ヒートシンクが小さく多くの車種に装着可能

アブソリュートのLEDコンバージョンキットは発光部の位置調整で最適な配光を実現!

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フィラメント球と同じ配光になるよう、発光部を前後と回転方向に調整できるLEDバルブキットが登場。お手頃な値段もポイントだ。実際に車両に取り付けテストしてみた。

(◯)ヒートシンクが小さいので多くの車種に装着可能

LEDチップは基盤に取り付けるという制約上、発光部の位置関係はフィラメント球と全く同じにはできない。車種と製品の組み合わせによっては照射パターンがドーナッツ状になってしまうことも。そこで、発光部の位置を前後と回転方向に調整できるLEDコンバージョンキットがアブソリュートから登場した。

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【アブソリュート LEDコンバージョンキットH4 HI/LO切替 6500K】●価格:1万8900円 ●色温度:6500K ●車検対応 ●樹脂レンズ対応 ●消費電力:22W
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【LED発光位置の調整機能を搭載】ベースプレートに対して発光部を前後方向と回転方向に調整できる“2Dアジャスタブルシステム”を採用。イモネジを回すための1.5mm六角レンチも同梱。

テスト車両は初期型のNC750Sだ。このキット、ヒートシンクの直径はφ52.1mm、ベースプレートから後方へは44.9mm飛び出している。この数値が装着可否に最も影響するのだが、NCは問題なし。ただし、62.5×36×18.5mmのコントローラーがハウジングにどうにも収まらず、外部に取り付けることに。

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【レポーターの愛車でテスト】LED化前の’14年型NC750Sでテスト。コントローラーは小型だが、それでもハウジングに収まらず、スクリーンの内側へ配置した。

試しに発光部の位置を調整してみると、確かに光軸や照射パターンが変化する。意外とシビアで、なるほどアブソリュートがこの機能を加えたことが分かる。色温度6500kによる光は青白く、しかも日中でもかなり明るく感じる。前方のロービームと後方のハイビームの切り替えもスムーズで、コントローラーの破損防止のためパッシングの際はハイ&ローは同時点灯しない設計だ。

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【ロービームでの配光比較】発光部を適切に調整したことでハロゲン球と同じ配光を実現。さらに遠方までしっかり明るいのが分かる。

(△)ゴムキャップは要加工。それ以外は特になし

多くのLEDキットがそうであるように、純正でバルブの背面にあるゴムキャップがそのままでは装着しにくい。防水面を考えると加工してでも戻しておくのが無難だ。

(結論)こんな人におすすめ:光軸調整という新たなトレンド。これは便利かも

数多くあるLEDキット。ヒートシンクやコントローラーのサイズが注目されがちだが、車種との組み合わせによっては照射パターンの中央が暗くなるケースがあることを初めて知る。こういった調整機構が必要な人は多かったのかも。

●まとめ:大屋雄一 ●写真:大屋雄一/編集部
※取材協力:アクティブ

※ヤングマシン2019年11月号掲載記事をベースに再構成

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