第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

塗装面だけじゃない! 梨地でも高熱でも問題なし

新車の輝きをいつまでも閉じ込める、100%ガラスならではのコーティングとは?

  • 2019/12/2

愛車をいつまでも汚れや劣化から守りたい! ライダーなら誰でもそう考えるものだが、それを本当に可能にするモノがある。半永久的に劣化しないうえに、艶のある塗装面だけじゃなく梨地の樹脂パーツやマフラーなどの高熱にさらされる部分にまで対応するという。それが、100%ガラスで仕上がるCR-1なのだ。

半永久的に効果が続くのは、極めて安定した物質だから

愛車は可能な限り汚したくないのがライダーの人情だ。特に新車で買った場合はなおさらで、磨くのも楽しみのひとつとはいえども、いつかこの輝きが失われていくことを想像すると、少し憂鬱な気分になる。なんとかして新車の輝きを永久に保存できないものだろうか。

じつは、それができる方法はたったひとつだけある。車体をまるごとコーティングするのだ。しかも、艶のある外装部分だけじゃなく、梨地の表面や、エンジンなどの高熱にさらされるパーツまで処理できる。それを可能とするのが、100%ガラスでコーティングするCR-1である。ワックスなどとは異なり、コーティングするパーツを選ばない点と、削り落とさない限りは半永久的に効果が持続するのが特徴だ。もちろん、汚れや微細な傷もつきにくい。

さっそく施工を取材させてもらうと、処理の手順自体はかなりシンプル。汚れを除去し、磨き、洗ってからコーティングを施す。とはいえ、実際には熟練のコツがありそうだ。ちなみに新車だけでなく、ある程度使用した車両でもプロの手にかかれば施工可能だという。

ギラギラとした輝きではなく、艶に深みが増す。100%ガラスなので耐熱温度1300℃以上。削り取らない限り半永久的に存在する。写真のモンキー125の場合、料金は5万3900円。ちなみに施工を担当してくれたのは山城CR事業グループの吉田龍さんだ。

結果は写真を見てもらえればわかるが、とにかく深みのある輝きが素晴らしい。何より驚いたのは、最も高熱を持つうえに艶消し塗装が施されたマフラー(ヨシムラストレート管)にまで施工できたことだ。コーティングという言葉から、艶消しだった表面に艶が出てしまうのではと危惧する向きもあるだろうが、CR-1は被膜が約1万分の1mmと極めて薄いため、梨地の微細な凹凸に追従することができ、見た目の質感がほとんど変わらないのである。

燃料タンクは色がより深まった感じだ。クリア塗装の厚みが増したかのような印象で、黒は漆黒に、そして赤の色味も一段深い。エンジン表面や樹脂パーツの梨地も、特に艶が出るわけではなく、マフラーと同様にしっとりとした色合いになる。

ホイールやブレーキなど足まわりにも液剤を塗布していくが、タイヤ表面やブレーキディスクなどの摩擦面にかかってしまっても問題ない。タイヤは路面に、ディスクはパッドに当たることで、不要なコーティングは削り落とされるからだ。

被膜をつくるには段取りが8割!

せっかくなので、コーティングの手順を解説していきたい。プロに任せるに越したことはないが、一部の工程はCR-1パーソナル (山城が市販する個人用コーティング剤/8171円) でも体験が可能だ。コツは“段取り”に手間を惜しまないこと。汚れを落とし、表面を磨いて傷を落とし、綺麗に洗ってから施工する。

【拭】最初に埃などを拭き取る。特に塗装面では力を入れず、マイクロファイバータオルの繊維で絡め取る感じだ。“段取り8割”の最初の一歩。
【磨】タンクなどをポリッシャーで磨く。屋内保管でも、人が触れれば衣擦れなどでわずかな傷は付く。それを平滑にならしていくわけだ。
【洗】埃や磨く際に着いたコンパウンドなどを洗い流す。コーティング剤が馴染むよう親水促進剤(撥水の逆)で処理した後、乾かしていく。

いざ! 被膜をつくる!

【工程1】施工には非常に目の細かい布を使用。液を含ませてならし、タイミングを見て乾拭きする(ここにコツがある)。この工程はCR-1パーソナルでも体験可能だ。
【工程2】凹凸のある部分にはエアガンで液剤を吹き付けていく。液剤は空気中の水分に反応して被膜を形成するため、コンプレッサーから出るエアの中の水を除去するために特殊な装置が必須。この工程では乾拭き不要。
手で触れると、100%ガラスによるコーティング独特の“滑りにくい”表面が体感できる。普通に指で触るとわかりにくいので、指の甲側でそっと触れながら動かしてみると、洗いたてのガラスコップのような食いつきが感じられる。

この艶の深みを見よ!

タンクのような艶のある部分は深みが増す。ワックス系と違って滑らない100%ガラスのコーティング(洗いたてのガラス食器に近い触感)なので、ニーグリップもしやすい。
ヘッドライトまわりのメッキ部分やクリアレンズなども、等しく深みのある輝きに。ワックスだと光軸まわりがギトギトしたり、バルブの場合は熱ですぐにコーティングが飛んだりするが、100%ガラスならそんな心配はいらない。
シリンダーのような梨地面でも安心。色合いに深みが出るだけでなく、汚れも着きにくくなる。もちろん1300℃まで耐える素材なので熱の心配も不要だ。
ちなみに、この見本は右半分が施工済み。カーボン粉末を擦りつけ、ウエスで撫でると、施工なしの場合は塗装面に食い込んだ粉が残るのがわかる。

取材協力:山城CR-1 ☎03-5691-2939 https://www.cr-1.jp/

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)