快適に背負えてシート固定も確実。どちらも妥協なし

バイク用防水バッグ試用インプレッション【タフザックSQ|モトフィズ】

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]

モトフィズから販売されている、デイパックにもシートバッグにもなる防水バッグ「タフザックSQ」シリーズ。容量は15Lと25Lの2種類。今回は前者をメインにテストしてみた。

タフザックSQ15/SQ25[モトフィズ]●税込価格:1万2744円(15L)、1万3824円(25L) ●カラー:ブラック

まずはディテールをチェック

ターポリンを超える強度と軽さのTPU

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
丈夫なナイロン生地をサーモプラスティックポリウレタンでサンドした特殊な3レイヤー構造の生地を採用。

ロールクロージャーで浸水を強力に防ぐ

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
開口部は防水バッグの定番であるロールクロージャー式で、内部の空気は底部のエアバルブによって効率良く排出。

肉厚ウレタン+エアスルー構造

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
背中と接触する面に2本の肉厚ウレタンを縦に配置し、その間を走行風が通るように工夫。メッシュ生地も快適性をアップ。

仮置きに便利なバンジーコード

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
デザイン上のアクセントにもなっているバンジーコードは、脱いだレインスーツやグローブなど荷物の仮置き用に重宝する。

容量比較:15L/25L

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
左が容量15Lで、サイズは385×280×135mm、最大収納容量は5.0kg。右は25Lで、460×330×160mm、8.5Kg。コードの色も異なる。

(○)背負い心地は想像以上。取り付けベルトも優秀

モトフィズから登場したこのタフザック、防水バッグの定番素材であるターポリンを使っているかと思いきや、TPU(サーモプラスティックポリウレタン)という特殊な生地を採用している。ターポリン比で強度は1.5倍なのに15%軽量というだけあり、手にしたときの印象が何となく軽いのだ。ショルダーベルトは完全に取り外すことができ、シートに固定する際は付属の”Kシステムベルト”を使用。下部には空気を抜くためのエアバルブも設けられており、かなり考えられた製品だ。

まずはデイパックとしての背負い心地から。背中と接する面に肉厚のウレタンが2本配置されており、これが適度な緩衝材として貢献。さらに、2本の間を走行風が通り抜けるので蒸れにくいのだ。ショルダーベルトの形状も絶妙で、これなら長時間背負っても疲れにくいだろう。

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
タフザックSQ15[モトフィズ]デイパックとして使用

次にシートバッグとして使用してみる。Kシステムベルトをタンデムシートに装着し、バッグを接続してベルトを引くと荷室を圧縮しつつ固定力も高まる仕組みで、まったくズレてこなかった。なお、完全防水ではないが開口部から浸水する気配はほぼ皆無。信頼性は非常に高い。

タフザックSQシリーズ[モトフィズ]
タフザックSQ15[モトフィズ]シートバッグとして使用

(△)不満らしい不満なし。黒以外もあれば……

防水バッグはどうしても黒などのダーク系が多いので、技術的に可能かどうか分からないが、カモフラージュ柄などが選べればうれしい。

結論:レインカバーで失敗した人なら、これは買いだ!

コンセプトが類似した他社の防水バッグを愛用しているが、ショルダーベルトを背面に収納するタイプなのでシート上での座りがイマイチ。このタフザックならベルト自体が取り外せるし、背負い心地も圧倒的にいい。オススメだ!

●写真:飛澤 慎

※ヤングマシン2019年3月号掲載記事をベースに再構成

関連する記事/リンク

関連記事

仕事に家庭に忙しい日々を送る我々ホリデーライダーにとって、バイクで出かける長距離の旅は、日常のストレスからいっとき解放されて新たな英気を養うまたとない機会。そんなロングツーリングを快適にする頼りになる[…]

モトフィズ・キャンピングシートバッグ2 MFK-102
関連記事

元全日本ライダーが開発に携わっているブーツブランド”ワイルドウィング“が送り出した個性的な長靴は、靴型からゴムの配合に至るまで独自仕様という製品だ。 (○)フィット感をはじめペダルの操作性良好 透湿防[…]

ワイルドウィング RIN-001 フラミンゴ
関連記事

冬場の厳しい寒さを耐え抜くのに欠かせないのがバイク専用の電熱グッズ。今どきは軽くて着心地がよくそれでいて暖かい製品が増えているとともに、モバイルバッテリーが使える製品にも注目が集まっている。が、電気製[…]

電熱グッズの使い方ポイント