〈1日目〉1. キャンプ場到着・受付
キャンプ場に到着したら、まずは受付棟に行き料金を前払いするのがセオリー。場所によっては精算済みを表す札などを配ることもある。トイレや炊事場の場所など、利用案内などもこのときに受けるのが普通だ。
案内に従ってサイトを決める。区画サイトの場合、あらかじめ場所が決められていたり、空いているところから選んだりする。初めてのキャンプなら、できれば昼過ぎ、遅くとも3時には入場しておきたい。
〈1日目〉2. テント設営
詳しくは各テントに付属の取り扱い説明書(必ずコピーを携行)を見てほしいが、ここでは一般的なドーム型(吊り下げ式)の設営方法を見ていく。現場で慌てないためにも、テントは自宅で一度設営しておきたい。
なくてもいいが、テントを長持ちさせたいなら、地面にグランドシートを敷く。筆者の場合、雨天の場合にはこのグランドシートをタープへと転用するためちょっと大きめにしている。
まずテント本体(内張)を広げる位置を決める。吊り下げ式の内張の場合、風が強いならこの時点でペグを打って固定してしまうとテントを飛ばされずに済む。
ポールをしっかり連結して内張の四隅に合わせ、ハトメに先端を差し込む。ポールはしなりには強いが踏むと簡単に割れるので取り扱いには注意。
内張が吊り下げ式の場合、ポールをハトメに刺しながら下方のフックをいくつかをかけておくとポールが自立して作業しやすくなる。
最上部までポールにフックを引っ掛けるとテント本体が自立する。底辺部に変なたるみや、湾曲がないかを確認して、必要ならペグを打ち直して生地を張る。
フライシートと呼ばれる外張りをかける。この外張りがあることで雨露をしのげる他、内張の内部での結露を防いでいる。
ペグを打つ角度は地面に対して45度が最大限に効力を発揮するが、状況に合わせて臨機応変に固定する。またハンマーはテントに付属していないのが普通なので必要なら買い足しておく。
テントがゆれるくらい風が強いなら、上部のストームガードからも張り綱を引いてペグダウンし、テンションをかけておく。
〈1日目〉3. フリータイム!
テント設営が終わったら、買い出しや風呂に行くなり、焚き火をするなり、キャンプ場の消灯時間まで自由だ。何をしてもいいし、しなくてもいい。存分に羽を伸ばそう!
〈2日目〉1. 朝食
朝食はニトリのスキレット、通称”ニトスキ”で厚切りベーコンエッグ。卵も贅沢に2個落としてしまってご満悦。
〈2日目〉2. 撤収
朝食が終わってひと段落したら、コーヒーでも飲みながらシュラフを天日干ししておく。小一時間も干せばふっくら元どおり、これで次回も気持ちよく使える。
テントの裏側も乾かすついでに泥汚れも落としてしまう。家に帰ったら、途端に面倒になるのがキャンプの後片付け。濡れたテントをそのまま放置すると、カビて異臭を放つ。
テントが乾いたら収納袋の大きさを基準に適当(笑)に折りたたむ。決まった折り目を作らないことで、裏地の防水処理を長持ちさせる工夫だ。
ペグの泥落としなども可能な限り現場で終わらせてしまったほうが気分がいい。面倒な作業もキャンプ場でならレクリエーションだ。
ポールも真ん中から折りたたむと内部のゴムに均等に力がかかって長持ちする…、と教わったが、まぁ昔ほどダルダルに伸びるゴムも見なくなった。
〈2日目〉3. 退出
チェックアウト時間はキャンプ場によってそれぞれ。撤収が初めてなら、設営の2倍以上の時間がかかると思って早めに準備しよう。
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【取材協力:お台場海浜庭園】千葉県の館山は洲崎灯台のすぐそばにある海岸沿いのキャンプ場。通年営業しており、東京湾ごしに沈む夕日が絶景。風呂、男女別トイレあり。●所在地:千葉県館山市洲崎908-22 ●利用料:バイクソロキャンプ2000円 ●チェックイン/アウト:13時/12時 ●予約電話番号:☎0470-24-5335
●写真:武田大祐 ●文:谷田貝洋暁 取材協力:お台場海浜庭園 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
キャンプ大好き二輪ライター・ヤタガイ氏によるバイクキャンプ入門。次ページでは居心地良くてカッコいいキャンプサイトの作り方について解説する。
〈特集〉ソロで楽しむバイクキャンプ入門
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