225から35年、250となって15年で幕

【ロングセラーが生産終了】初代225カラー採用でヤマハ セロー250がファイナルエディションへ

  • 2019/12/5
YAMAHA SEROW 250 FINAL EDITION 2020

1985年に初代セロー225が登場してから35年となる2020年1月15日、ヤマハ セロー250のファイナルエディション(SEROW250 FINAL EDITION)が発売される。緑と赤の2色があり、それぞれに初代225をリスペクトしたカラーリングが施されている。

初心者にもベテランにも愛され続ける「マウンテントレール」

ヤマハのロングセラーモデル「セロー」シリーズは、1985年に登場したセロー225が起源。「二輪二足」をキーワードに、けもの道にも臆せず分け入っていくことができる軽量スリムな車体と優れた足着き性は、街乗り主体のライダーたちにも歓迎され、長きにわたってセールスランキング上位をキープし続けた。初心者に優しい223cc空冷単気筒は滑りやすい路面でもスルスルと進めるトラクションを生み出し、トライアル車とトレール車の中間的な、やや後退したステップ位置はスタンディングでもシッティングでも扱いやすかった。これがベテランにも評価され、誰にでもオススメできる1台となったのだった。

1989年のモデルチェンジでは、それまでのオフロード車になかったセルスターターを備え、さらにキャブレターも負圧式に。扱いやすさと使い勝手を増すと同時に、オフロードにおいても難セクションでのエンスト時などに助かる装備として、以後のオフロード車がセルを装備していく潮流を生み出す結果になった。

1993年モデルではリヤブレーキがディスク式になり、その後も燃料タンク容量増大やヘッドライトの変更などを受けながら2004年まで販売され続けた。

そして2005年、先行発売されていたトリッカーをベースに、セロー250が誕生する。新設計フレームに新設計no249ccエンジンを搭載し、足着きのよさなどの美点は継承しつつ、力強さを増した。一般的なトレール車に近いステップ位置になったことなどが古くからのセローファンには賛否の分かれる評価となったものの、やはりセローはセロー。先代と同じように初心者からベテランまで愛されるロングセラーとなっていった。

2008年にFI化を受け、エンジンやサスペンションなどもリファイン。扱いやすさを増すとともに、スクリーンなどを装備した「ツーリングセロー」もラインナップに加わる。そして2016年にいったん生産終了となり、2018年に排ガス規制への対応などを済ませて復活。しばらくは安泰と思われたものの、今度の2020年モデルでファイナルエディションとなることが発表されたのだ。

2016年モデルでいったん生産終了となった際には、後日の復活がアナウンスされたが、今回は「続き」の発表もなく、「国内向けのSEROW 250 は、当モデルをもって生産を終了します 」とあるだけ。このロングセラーをなくしてしまうのは、あまりにも惜しいと思うのだが……。

ヤングマシン1985年9月号より。レプリカブーム黎明期だったこともあって巻頭での扱いはさほど大きくなかったが、ここからロングセラーの歴史が始まった。ちなみに同月号では間もなくデビューを控えたTZR250の存在がスクープ記事になっている。
こちらは2005年登場のセロー250。リヤフェンダーの形状などが現行モデルと異なる。

YAMAHA SEROW250 FINAL EDITION

発表されたセロー250ファイナルエディションは、1985年発売の初代モデルを彷彿とさせる緑および赤の2色を設定。フレームも車体色に合わせて塗装され、懐かしいカラーリングを再現。とはいえ現代風にアレンジされており、併せてホイールはゴールドリムを採用(初代はシルバー)している。フレーム塗装は従来の1コートから2コート仕様になり、質感とともに傷などに対する耐久性も向上。また、燃料タンク上面には 特別感を演出するFINAL EDITIONエンブレムをあしらう。

主要諸元■全長2100 全幅805 全高1160 軸距1360 シート高830(各mm) 車重133kg■空冷4ストローク単気筒 SOHC2バルブ 249cc 20ps/7500rpm 2.1kg-m/6000rpm 変速機5段 燃料タンク容量9.3L■タイヤサイズF=2.75-21 R=120/80-18 ●価格:58万8500円 ●色:緑、赤 ●発売日:2020年1月15日

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)