近年、バッグ類のラインナップ拡充に注力しているヘンリービギンズ。その中から新しいシートバッグ2種類をテストしてみた。どちらも上下2気室なのでペットボルトや財布など頻繁に出し入れするものは上室に、レインウエアなど使用頻度の低いものは下室にと、分別して収納できる。さらにシートへの装着も容易だ。
(◯)グレー内装で見やすい。日帰りにちょうどいい
ヘンリービギンズのシートバッグを試してみた。このDH‐715は容量10Lで、昨今ホットな250㏄クラスのスポーツモデルに似合うよう、コンパクトかつ流線型なデザインを採用しているのが特徴だ。加えて、内部を上下2気室としているのもポイントで、ペットボトルや財布などひんぱんに出し入れするものは上室に、レインウエアなど使用頻度の低いものは下室にと、分別して収納できるという優れものなのだ。
車体への装着は、同梱されている固定ベルトをタンデムシートに巻き付け、そこへ接続するという方法を採用する。タンデムシートやグラブバーなどからベルトを伸ばす方法よりも見た目にスマートで、しかも脱着がスピーディなのはうれしい。
高さが20㎝以上あるため、乗降車の際に蹴飛ばさないよう注意する必要はあるが、きちんと取り付けてさえいればライダーの体に一切干渉しないサイズなので、バッグを載せているのを忘れてしまうほど。個人的に気に入ったのは裏地がグレーなことで、これにより薄暗い場所でも収納物が探しやすかったことだ。容量に対して価格はやや高めながら、上質な風合いも含めて満足度は高い。
(△)シート固定ベルトは車種により要工夫
このタイプの固定ベルトは、シートの形状および裏側の突起物に影響されやすく、工夫しないと固定力が甘くなりがち。しっかり注意を。
(結論)こんな人におすすめ:スタイリングを崩したくないライダーへ
ヘンリービギンズではもっと小振りなシートバッグも扱っているが、レインスーツ一式も収納するとなると、日帰りツーリングでもこれぐらいの容量は欲しいところ。生地がしっかりしているので長く愛用できそう。
●写真:飛澤 慎
※取材協力:デイトナ
※ヤングマシン2018年2月号掲載記事をベースに再構成
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