第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

東京モーターサイクルショーに参考出品

キジマのMON×DAVI=モンダビがモンキー125ベースで復活

  • 2019/4/7

【KIJIMA MON×DAVI(右)】左はベースとなったモンキー125のヨシムラ改。

2019年3月の東京モーターサイクルショーでパーツメーカーのキジマ(KIJIMA)が新型モンキー125をベースにしたMON×DAVI(モンダビ)をコンセプトモデルとして出品。2011年の前作同様の超本格派で反響次第では発売濃厚だ。

これならロングツーリングにもいけそう

ハーレーダビッドソンのツーリングファミリーの中でも最高峰にして特別なオーラを放つのがいわゆる「ウルトラ」と呼ばれるモデル。エレクトラグライドウルトラというネーミングを持つFLHTCUやFLHTKの堂々たる姿は、ステイタスシンボルとして位置づけられている。ウルトラ系は長距離ツーリングに対応するため快適性が重視され、独自のヤッコカウルに収納スペースも最大限装備。そのため車格もハーレーの中で最大級となり、ビッグバイクの中のビッグバイクであるが……それをモンキーで再現してしまったのモンダビである。

前作のMON-DAVI(モンダビ)は、2011年にパーツメーカーのキジマが50セット限定で発売し、小さいながらもクオリティの高い作り込みが話題となった。それから8年の歳月を経て2019年の東京モーターサイクルショーに出品されたのが新型モンキー125をベースとしたMON×DAVI(モンダビ)。新型になって「このサイズなら普通に乗れる」と人気のモンキー125にカウルやボックスが装備され、50㏄時代の洒落でしかなかった姿から機能性までも得ることになったのだ。

【KIJIMA MON×DAVI(モンダビ) 2019東京MCショーコンセプトモデル】新型モンキー125をベースとした新型モンダビ。発売は未定だが、反響次第では限定発売される可能性大。

【KIJIMA MON-DAVI(モンダビ) 2011年】手前が当時限定50セットでキット販売された50㏄版のモンダビ。奥は本家ハーレーのFLHTK103エレクトラグライドウルトラリミテッドで、並べてみると似ていることがよく分かる。

新旧モンダビでキット内容に変化も

モンダビはキットとして開発されており、カウルや前後フェンダー、ボックス、マフラーなどでウルトラルックを再現するもの。2019モンダビで発表されたキット内容は「フェアリング、スクリーン、Fフェンダー、Rフェンダー、フロントバンパー、フィッシュテールマフラー、フォグランプ(LED)、リアキャリア、リアセンターBOX、サイドBOX、リアバンパー、シングルシート、リアショック(NITRON)、サイドカバーR、ショートサイドスタンド、フロントリフレクター、オーバルミラー、各種ステー類」となっている。

前作の50cc版と異なるのは、シートが専用になっているのとショートサイドスタンドが用意されてるあたり。リヤショックをナイトロン製としており、125cc版はローダウンしていると思われる。フロントは突き出しを増してはいないので、リヤ下がりのディメンションとして直進安定性を確保する狙いか? 一方、モンダビならではのフィッシュテールマフラーは、50cc版と同様125㏄版でも採用。ただし、125cc版では従来の2本出し→1本出しとしている。

125cc版のモンダビ。マフラーは右1本出し。FRPパーツは黒ゲルコート仕上げと予告されている。デモ車はエアクリーナーボックスやチェーンカバーをシルバーに塗装している。

50cc版のモンダビはディアドロップタンクのキャブ仕様をベースとしている。125cc版と比べるとボックスがリヤタイヤからかなりオーバーハングしているのが分かる。

【HARLEY-DAVIDSON FLHTK103 2011年型】50cc版のモンダビが発売された時に撮影した比較カット。不変のスタイルが現在でも受け継がれている。

左が125cc版で中央が50cc版。ヤッコカウルにフォグランプのスタイルは不変だが、125cc版の方が形状が本家に近づいているのが分かる。

左が125cc版で中央が50cc版。125cc版のテールライト&ウインカーはFLHTKに通じるデザインでよりレプリカ度が増す。リヤフェンダーもロングだ。

125cc版のフェアリング。純正のヘッドライトとともにフォグランプもLEDとなっている。

50cc版のフェアリング。

125cc版のマフラー。こだわりのフィッシュテールだ。

50cc版のマフラーは堂々の2本出し。

●撮影:真弓悟史

【ルーツ】Monkey-Davidson【1980年2月号】

ベースはモンキーなのだが、その面影はどこにものこっていない。タンクやシートはノーマルなのだが、風防やサイドBOX、キャストホイール等の強烈なハーレーのイメージの中にとけこんでしまっているかのようだ。さすがにエンジンパワーは非力だが、小さいハーレーの風格で、さしてスピードを出そうという気にもならない。これなら30キロぐらいでトロトロ走る気にもなってくる。やはり見ているだけでも楽しくなるというのは大きな魅力で、撮影中にも注目の的で質問ぜめにあってしまった。それは年輩の人が多い。ハーレーというのは、それだけアダルトにとって大きな夢なのかもしれない。

もうここまできてしまうと、だたのハーレーに似せたオートバイというのではなく、モンキーダビッドソンというひとつのカテゴリーとしてとらえてもいいような気がしてくる。こんなオートバイにコスチュームを合わせて、数台でツーリングに出かけ、ハーレーのツーリング部隊とカチあったらおもしろかろうとか、原宿の表参道をブラブラ走れば注目をあびるだろうとか、見ているだけでいろんな考えが頭の中を走る。こんな夢のマシンがいままであっただろうか。これをアメリカ人に一度見せてやり、腰を抜かすのをみたいものだ。 ※文:牧田哲朗 ヤングマシン1980年2月号より

【乗りもの舘 Monkey-Davidson(モンキーダビッドソン) 1980年(’70年代から存在)】本物のハーレーダビッドソンとかわらないと思うけど、こんな大きな人が乗るとネ~。

なんと、なまいきなエキパイが付いているんでしょうネ。信じられない。カウリング、サイドバッグ、リヤボックスをよく見てくれ! よくできていると思わん?

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いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)