第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

梅雨の電サスまつりだ!?

カワサキ ニンジャZX-10R SE 試乗インプレッション[最新電サス兄弟の実力を探る! #02]

  • 2019/6/24

前回の『ニンジャH2 SX SE+ vs SE 比較試乗』に続き、カワサキが新投入した「電子制御サス」採用のスーパースポーツ・Ninja ZX-10R SEをテストする。同じく雨の中のテストで見えてきた、スーパースポーツ+電サスのメリットとは?

絶対に転ばないライテク

テスター:丸山 浩(まるやま・ひろし)ご存じ本誌メインテスター。実は日本一周の経験があるツーリング好きで、ヤマハFJR1300のオーナーでもある。それだけに電サス仕様への興味は満々だ!

走行中もメカニックが隣でセッティングしてくれる感覚

KAWASAKI Ninja ZX-10R SE 2019

【KAWASAKI Ninja ZX-10R SE 2019】スーパーバイク世界選手権4連覇中の最強マシンが10R。SEは’18年型で導入された同社初の電サス仕様だ。改良された’19年型にも設定され、国内仕様も登場。●価格:265万6800円 ●色:灰×艶消し灰

電サス仕様のSEは、サーキットからツーリングまで幅広いシーンで10Rの真価を発揮させることを目的に開発。昨年オートポリスで行われたZX-10RRの試乗会で開発者が「自信作」と言っていたので試乗を楽しみにしていた。

元々10Rは、スーパーバイク参戦マシンにしては扱いやすさが特徴。エンジンは全域でトルクが厚く、乗り味がスムーズだ。ハンドリングも安定志向かつ自由度が高く、とにかく乗りやすい。ライバルは特に街中だともっと過激に感じるけど、10Rは例外。サス設定も標準ではそれなりに硬めだが、リッタースーパースポーツとしては柔らかい部類だ。

SEの電サスは、ストリート向けのソフトな「ロード」、サーキット向けの硬質な「トラック」、任意設定の「マニュアル」を停止時に選択可能。ロードだと「本当にSSなの?」と思えるほど足が動く。ただでさえ扱いやすい10Rの乗り心地が一段とアップするのだ。姿勢変化に富み、特に街中の低速レンジではフワフワと快適に乗せてくれる。

ストリートでの扱いやすさが光る10Rには、電サス装備のメリットが大きい。

さらに速度を上げるとダンパーが効き、強くブレーキングすれば瞬時にノーズダイブを抑えてくれる。荒れた路面のコーナリングでも安定感があり、電サスの恩恵を感じることができた。このロードモードだけで、街乗りや峠は十分カバー可能。ストリートにも似合う10Rのキャラクターと電サスとの相性は抜群と言っていい。

サーキットではテストしていないが、有効な場面はあるはず。例えば鈴鹿サーキットの東と西コースでは速度域が変わってくるが、自動制御してくれるのはメリット。メカニックが常に隣にいてセッティングを出してくれる感覚だ。また、タイヤが温まるまでの数ラップは、足が柔らかい方がいい。自動でサスを硬めてくれるので、そのままタイムアタックに入ることも可能だ。

もちろん場所を限定すれば手動調整式でOKだし、シビアな速さを求める場合、電サスは重量増(STDとRR比で2kg増)がネガになる。それでも公道でSSを楽しむユーザーは昔から存在する。普段乗りならサスがガチガチじゃない方がいい。電サスによって、ステージに合わせて逐一手動で調整しなくて済むのは大きなポイントだ。

本気で性能を追求したRR、様々な用途で使えるSEと、STDから二極化したトップモデルが選べるのは実に面白い。使い道が限られる本物のSSを普段から満喫したい。そんな欲求を叶えてくれるのがSE。自走で午前中にサーキット走行で汗を流し、午後は優雅にツーリングを楽しむ。そんなオトナな使い方がよく似合う。

Ninja ZX-10R SE車両解説:SBK勝利を支える脚+電制ユニット=無敵?

【広いステージを見据えたもう一つのトップモデル】’18年型で同社初の電サスモデルとして登場したZX-10R SE。’19年型では、全グレードでフィンガーフォロワーロッカーアームを採用し、STDとSEは3ps増の203psに到達した。

電サス=KECSのセッティングは前後とも’18と同一だ

通常のダンパー調整機構の部分に自動制御システムを装着。

LEDバーグラフ付きのメーターは全グレード共通だが、SEは液晶右側に「KECS」のモード表示を追加した。パワーモードとの連動機能はない。

SBK連覇に貢献したサブタンク付きのショーワ製バランスフリーフロントフォークに、電子制御機能を追加。SEとRRのホイールは、マルケジーニと共同開発したアルミ鍛造7本スポークの専用品だ。

リヤは、軽量コンパクトな水平マウントのBFRC lite(バランスフリーリヤクッションライト)を電子制御化。モードは3種類で、マニュアルモードでは伸側&圧側15段階とH2 SX SE+より調整範囲が幅広い。

SEは各部にライムをあしらった専用カラーを採用し、シートもツートンの豪華仕様。色の切り返しごとに部材を変更し、縫製も手が込んでいる。

自己修復ペイントも導入

19年モデルで新たに小キズを修復するハイリーデュラブルペイントを採用。タンクと下部カバーに施され、1週間程度でキズが自然に消える。SE専用装備だ。

3グレードが揃い踏み!

左から[Ninja ZX-10R KRT EDITION][Ninja ZX-10RR][Ninja ZX-10R SE]

Specification■全長2085 全幅740 全高1145 シート高835 軸距1440(各mm) 車重208【206】[206]kg(装備)■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ998cc 最高出力203【204】ps/13500rpm 最大トルク11.6【11.7】kgm/11200rpm 燃料タンク容量17L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ※【 】内はRR、[ ]内はSTD

グレード別 装備比較

KAWASAKI Ninja ZX-10R シリーズ・装備比較表

関連する記事/リンク

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

丸山 浩

丸山 浩 丸山 浩

記事一覧を見る

「全国2000万人のヤングマシン読者諸君!」の呼びかけでおなじみのヤングマシン誌メインテスター。レーシングライダー出身だがユーザーである一般ライダーの目線を忘れない。

カワサキ ZX-10Rの価格情報 新車・中古バイク検索サイト ウェビック バイク選び

カワサキ ZX-10R

カワサキ ZX-10R

※ 価格は全国平均値(税込)です。

新車 31 価格種別 中古車 51

本体

228.22万円

価格帯 184.49~290.95万円

本体価格

本体

106.96万円

価格帯 52.3~203.9万円

諸費用

12.08万円

価格帯 9.5~19.05万円

諸費用

諸費用

10.36万円

価格帯 ―万円

乗り出し価格

240.3万円

価格帯 193.99~310万円

乗り出し価格

乗り出し価格

117.33万円

価格帯 98.25~160.75万円

Webike バイク選びで 新車・中古車を探す