第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

近藤スパ太郎の「電動バイクに乗っタロウ!」第1回

電動と脚力のハイブリッドバイク! 今、バイク業界で話題のグラフィットに乗った!

  • 2019/9/3

ペダル付きバイクのモペッド。日本では50年以上も前に流行った事があるそうだ。時を経て登場した最新のモペッドは、電動で指紋認証、軽量でコンパクトに折りたためちゃうのだ!

電動になった新感覚の「モペッド」なのである!

自転車っぽいけど「GFR-01」にはナンバープレートが付いている。出力は0.25kWと小さいながらも(ヤマハEビーノで0.58kW)、モーターで走る原付一種の電動バイクなのだ。だから灯火類やミラーなどの保安部品が取り付けられ、乗車時はヘルメットが必要。もちろん歩道の走行、一方通行の逆走も違反行為だ。

【grafit GFR-01】車両区分:原付一種 / 充電時間:約4~5時間 / 電動走行距離:約40km / 定格出力:0.25kw / 最高速度:30km/h

近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー]

近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したコトを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれする。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プロダクションSPANCHOOSの代表を務める。GFR-01は「軽いっ!」のひとことだそう。

グラフィットは和歌山にあるベンチャー企業で「自転車でも原付スクーターでもない次世代モビリティ」をコンセプトに「GFR-01」を開発し、クラウドファンディングで1億2800万円を集め、これまでに3500台が販売された。①電動 ②ペダル走行 ③電動+ペダルと3つの走行モードがあり、簡単に折りたためて持ち運べて家庭用コンセントで簡単に充電できる。USBポートの取り付けも可能で、ターゲットはバイクに乗ったコトが無いクルマユーザーだと言う。2018年度のグッドデザイン賞を受賞し、今年1月にヤマハ発動機がグラフィットと資本業務提携を結んだ事でますます注目が集まった。ヤマハの出資額は1億円程度とされ、今後両社共同での新型モビリティの開発が始まる。

さて、指紋センサーでロックを解除するとバイクの電源が起動されてペダル走行のECO(エコ)モードが立ち上がった。電動で走るのは最高速が12km/hのMID(ミッド)モードと、最高速が30km/hのHI(ハイ)モードだ。この2つのモードはスロットルだけでなく、ペダルを漕いでもモーターが回り、ハイブリットでも走行できる。モードの切り替えはスロットルの横にある、万歩計のような小さな電子メーターで行う。ロック解除後の電源のON・OFFもメーターで操作が可能だ。

【ポジション CHECK!!】跨った感じは正しく自転車。車体もハンドルの取り回しもママチャリよりも軽い。ハンドルとシートの高さはクイックレバーで簡単に調整ができるので、誰が跨っても自分のベストポジションに調整が可能だ。[身長173cm、体重77kg]

スロットルを開けると静かに走り出した。ホイールベースが短く、タイヤも14インチと小さいのに、走行安定性が高い。そしてとても静かだ。電動バイク特有の「シュイーーン」というモーター音や、力強いトルクは感じない。最高速の30km/hに到達するにも時間がかかるし、クルマに混じって同じスピードで併走する事は無理だ。まっ、なんたってモーターがとても小さいのだから、そこは求めちゃいけないね。

そして渋谷の宮益坂や道玄坂のような緩やかな坂でも速度は落ちる。特に東急ハンズ前の急なオルガン坂では10〜15km/hぐらいまで落ちてしまう。こんな時はペダルを漕いでハイブリッドの出番だ! 但し、変速ギヤが無いため、20km/hぐらいが限界。一番違和感があるのが、ジェットヘルメットを被ってペダルを漕いでいるコトだ。周囲からボクは、どのように見られているのだろうか……w

人の多いセンター街、一方通行の逆行きは押し歩きが軽くて楽! 見た目も自転車なので違和感なし!

総評として、「GFR-01」は楽しい! 実質15〜30km/hくらいの速度域だけど、漕がずに走るのは気持ち良いし、漕いでも走るのはイイ。押し歩きも楽チンで、正しく「自転車でもない、原付スクーターでもない」、その中間的な存在で、現代に蘇った「電動モペッド」なのだ。自転車置き場にも止められるし、折りたたんで気軽に持ち運べ、室内や車内に持ち込んでも燃料が漏れるコトも臭いも無い。排ガスも出ないので、将来大きなショッピングモールの移動等にも活用できるかも知れない。

電動のメリットは大きく、色々な活用に期待が持てそうだ! とボクは感じました。ヤマハはこんな次世代モビリティの可能性に投資をする……というコトなんですね!

急な坂道では速度が15km/hほどに落ちてしまうコトも! その場合はペダルを漕いでハイブリッドで走行する! でも漕ぐのは20km/hぐらいが限界だなぁ……。

glafit GFR-01

【glafit GFR-01】主要諸元●全長×全幅×全高(mm)/1,250×590×1,000●車軸間距離/900mm●駆動方式/インホイールモーター(チェーン/ペダル走行時)●定格出力/0.25kw●電動走行距離/約40km※●最高速度/約30km/h●バッテリー/リチウムイオン電池●バッテリー電圧/36V●バッテリー容量/9.6Ah●充電時間:約4~5時間●ブレーキ/F:ディスク、R:ディスク●タイヤ(eバイク専用タイヤ)/F・R:14×2.125●車両重量/約18kg(バッテリー装着時)●耐荷重/100kg●車体色/特別カラー ウメボシレッド(写真)、スーパーブラック、ファッションカーキ、ホワイトツートン、ミカンオレンジ ※荷重50kg、速度25km/h 定地走行時:44km/荷重70kg、速度25km/h 定地走行時:38km ●価格:15万円(8%税込)

充電方法は、取り外しても車体にプラグインでもOK!

バッテリーはフレームの中に入っていて、盗難防止用のカギが掛るようになっている。家庭用100Vの専用充電器で車体にプラグインでもOK、取り外しての充電もOKだ。バッテリーは約1.6kgなので持ち運びも楽々。約4時間~5時間で満充電になる。

指紋認証キーを搭載! ロック解除で起動する!

車体の鍵は、パッと見は一般的な自転車のを流用した様に見えるが、実はYubiLockという指紋認証システムを採用した専用キーだ。ロックを解除すると自動的に車体の電源が起動する。これにより①キーレス ②優れた防犯性能 ③スマートスタートを実現している。指紋は20本まで登録でき、数人でのシェアが可能だ。

デジタルメーターはスロットルの横にある!

通常のバイクと同じ操作で走る電子スロットルの横に、コンパクトなデジタルメーターがある。スピード表示やオドメータはモチロン、ペダルだけのモード、最高速12km/hのモード、通常モードへの切り替えの他、バッテリー残量、電圧表示などの表示が可能。ウインカースイッチ、ホーンはバイクと同じ。

折りたたんで持ち運べ、収納もコンパクトに!

工具を使わずに簡単に折りたため、約710×395×620mmととってもコンパクトになる。車内や室内に気軽に持ち込めるのも、ガソリンを使用しない電動の良いところ。専用の輪行バッグもあるので電車利用などの併用も可能だし、カフェで足元にも置けそうだよね!

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)