第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

静けさと機能性を徹底的に追求

【最高峰システムヘルメットがさらなる高みへ】SHOEI ネオテックIIの試用インプレッション

  • 2019/5/12

考えうる機能をほぼすべて投入したネオテックII。曲面を多用したデザインを踏襲しつつ、従来型よりアゴの先端を後方とすることでコンパクトなイメージに。後部スポイラーは、前傾、直立のライポジを問わず、空力効果を発揮する形状とした。

フルフェイスの安心感と、ジェットタイプの利便性を兼ね備えるのがシステムヘルメット。シヨウエイは以前からシステムタイプの開発に取り組んできており、シンクロテック、マルチテック、ネオテックに続く第4世代がネオテックIIだ。その機能性は、専用デザインのインカムをビルトインできるところまで進化してきている。

長時間でも疲労しにくい視界や換気性能もお見事

チンガードを跳ね上げられるシステムヘルメットは、フルフェイスの快適性とジェットの利便性を兼ね備える。中でも高機能システムヘルメットとして名高いのがネオテック。6年ぶりに進化を遂げ、IIにバージョンアップした。

各部を全面的に見直し、より洗練された帽体デザインと効率を高めたエアダクトを獲得。そして何より、走行時の静かさを追求しているのがポイントだ。チンガードの可動軸を偏芯とし、帽体側へ引き寄せることで密着性をアップ。頬パッド下部に顔との隙間を塞ぐカバーを備えたほか、新設計のシールド&窓ゴムで気密性を向上した。また、インナーバイザーの作動ワイヤーを通す帽体の穴を小径化するなど、随所に静音性を高める工夫を凝らす。

【SHOEI NEOTEC II】●価格:6万8040円/7万5600円(グラフィック) ●サイズ:S(55cm)/M(57cm)/L59cm)/XL(61cm)/XXL(63cm) ●規格:JIS

テストをしても実に静かだ。100km/hでは、帽体が大きめのためか風切り音はややあるが、内部に音が入ってこない印象。着用感も軽快で、手に持つと重みがあるが、被れば重量が全く気にならない。静かさと相まって疲れにくい設計だ。空力に関しては直進安定性が抜群。頭頂部の新型インテークは約40km/hから走行風が感じられて涼しい。夏場も期待できそうだ。

内蔵バイザーの視界にも感心した。バイザー下端とノーズガードとの隙間に明暗差がほぼ生じないため、運転に集中できる。欧州サングラス規格に匹敵する歪みのないバイザーも従来型から健在で、相変わらず視界がクリアだ。さらにチンガードの二段ロックも便利。システムメットの最高峰が一段と完成度を高め、隙のない出来映えとなった。

チンガード全開時のロック機構が2段階になったことで、より強固にロックされ、荷物の積み降ろしなどで頭を動かしてもガードが不意に下がることもない。

専用インカムがビルトイン!

帽体と調和する専用デザインのインカムをSENAと共同開発。左側に操作ボタン、右側にマイク、後部スペースにブルートゥースシステムがピッタリ収まる。風切り音を最小限に留め、外観も極めてスマートだ。

【SENA SRL(3万6072円/1個)】最大8人と通信でき、音楽やナビの音声も聴ける専用ブルトゥースインカム。音量の自動調整機能やFMラジオチューナーも搭載する。

Point:新開発シールドで気密性向上

専用設計のCNS-3シールドは、上端部が折れ曲がり、帽体をカバーする形状。カールさせ、耐久性を高めた窓ゴムと相まって、音や雨風の浸入をガードする。部位ごとに曲率を最適化することで実現した、クリアな視界も特徴だ。ピンロック・エヴォレンズも標準装備。

節度感のあるスイッチを採用

内蔵バイザーは左側のスイッチで簡単にオンオフ可能。操作にはクリック感があり、やや固め。不意の誤操作を防ぐ仕組みだ。

エアの流入量は1.7 倍に劇的進化

口元のエアインテークは、スライド式からフラップ式に変更し、高効率に。従来比で、ダクト全体の流入量は約1.7倍に増加した。

帽体下部からの音と風をシャットアウト

チンカーテンに加え、被り口の隙間を覆うカバーを新採用。下部からの音と風を防ぐ。ワンタッチで頑丈なステン製バックルも継続。

帽体内の反響音を抑えるパンチング

着脱式イヤーパッドを備え、スピーカーを収納可能。帽体側には、パッドを外した際に音の反響を抑えるパンチング加工を施す。

[Colour Variation]ソリッドカラー×8色、グラフィックモデルはスプライサー×4色、エクスカーション×3色の展開となる。全15色。

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ネオテックII[SHOEI]

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ヌマ王

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ヤングマシン編集部出身の敏腕フリーライター。特にバイクの社会&時事ネタに詳しく、20年以上にわたって特ダネを追い続けている。趣味はユーラシア大陸横断。