SUVテイストを重視つつ、オンロードも得意なアドベンチャークラス。ドゥカティ/MVアグスタ/モトグッツィのイタリア勢も多数のモデルを並べる。〈ラインナップ〉ドゥカティ ムルティストラーダ1260シリーズ|ムルティストラーダ950/S|ハイパーモタード950/SP|デザートX、MV アグスタ ツーリズモヴェローチェシリーズ、モトグッツィ V85TTトラベル
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ドゥカティ ムルティストラーダ1260シリーズ:バリエーション追加で幅広い好みに
多彩な走行環境に対応するムルティストラーダ。そのフラッグシップは、’18年型で1200から1260に刷新された。’19年型ではオフロードのイメージと走破性を高めた「エンデューロ」を追加。さらに’20年型では、1260Sに長距離ツーリング向きの装備がプラスされた「グランドツアー」がデビューした。パニアケースやグリップヒーター、センタースタンド、ハンズフリーの燃料タンクキャップ、タイヤ空気圧センサーを標準装備する。
ムルティストラーダ1260グランドツアー
ムルティストラーダ1260パイクスピーク
オーリンズ製の前後サスペンションやアルミ鍛造ホイールでオンロードスポーツ仕様に。
ムルティストラーダ1260エンデューロ
シリーズで唯一、19インチ径の前輪を使いながらオフロード走行を強化。
ムルティストラーダ1260S
日本で設定がない標準仕様に、電子制御サスやコーナリングライトなどを追加。
ドゥカティ ムルティストラーダ950/S:「4 Bikes in 1」をテーマに
ハイパーモタード939用をベースとするテスタストレッタ11度エンジンをトラスフレームに搭載して、’17年型で新登場。’19年型では、電子制御サスやクイックシフター、コーナリングライトやクルーズコントロールやカラー液晶メーターを搭載したS仕様が追加されている。
ドゥカティ ハイパーモタード950/SP:スパルタンな軽快スポーツ
’19年のニューモデル。ABSの制御で進入スライドの状態をつくるスライド・バイ・ブレーキ機能まで導入。SPは前後サスがオーリンズ製、前後ホイールがマルケジーニ製のアルミ鍛造タイプに換装され、クイックシフトの標準装備化やカーボン外装パーツの採用なども施されている。
ドゥカティ デザートX:’90年代ラリーマシンの雰囲気
アドベンチャースタイルだが、ベースモデルとして使われているのはスクランブラー1100。’90年代にパリ・ダカールラリーで大活躍したカジバのエレファントをデザインモチーフとしている。当時のカジバは、ドゥカティ製エンジンを搭載していた。オーリンズ製のロングストローク前後サスで、210mmのトラベル量を確保。最低地上高は275mmだ。スポークホイールは前後21/18インチ径。前後LEDランプを備えるが、保安部品は搭載されていない。
MV アグスタ ツーリズモ ヴェローチェ シリーズ:リーズナブル仕様だが依然として豪華
ツーリズモ ヴェローチェ ロッソ
逆回転クランクの並列3気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラーがツーリズモベローチェ800シリーズ。’20年型では、仕様見直しで価格低減を図った「ロッソ」が新登場。IMU(慣性計測装置)を制御に活かし、上下双方向対応のシフターも備える。
モトグッツィ V85TTトラベル:追加設定された旅装備強化バージョン
伝統のクランク縦置きVツインエンジンを搭載するV85TT に、’20年型で追加設定されたのが「トラベル」。従来はオプション設定だったフォグランプやグリップヒーター、左右合計で64.5L容量のパニアケース、面積が60%拡大されたロングスクリーンを標準装備化している。
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