プレリリース版がAndroidデバイス向けに公開【1万1000円相当プレゼントあり】
- 1
- 2