佐藤寿宏のレース通信[番外]東京モーターショー編

「レース目線」で見る東京モーターショーも面白い!

  • 2019/10/26

「レース通信」でおなじみの佐藤ことぶきも東京モーターショー取材に参戦! ニューモデル祭りになっているヤングマシンスタッフとは異なり、レース目線でマシンやテクノロジーの出展をお伝えしていく。MotoGPマシンや8耐マシン(跨れるものも!)も紹介する。

東京モーターショーでレースネタをひろってきました!

行って参りました東京モーターショー。レース畑専門のオイラとしては、レースに通じるネタを探し回ってみました。

最初に訪れたのはスズキブース。今シーズン2勝を挙げているMotoGPマシン、GSX-RRが2台、またがり体験ができるようになっています。2台がサーキットのコーナーを走っているようにディスプレイされ、前にアレックス・リンス車が、後ろにジョアン・ミル車があり、ミル車にまたがれるようになっています。もちろんヒジ擦り上等なのでバッチリ決めちゃってください。

前を走るのはアレックス・リンス車。ジョアン・ミルになりきれ!

Hondaブースでは「世界選手権参戦60周年念展示」と題し、1959年にマン島TTに初参戦したRC142から、フレディー・スペンサーの駆ったロスマンズカラーの1985年型NSR500、ニッキー・ヘイデンが2006年にチャンピオンを獲得したRC211V、そしてマルク・マルケスのRC213Vと、その間にはF1が展示され、60年間の歴史を見て感じることができます。マシンの後ろにあったニッキーの笑顔がよかったですね。

残念だったのがニューCBR1000RRが東京モーターショーで発表されなかったこと。ちょうど、鈴鹿サーキットでレーサーのテストが行われていたようですが…。このテストにステファン・ブラドルが駆り出されており、中上貴晶の代役はヨハン・ザルコになったと言うわけですね。ニューCBR1000RRは、11月5日から始まるミラノショー(EICMA)でお目見えすることになりそうですね。

1985年にフレディ・スペンサーが走らせたNSR500。ロスマンズカラーがなつかしい!

現在最強を誇っているマルク・マルケス+RC213Vのパッケージ。60周年を飾るためにライダー、コンストラクター、チームの3冠を狙う。

カワサキブースには、鈴鹿8耐を制したNinja ZX-10RRとジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、トプラック・ラスコルズのレーシングスーツ、そして優勝カップが展示されています。全日本オートポリスのときは、最後にジョニーが転倒し、汚れたままの状態でNinja ZX-10RRが展示されていましたが、今回はきれいになっての登場でした。レースファンの気持ちとしては、そのままの方がよかったのでは? と思ってしまいました。

Ninja ZX-25R、スーパーチャージャーエンジンのZ H2、W800と3台を世界初公開。国内4メーカーでは、一番勢いを感じさせました。中でもNinja ZX-25Rは、久しぶりに250cc並列4気筒エンジンを搭載したモデル。高回転エンジンに、電子制御もあるので、現在主流の2気筒より確実に速そうですね。現状では、出られるレースも限られていますが、新たな流れを作るモデルになりそうです。

26年ぶり鈴鹿8耐を制したカワサキNinja ZX-10RR。カワサキはレースでも勢いを感じさせる。

レース目線ではレギュレーションとの兼ね合いもあって、どのような流れを作るのか注目。

ヤマハは、メインブースにMotoGPマシンは1台もありませんでした。ビッグマイナーチェンジで登場したニューYZF-R1がジャパンプレミアでしたが、EU5に適合し、EBM(エンジンブレーキ・マネジメント)やBC(ブレーキ・コントロール)の2種類の制御システムを新たに採用しているもののレース的には、大きく変わった部分はありませんでした。

今回2輪ブースは、有明エリアに集中していますが、青海エリアにもトヨタやスバルなどがあります。この青海エリアは、ちょうど駅一つ分離れており、1.5kmもあります。シャトルバスも出ていますが両エリアをつなぐ「OPEN ROAD」にも展示車両があり、楽しみながら移動することができます。その途中にあるTNTビルに、YZR-M1ロッシ号とYZF-R1中須賀号が展示されているのでレースファンは要チェックです。

手前が#46バレンティーノ・ロッシのYZR-M1、奥が#21中須賀克行のYZF-R1だ。

エスカレーターを上って西3・4に行ってみるとパーツメーカーが目白押し。ブレーキのニッシンブースには、Red Bull HondaのCBR1000RR SP2がドーンと飾られており、奥には無限 神電にまたがることができ、アクセルを開けると、デジタルタコメーターが動く仕掛けとなっています。バックもマン島さながらとなっており、インスタ映え間違いなしです。

さらに新設された南3・4にある工具のTONEブースには、鈴鹿8耐SSTクラスを制したBMW S1000RRがあり、優勝記念ステッカーがもらえます。VR映像もあり、走行シーンに加え、ピットでのタイヤ交換作業も楽しめたりします。

MIKUNIブースには、全日本ロードレース選手権J-GP2クラスを戦うGSX-R600が展示されています。

第46回東京モーターショーは、11月4日(月・祝)まで開催中!

来年のマン島ではTT-ZEROが開催されないということで、最新の神電に跨る機会は逃さないほうがよさそう?

跨ってアクセルをひねればマン島TT気分?

鈴鹿8耐SSTクラス優勝記念のステッカーをゲット!

キャブレター&FIで有名なMIKUNIは、電子制御スロットルの展示もあるので要チェック。

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佐藤 寿宏(ことぶき)

佐藤 寿宏(ことぶき)

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ロードレースを追いかけること20年以上のフリーライター。国内外の様々なレースを現場取材しており、若手ライダーにも慕われる。愛車はスバル・レガシィから乗り換えたレヴォーグというボクサー党だ。