カワサキの社員チームであるTeam38が輝かしい金字塔を立てた最高速チャレンジ仕様のNinja H2R。そのDNAを受け継いだストリート用カウルが、いよいよエーテックからリリースされる。これは本当の意味でのレプリカだ。なにせ、本物をつくっていたのがエーテックなのだから。
●文:川島秀俊 ●写真:エーテック
原型は川崎重工が設計した最高速仕様のカウル
憧れのNINJA H2を手に入れ、その走りに感動した後、オーナーには新たな欲求としてカスタムへの衝動が始まる。そんなに登録台数のない車両とはいえ、カワサキフリークが集まるイベントへ行けば意外に珍しい存在ではないのが実情。ライバルより一歩でもリードするには、オリジナリティ溢れるカスタムが必須といえるのだ。
そこで注目したいのが、エーテックからリリースされたボンネビル仕様の外装パーツだ。ポイントとなるのはアンダーカウルとフロントフェンダーで、これを装着するだけでカワサキ社内チーム「Team38」がチャレンジしたボンネビル仕様の再現が可能! それもそのはず、もともとボンネビルに挑戦したNINJA H2Rのカウルはエーテック製で、川崎重工にて設計されたワンオフカウルの原型をもとに、エーテックにて実用に耐える補強を入れたものが使われていたのだ。
そのまま市販すれば2016年中にもリリースできたのだが、ボンネビルで使用したアンダーカウルは純正サイドカウルに穴を開けるなど、加工装着を前提にした完全なワンオフモデル。さすがに市販するとなるとボルトオン装着というのは必須条件で、大切なNINJA H2を傷つけることなく、スマートにアンダーカウルを装着しようということになった。とはいえ、強烈な速さを誇るマシンだけに、信頼できるボルトオン固定を開発するのに想定以上の期間がかかってしまったという。それが、やっと完成してリリースを開始!! 最速を狙うドライカーボンの鎧は、超注目アイテムだ。
これが元ネタ! Team38がボンネビルで最高速チャレンジしたNinja H2R
ディテール:A-TECH Ninja H2
関連する記事/リンク
『ヤングマシン』本誌が主催する読者投票「マシン・オブ・ザ・イヤー」において、2年ぶりにカワサキ Ninja H2がMOTY総合部門の栄冠を奪取したことは既報の通りだが、そのH2は2018年のボンネビル[…]
ほんの数年前にオーバー200psの世界が幕を開けたと思ったら、カワサキはコレですよ……。と、なかば呆れてしまう(褒め言葉です)ほどの途方もないマシンが発表されたのは'18年8月10日のことだった。’1[…]
降りしきる雨のなか、カワサキが新投入した「電子制御サス」採用モデルの2台をチェック。驚異的な反応速度を持つ最新のショーワ製電サスは、スーパーチャージドツアラーおよびスーパースポーツ(後編にて紹介)とい[…]
2018年モデルで新たに登場したスーパーチャージャーマシンのH2 SXの試乗記事最終回は公道ツーリングテスト。比較対象は前作H2とZX-14R。インプレッションはいかに?! 常用域での扱いやすさがH2[…]