第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

キング・オブ・アフリカツインは1100ccに!

[スクープ!]ホンダ アフリカツインが排気量アップで2020年にビッグチェンジ!

  • 2019/5/17

次期アフリカツインの詳報を入手した! それはユーロ5の新規制へと対応するとともに、排気量アップによってさらなるロングランタフネス性を身につけるという、アフリカツインらしさを磨き上げる正常進化。登場が見込まれるのは2019年11月、市場への導入見込みは2020年だ。

ユーロ5対応と共に最新装備で魅力アップ!

パリダカ常勝レプリカの名を継ぎ、’16年にデビューした現行アフリカツイン。オンロードの軽快な走りとライバルを凌ぐオフ性能を備え、一躍ヒットモデルとなった。’18年型ではビッグマイナーチェンジと同時に、大型タンクの本格仕様=アドベンチャースポーツを追加。そして4年目を迎える’20年型で、さらなる飛躍を果たす。

既に各所で噂されるが、並列2気筒ユニットは排気量アップが確定的。「998→1100cc化で、車名はCRF1100Lを名乗る」と情報筋は話す。排気量のチョイ増しで次期排ガス規制のユーロ5に対応する手法は、BMWのR1250GSやドゥカティのムルティストラーダ1260と同様。また、アフリカツインの心臓をベースに、始動時の暖機を促進し排ガスを抑える特許も公開されている。

1100のロゴが早く見てみたい!

デザインに関しては大きく変わらないものの、「ガード類やシートレールが強化され、一段とゴツくなる」という。そして何より最大の注目は、顔だ。

LEDの2眼ヘッドライトを踏襲しつつ、現行型の黒いフチ取りを廃止し、ライトとカウルをフラッシュサーフェイス化。やや大きいツリ目とし「洗練さが一段とアップする」という。加えて、ヘッドライトにも強い印象を与える何らかの仕掛けが施されるらしい。

さらにツアラーで増殖中のコーナリングライトを新採用する模様。サイドカウルではなく、「ヘッドライト下の外側にコンパクトなランプを内蔵する」(情報筋)。美観を損なわずに、快適性能までも強化されるのだ。さらにアドベンチャースポーツには、待望のセミアクティブサスが追加となるらしい。

燃料タンク容量の拡大にも期待できる。現在セールス的には、STDよりアドベンチャースポーツの方が人気。そこで容量18LのSTDも、アドベンチャースポーツと同じ
24Lタンクになる可能性がある。ならばアドベンチャーは一段とビッグタンクに……?

いずれにせよ次期型は、グッとツアラーとしての魅力を増すことになる。

BMW GS並みのワイドボディ版も欲しい?

BMW・R1250GSアドベンチャーの燃料タンク容量は、ナント30L。約700kmを無給油で走れる計算だ。その分、車体のワイドさは圧巻。本誌としては、新アフリカツインのアドベンチャースポーツでGSに対抗して欲しい!

要所を強化しトレンド盛り! ツボを押さえた正常進化

[予想CG]【HONDA CRF1100L AFRICA TWIN/ADVENTURE SPORT 2020】全体のスタイリングは“アフリカツイン”をキープしながらも、ライバル勢が採用する最新トレンドを凝り込むはずだ。

ブルートゥースはもはや必須装備に

ホンダ車でブルートゥース接続機能を搭載するのはゴールドウイングなどごく一部。カラー液晶と同時に、ぜひアフリカツインに欲しい。

コーナリングライトはコンパクトに集約

旋回時に進行方向の先を照らすコーナリングライト。カウル横の大型タイプではなく、ヘッドライトと一体化したスマート仕様となる?

来るか?! 停車時に自動でローダウン

アドベンチャースポーツにショーワ製の電サスを投入する模様。カワサキと同タイプで、ソレノイドバルブと内蔵ストロークセンサーを用いた最新型となるハズ。さらには、走行中は本来の車高を保ち、停止が近いと自動で車高が下がる――’18ミラノでショーワが参考出品した電動車高調整=ハイトフレックスも導入か。デモ車はアフリカツインだっただけに期待!

環境性能に対応しながら特性アップ

セミオートマのDCT仕様も選べる270度クランク並列2気筒は、998→1100ccに排気量アップ。排ガス規制ユーロ5のクリアと同時に、走行性能をアップするのが狙いだ。BMWやドゥカティのような可変バルブタイミング機構は非装備だろう。一方で、IMU装備による制御の精緻化に期待できる。

燃料タンク容量拡大

グレード別では、ビッグタンクのADVスポーツが人気。これにあやかり、全車とも一段とタンク容量が拡大されるとの噂は根強い。

バンパーは補強仕様に

アドベンチャースポーツは、Fフォークとエンジンを守るパイプガードを標準装備。新型は補強を入れ、剛性を高めたタイプに変更される模様だ。

別体となるシートレール&パニアケースステー

現在の純正パニアはステーなしでハメ込むタイプ。特許で、同車向けにステーマウントの大型パニアが公開されており、これが新型用となるハズ。同時にメインフレームと溶接されたシートレールは、ボルト留めの別体式に変更されるようだ。なおADV専用の小物入れは踏襲する予定。

タイヤはチューブレスに

オフに有利なワイヤースポーク+チューブタイヤの現行型。新型はGS同様、クロススポークホイール+チューブレスとなる見込みだ。

この内容で「価格据え置き」と言って欲しい!

装備が一段とタフになるのも朗報だ。ステーで支持する新型パニアケースの導入に伴い、トラス形状のシートレールは新作に。現行のスチール製丸パイプからアルミ角パイプとなるらしい。

エンジン下部を守るスキッドプレートもより堅牢なデザインとし、アドベンチャースポーツのバンパーを補強入りとするなどガード類を新設計。また現行のチューブタイヤに対し、全車でクロススポーク+チューブレスを履く模様だ。

電子制御系に関しては、コーナリングライトの採用に伴い、IMU(慣性計測センサー)の導入は確実。ならば、旋回中でも有効なコーナリングABSも獲得なるか。また、採用が拡大しているクルーズコントロールをはじめ、フルカラー液晶、スマホとの連携機能も導入の可能性があるだろう。

さらに「シート高が下がる」との情報も。新型シートレールに伴うものか、サスの変更によるものか、詳細は不明。ただしアドベンチャースポーツの電サス化によって車高の自動調整機能が搭載される可能性はありそうだ。電サスはショーワ製となる予定だが、同社は停止時に車高を自動でダウンさせる新機構を発表済み。これが搭載されれば、腰高なアフリカツインを気軽に乗車でき、運動性能も確保できるため一石二鳥だ。

現在のトレンドを不足なく盛り込み、まさに正常進化する次期アフリカツイン。一方で気になるのは価格だ。現行型のSTDは138万円6720円〜、アドベンチャースポーツは155万6280円〜とライバルを上回るコストパフォーマンスが人気の一因。これだけの装備で「価格据え置き」に近ければ最高だが、豪華なアドベンチャースポーツスポーツはある程度高額化、STDはお手頃プライスのままだとありたがい。

本誌予想の発売時期は2019年11月。STDとアドベンチャースポーツスポーツとも同時に新型が投入されるとの噂だ。10月末の東京モーターショーで実物が拝める可能性は高い!

現状のライバルをスペックで比較する。排気量を増したGSの牙城に迫りながら価格を維持したならば、これほど魅力的な話はない。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)