クランク縦置きVツインのエンジンをアイデンティとするイタリアのMOTOGUZZI(モトグッツィ)から登場したアドベンチャーツアラーのV85TTにJAIAの試乗会にて乗ってきた。試乗はオフロード大好きのフリーライターの谷田貝洋暁(ヤタガイヒロアキ)が担当。
縦置きVツインのフィーリングが味わい深い
モトグッツィのお家芸である、縦置きクランクの空冷Vツインエンジンを搭載したアドベンチャーツアラー。開発にあたってはハンドリングに注力したとのことで、試乗してみるとモトグッツィらしい、後輪荷重気味で操る“後ろ乗り”ではなく、現代的なハドリングが与えられている印象だった。エンジンも、同系列のエンジンをそのまま流用するのではなく、インテーク側のバルブをチタンとしたり、カムプロフィールを変更したりするなど、大きく手が入れられている。またエンジンマネジメントには、ロード、レイン、オフロード用と、3種類のモード切り替えられるようになっており、面白いのはオフロードモード。このモードを選択すると、リヤのABSがカットされるとともに、フロントのABSの介入がよりオフ向きに変更される。
主要諸元■シート高830( 各mm) 乾燥車重208kg■空冷4ストOHV2バルブ縦置きV型2気筒 853cc 80ps/7750rpm 8.16kg-m/5000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量21L ブレーキF=ダブルディスク R=ディスク タイヤサイズF=110/80-19 R=150/70-17
●文:谷田貝洋暁 ●写真:真弓悟史
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