プロトが今季より取り扱いを開始したイギリスの電熱ウエアブランド・ケイス(KEIS)。腕や首まわりまで温めてくれるという車載バッテリー接続式の電熱ジャケットを試してみた。その結果は……とにかく寒いのがイヤならコイツを使ってみよう!
[◯]背中、胸だけでなく首や腕まで暖かい!
最近、いろいろなメーカーから登場している電熱ウエア。電気毛布を着て走るような暖かさが得られるアイテムだが、大きく分けると“モバイルバッテリー式”と“車載バッテリー接続式”の2種類がある。
ケイスは後者の車載バッテリー接続式で、その特徴はバイクのオルタネータが作る潤沢な電力を利用した圧倒的な暖かさ。対応車種を7Ah以上のバッテリーを搭載したモデルに限定しているだけあって、モバイルバッテリー式より遥かに発熱量が多い印象だ。車載バッテリー接続式のなかでも消費電力が3.5Aクラスの電熱ウエアと比べるてもかなり暖かい方だと感じた。
コントローラーのスイッチを入れるとすぐに温まる起動の早さはもちろん、発熱体の温度を測ってみると、なんと、3段階ある温度設定を強にすると60℃以上に発熱。この熱量は電熱ウエアとしてもかなりのもの。しかも、発熱体は、一般的な胸元、背中だけでなく、首まわりや腕にまで発熱体が仕込まれているおかげで、全身が満遍なく暖かい。とくに首の暖かさは格別に心地いいのだ。
[△]排気量によっては使えないかも?
発熱面積が広範囲なだけあって5.5〜6.0Aくらいの電流を使う。使用できるモデルを7Ah以上のマシンに限定しているが、排気量で言えば、250ccクラス以上とマシンを限定されることになりそうだ。
ケイスからはジャケットの他に電熱グローブもリリースされており、袖口のコネクターで増設接続もしくは、単独使用が可能。消費電流量増加のためにヒューズを付属の10Aに差し替える必要がある。
[こんな人にオススメ]冬でも薄着したい、でも寒いのはイヤだ!
面白いのは、電熱ウエアとしての機能に加えて、生地に防風素材が使われていること。だから余計に内部が暖かく、革ジャンなどのインナーに使えば、冬でもかなり薄着で走ることができそうだ。
●まとめ:谷田貝洋暁 ●写真:関野温 ●取材協力:プロト TEL:0566-36-0456 https://www.plotonline.com
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