南スペインのアルメリアで行われたCB650R & CBR650Rの試乗会に、英国WEBメディアのMoreBikesとスペインのSOLOMOTOが参加。2つの異なる価値観を持つメディアによるダブルインプレッションをお届けしよう。本稿はその後編となり、スペインSOLOMOTOのインプレッションおよびマシンの詳細解説を掲載する。
TEXT:MoreBikes(UK)/SOLOMOTO(ESP) PHOTO:Honda
南スペインのアルメリアで行われたCB650R & CBR650Rの試乗会に、英国WEBメディアのMoreBikesとスペインのSOLOMOTOが参加。2つの異なる価値観を持つメディアによるダブ[…]
SOLOMOTO(ESP):Rの名が変革を表現するネイキッドスーパースポーツ
経済的で実用的なホーネット600の栄光の舞台のあと、ミッドレンジのネイキッドセグメントはホンダにしばらく放置されていた。CB1000Rのようなネオスポーツカフェとして魅力的な製品を提供する必要があったホンダは、新しいネイキッドスポーツを作るためにFからRコンセプトへと転換を図ったのだ。
LEDのヘッドランプなどをひとつひとつ挙げるまでもなく、CB650Rは完全に生まれ変わっている。全ての目新しさの中でエンジンだけは引き継いだが、これも大幅な修正を受けた。
従来よりもはるかにスムーズな低中速のトルクデリバリー、そして7500rpm以上の振る舞いも大きく変わっている。最高出力は従来の5%増しとなる95psを発生。環境性能やエレクトロニクスも向上し、スムーズなアンチホッピングクラッチや、オフにはできないがABS同様に全く邪魔にならないトラコンも装備している。
車体も新しく、約2kgの軽量化の達成だけでなく倒立フォークなども採用した。標準装着のメッツラー・ロードテック01が秀逸な点も述べておこう。
贅沢なカラーTFTのメーターはやや小さすぎるが、手元ボタンでの操作はしやすい。いずれにせよ、この新型ネイキッドは細部にわたるまでよく改良されている。快適で軽く、個性があって仕上がりもいい。このバイクはホーネットと同じ成功を収めるだろう。
スーパースポーツの雰囲気と快適さの両方を持っている
CBR650Rは2つの最高の世界を提供してくれる。スーパースポーツの外観と装備、そしてフレンドリーで多目的な性格だ。ホンダはCBRにファイアーブレードの雰囲気を与え、そのことで快適性が犠牲になっているかと思わせるが、そんなことはない。ライポジはより荷重を与えやすくなっていても、硬すぎる印象はない。
エンジンはCBと同じだが、ラムエアシステムなどによりもう少しパワフルだ。サウンドもいい。
我々は120kmの試乗コースを設定したが、CBRはまるで彼の母親を散歩に連れていくように優しく我々を連れ出した。それでも、高速コーナーではCBR600RRに期待されるようなリズムで走行ラインを描くことができた。単にCBR600Fの精神をリバイバルさせただけのモデルではない。
CB650R:マシン解説[王道ネイキッドをスポーツバイクに融合]
新しい車名はCB650Rだが、その前身は2015年に登場したCB650Fだ。車名がRになるとともにデザインコンセプトを大きく転換し、LEDの丸目1灯や倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパーを新採用。軽量化やマスの集中化も促進した。
CBR650R:マシン解説[CBRもFからRへと華麗な転身]
CBと同様にCBR650F→CBR650Rへとモデルチェンジ。おとなしいデザインだった先代から一気にCBR1000RR寄りのスポーティな外観となり、エンジンのパワーアップや軽量化で快適性を保ちながら爽快な走りも身に着けている。
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