UV(紫外線)カットのシールドを備えたモデルは数あれど、IR(赤外線)カットのシールドは初登場。日焼けこそしなくとも、目元に日差しの熱を感じるのが普通だった中、熱感の元となる赤外線を防ぐシールドを備えたヘルメットが登場した。カブトのカムイ-Ⅲをテスト&インプレッションする。
着実にバージョンアップ、新作シールドも効果を実感
’12年夏のデビュー以来、軽量コンパクトかつ手頃な価格の内蔵サンバイザーモデルとして、高い人気を誇るカムイ。ワイドなピンロックシートとマイクロラチェットバックルを採用した’15年登場のⅡに続き、ついに今年「Ⅲ」へフルモデルチェンジした。帽体は一段とスタイリッシュになり、内装とサンバイザーも刷新。目玉は「UV&IRカットシールド」だ。紫外線を防ぐシールドは一般的だが、赤外線までカットし、温度上昇を抑えるタイプは珍しい。
実際の被り心地は、相変わらず軽快。顔を振っても帽体が軽いため、グラつくことなく、首の負担が少ない。さらに新作は、頭全体を自然に包むホールド感が印象的だ。
100km/hでは、浮き上がりやブレもなく、直進時の安定感が抜群。周囲の音はよく聞こえるが、不快な風切り音は発生しない。
気温22度の強い日差しが照り付ける中、肝心のシールドをテストしてみた。他社のUVカット機能付きクリアシールドでは、目元がジリジリ灼かれる感触が。一方カムイ-Ⅲでは、この感覚がなく、熱を防いで涼やかな印象だ。恐らく多くの人が効果をハッキリ体感できるはず。特に真夏での快適性に期待できそうだ。
大型化したサンシェードも優秀。ノーズガードとの隙間が狭く、明暗差が少ない。スムーズな操作感で、開閉しやすいのもいい。――使い勝手を増しつつ、本体価格は3万円以下。相変わらずコスパ優秀な逸品だ。
インカムの取り付けを考慮したスマート設計
Point:赤外線カットシールドを新採用
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