元初心者向けバイク雑誌編集長がオススメ! 全国の林道を実走紹介する人気コーナー第2弾

【林道実走調査】オフロードマニアやたぐわぁのGo Rindo!『御殿場・中島林道・生土不老山林道編』#ゴー・ライド

好評発売中のオフロード総合誌、オフロードマシン『ゴー・ライド』の人気コーナーが登場だ。全国の林道を元初心者向けバイク雑誌編集長だった現在フリーライターの「やたぐわぁ」が体をはって取材する林道紹介だ。前回に続き、今回も御殿場周辺の林道を紹介する。関東からも近いので是非このレポートを参考にしてもらいたい。

難所ありの走りごたえありの6.6km!合計16.4kmの中島林道-生土不老山林道

6.6km×2(ピストン)+支線10.8km×2(ピストン)+支線20.8㎞×2(ピストン)

フリーライターの「やたぐわぁ」です。ビギナー向けバイク雑誌編集長時代には、ロードバイクでもダート走行するほどのオフロード好きです。今回も御殿場付近の魅力的な林道を体当たり取材してきました。残念ながら快晴の富士山には恵まれなかったので、絶景&林道は読者の皆さんで体験してください!

さまざまな路面が楽しめる往復約16km

誰もが知っている金太郎が生まれたのが、今回訪れた足柄山のあたり。正確には中島と呼ばれる山あいの集落だが、林道探索はこの中島の集落が目印。とはいえ、金時神社(金時公園)をひとまずの目的地にすればアプローチはラクラク。余談になるが、この金時神社の位置に、金太郎の生まれた家があったらしい。

さて、続いて目指すのは、これまた金太郎ゆかりの八重桐之池。今度は金太郎のお母さんの名前がついた公園を目指す。ここが中島林道と生土不老山林道の入口。

ここがポイント!富士山が見える場所は2カ所! 不老山の分岐まではオンでもOK! 荒れ気味の支線がおもしろい!

高圧線の鉄塔管理のために、周囲の伐採が行なわれており展望が開けた場所がある。高圧線の鉄塔を見つけたら注意して富士山を探すべし!

ここでは熊出没注意を見つけたが、足柄山だけに信憑性は高そうだ。

中島林道は、今回の時計回りのルートで走った場合の6割を占める林道で、後半4割が生土不老山林道。出発点は違えど、どちらも不老山を目指すように整備された林道で、それが途中で接続されるようだ。気になるのは、久々に走った中島林道の舗装化が着実に進んでいること。とくに不老山頂へ向かう支線のあるあたりまでは、真新しい砂利で補修された区間が続いた。もしかしたら、近いうちに舗装工事が行なわれるのかもしれない。

この林道のハイライトはこの支線2の分岐を過ぎてから。ほどよく荒れた路面が続くので、オフロードマシンなら楽しく走れることだろう。ロードバイクでも“なんとか通過できる”レベルの荒れ具合である。

支線1との分岐から0.8kmほど進んだ場所は谷側の展望が開けており、晴れれば富士山が望める。

その後、支線2の分岐から1.1km地点で林道名は生土不老山林道にスイッチ。さらに2.1㎞、中島林道の入口から本線を6.6km走ったところでゲートに阻まれ折り返すことになった。

林道実装調査!

①御殿場第二出口

東名高速御殿場第二出口からスタート。料金所を出てすぐの信号を左へ曲がり、国道138号を国道246号、山中湖方面へ。

②萩原北交差点

御殿場第二出口から、国道138号を約4㎞北上。国道138号と国道246号が交わる萩原北の交差点を東京方面へ右折。

③中島インターチェンジ

萩原北交差点から国道246号を東京方面へ約10㎞行ったところにある、中島インターチェンジで国道246号を降りる。金時公園の看板が目印。

④中島インターチェンジ出口

中島インターチェンジの出口を右折。標識にある金時公園方面へ行く。金時とはあの坂田金時、つまりは金太郎だ。

⑤中島の集落

中島インターチェンジ出口から50mほどのT字の交差点を左折する。新東名の延長工事で狭い路地のわりに交通量があるので注意。

⑥中島の集落

T字を右折すると、金太郎の母親である八重桐にちなんだ公園への案内看板が出る。中島林道へはこの公園を目印にする。

⑦金時公園 八重桐の池

「八重桐の池」と名付けられた親水公園の駐車場奥に、目指す中島林道の入口がある。公園駐車場にはトイレもあって便利。

⑧いざ、中島林道へ

ダートは八重桐の池の駐車場の最深部からスタート。前半は中島林道で、後半が生土不老山林道と名前が変わる林道だ。

⑨最初の分岐が登場!

ダート入口から0.9㎞地点で最初の分岐。右が支線1で、本線は左へ。舗装路面は数百mでダートに戻る。

⑩さらに分岐が続く

不老山頂へ続く支線2との分岐。本線は右(直進)で、このあたりまで中島林道の整備は不自然に行き届いている。近いうちに舗装されるのかもしれない。

⑪休憩&絶景スペースに遭遇

生土不老山林道の途中にある滝。西側が開けており日当たりもよく、スペースもあるので絶好の休憩&昼食スポットになるだろう。

『支線1』を選んだ場合▶0.8km×2(ピストン)

⑫走りやすいダートが

0.8㎞と短いが、よく整備された走りやすいダートが尾根上に続いている。明るい尾根道の雰囲気は寄り道の価値あり。

⑬行き止まり!

終点からは歩道になっており、歩けばそのまま集落に抜けられる模様。ロードバイクでも走ることができるだろう。

『支線2』を選んだ場合▶0.8km×2(ピストン)

⑭整備は行き届いているが

不老山へと続く支線で、本線もこの道の取り付け部までは整備が行き届いている。

⑮通行不能!

支線は作業道といった雰囲気で、走れなくはないが、道路として整備されていないためかなりテクニカル。ロードバイクは入らないほうが無難。

中島林道-生土不老山林道のマップ

不老山に向かって300m以上標高を上げ、再び集落へと降りてくる、ループ状の林道。中島線と生土不老山線の複合林道だ。

モデルチェンジした新型で林道アタック!取材車両紹介 HONDA 400X

軽く感じる車体はステップコントロールで軽々と扱え、剛性感がアップして抑え込みが効くようになったハンドルの操作感も◎。おかげでダートでも気持ちよくエンジンをブン回す気になった。しかも19インチ化とともに前後のサスペンションもグレードアップ(リヤはストロークアップ!)しているおかげで、少々飛ばしても底突き感なし! 400Xは本当にオフロードマシンになってた!

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