テレビやインターネットで何かと話題になっている、作業着界のトップブランドがワークマン。“バイク用”を謳った製品もリリースしはじめるなど、無視できない勢いがある。2年前から同社のPB(プライベートブランド)商品を愛用している本誌テスターの大屋が、企画のために最新アイテムを自腹で購入。今回は全6アイテムの5品目と6品目、ハイカットセーフティシューズと冷感インナーシャツをテストする!
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- 1 TEST-5 先芯入りなのに軽くて蒸れない!【WORKMAN BEST[ワークマン・ベスト]・足首フィットハイカットセーフティシューズ】
- 2 (◯)歩きやすく、ペダルの操作性も及第点だ
- 3 (△)タンがもう少し薄くてしなやかなら……
- 4 (結論)スニーカーで乗るよりはるかに安全で安心だ
- 5 TEST-6 安心のアンダーが登場【ICE ASSIST[アイスアシスト]・耐久冷感コーデュラ 20倍タフ 長袖ミドルネック】
- 6 (◯)ポリエステルより20倍強い、UVもカット
- 7 (△)ポリエステルより吸汗速乾性はやや劣る
- 8 (結論)強いアンダーという新発想に拍手を送る
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TEST-5 先芯入りなのに軽くて蒸れない!【WORKMAN BEST[ワークマン・ベスト]・足首フィットハイカットセーフティシューズ】
TESTER:大屋雄一 父が大型車ミキサー車の運転手で自分も工業高校出身のため、小さい頃から作業服と安全靴と工業用ピンク石けんが身近にあった本誌テスター。ワークマン通いはもはや週一レベルだ。
(◯)歩きやすく、ペダルの操作性も及第点だ
最新カタログのツーリング向けコーディネートで紹介されていたこのシューズ。価格は1900円で、ハイカットタイプのセーフティシューズの中では圧倒的に安い。ツマ先には鋼製の先芯が入っており、性能的にはJIST8101(安全靴)に相当するが、規格対応商品ではない。重量は実測で464g(27.0㎝、片側)と非常に軽く、安全靴は重いというイメージが覆された。
フィット感について。ツマ先の上下方向にやや空間があるため、スニーカーの薄いインソールを入れて微調整した。ワークマンではさまざまな高機能インソールを扱っており、目的に応じて追加なり交換するのが一般的のようだ。ソールは土踏まずに段差のないフラットな形状のため、特にバイク乗りの間では好き嫌いが分かれそうだが、私はどちらかというと好みだ。
実際に1泊2日のツーリングで履いたが、想像以上に良かった。ソールは薄くてグリップ力が高く、先芯入りのツマ先も含めてペダルの操作に何ら違和感がない。加えてハイカットでありながら足首が屈曲しやすく、長時間歩いても疲れにくいのは大きな長所だ。
(△)タンがもう少し薄くてしなやかなら……
甲中央の内側にある泥除け(タン)は、大きめの生地を使用しているので脱ぎ履きがしやすい。その一方でどうしても履いたときに生地が余ってしまい、それが気になってしまった。もう少し薄くてしなやかな生地であれば、よりビシッとフィットするように思う。
(結論)スニーカーで乗るよりはるかに安全で安心だ
かつてアメリカ製の安全靴(当時価格約4万円)を3足ローテーションしていた私にとって、それよりもはるかに操作性が良く、軽くて歩きやすいことに驚かされた。ライディングシューズが買えなくてスニーカーで乗っている人に強く勧めたい。
TEST-6 安心のアンダーが登場【ICE ASSIST[アイスアシスト]・耐久冷感コーデュラ 20倍タフ 長袖ミドルネック】
(◯)ポリエステルより20倍強い、UVもカット
これも上のセーフティシューズと同様、ツーリング向けコーディネートで紹介されていた商品で、何より惹かれたのはアンダーシャツなのにコーデュラを採用していることだ。関連記事で紹介しているパンツの膝部分にも使われている丈夫なナイロンだが、実際の商品は昨今の高機能アンダーウエアと何ら肌触りは変わらず、ちょっと拍子抜けした。だが、転倒などのアクシデント時にも破れにくいというのは実に心強い。
入手したのはLサイズだ。伸縮性の高いポリウレタンによるコンプレッション系だが、着圧はそれほど強くはない。ラグランスリーブを基調とした複雑な立体裁断となっており、それぞれのパーツは肌への負担が少ないフラットシーマーで縫製されている。接触冷感機能により着た瞬間からひんやりとし、通気性のいいメッシュジャケットとの組み合わせでさらに涼しさが増す。紫外線を99.5%以上も防ぐUVカット効果も有しており、日焼けが苦手な私にはピッタリな商品だ。
テストした長袖のほかに半袖(1780円)もラインナップ。カラーは長袖と同じ4種類を用意している。
(△)ポリエステルより吸汗速乾性はやや劣る
暑い日にこれ1枚で外にいたところ、何となく肌がしっとりとしてきた。一般的な吸汗速乾性のアンダーウエアはポリエステルなので、どうしてもその機能は劣るようだ。猛暑の日は試していないが、おそらく蒸れを感じると思うので、そこがネックになりそうだ。
(結論)強いアンダーという新発想に拍手を送る
吸汗速乾性を取るか、それとも頑丈さか……。なかなか難しい問題だが、これをツーリング向けコーデで紹介したワークマンはライダーの安全を願っていると感じた。ちなみにこの生地、ロードバイク(自転車)のパンツに採用しても良さそうだ。
●写真:松井 慎/山内潤也
※ヤングマシン2019年8月号掲載記事をベースに再構成
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