第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

東京モーターサイクルショー 内外出版社ブースでお目見え

ヤマハYZF-R25が”キング”ケニー・ロバーツ仕様に変身【憧れのYZR500が蘇る!?】

  • 2019/3/15
YZF-R25 by 9-GATE

この写真を見て「おっ!」と思ったアナタ。そう、コイツは伝説の”キング”ことケニー・ロバーツが駆ったYZR500? ……ではなく、なんと外装を着替えたヤマハYZF-R25だ。アメリカ・南カリフォルニアにあるカスタムビルダー・GG Retrofizのカウルを装着し、まったくの別物に仕上げられたレトロカスタムマシンは、デザインも精度も抜群。この1台、3/22〜24に開催される東京モーターサイクルショー・ヤングマシン(内外出版社)ブースに展示される。その全貌を紹介しよう。

完成度の高いカウルから着想を得た大人の1台

丸みを帯びた流麗なカウルに、黄色×黒ストロボラインのインターカラー。その姿は、まさに”キング”ことケニー・ロバーツのライディングで’78〜’80年の世界GPを3連覇した伝説のYZR500にソックリだ。’80年代に青春を送ったライダーには憧れの1台として、当時を知らない若い世代の目には新鮮なネオレトロとして映る。

YAMAHA YZR500

【カラーリングのモチーフは’78YZR500】’78年からWGP500で3年連続タイトルを獲得したワークスYZR500が元ネタ。ケニーの走りとともに、黄色×黒ブロックパターンのインターカラーが今なお鮮烈な印象を残している。写真は’80年のもの。

このYZF-R25カスタムは、当時の熱狂を知る世代のオーナーが依頼したもの。製作したのは東京都東久留米市に店を構える「ナインゲート」だ。

米国のビルダーが販売しているYZF-R25/R3用のレトロ外装キットをオーナーが発見したことから話が始まり、「大人のライダーに向けた、大人のカスタム」をコンセプトに製作した。

ビッグバイクの本気カスタムは世に溢れているが、気軽に乗れて街乗りも楽しめる250㏄を敢えてチョイス。ブレンボやオーリンズのほか細部のパーツまで贅沢にこだわり、模型を愛でるような大人の余裕を感じさせる。

YZF-R25 by 9-GATE

YZF-R25 GG Retrofiz Rocket Street ボディキット装着車 http://ggretrofitz.com

実車のクオリティは圧倒的で、市販車と見紛うばかりだ。ハンドルは、アップタイプのSTDに対し、垂れ角10 度の社外品に変更。さらにバックステップも装着しており、コンパクトなライポジのSTDより余裕がある。適度な前傾は、オジサンにも楽な上にレーシーな気分を高めてくれる。さらにオーリンズFスプリングとリヤショックで足がややハードで、ワイディングを流すのが楽しい。外観も乗り味もまさしくケニー気分が味わえるのだ。

リアルなYZRレプリカを追求するのではなく、普段走りも可能。ネオレトロとして完成度の高い1台だ。

レトロレーサーの雰囲気満点

…というわけで、さっそくYZF-R25″キング”仕様のディテールを見てもらおう。

YZF-R25 by 9-GATE

エッジの効いたR25と正反対のイメージながら、何ら違和感がない。外装キットはFRP製でカウル+スクリーン、タンクカバー、シートカウル、各種ブラケットがセット。

YZF-R25 by 9-GATE

(左)ラウンドシェイプが素晴らしい。バーエンドミラーはデイトナ製だ。「本当は当時と同じグッドイヤーのタイヤにしたかった」とオーナー。(右)テールランプは純正。フェンダーレスキットはポッシュフェイス製をチョイスした。マフラーは4本出しではなく、アクラポビッチ製スリップオン。

YZF-R25 by 9-GATE

コクピットまでスクリーンが覆うロケットカウル。スクリーンのサポートステーもキットに同梱される。マスターとキャリパーはブレンボ製に換装。

YZF-R25 by 9-GATE

カウルには、7インチの丸眼ライトが装着可能。本作ではハーレー用のカスタムパーツでLED化した。バルブをH7→H4としたため、配線も変更。左がハイ、右がロー。

YZF-R25 by 9-GATE

タンクカバーはフィット感良好。ラインが他より太いことがわかる。イエローも塗料メーカーにない色味だ。ウインカーはCHAFT製で、形状と位置に悩んだ。

YZF-R25 by 9-GATE

シートカウルはシングル仕様。シート&ベースは純正で、表皮をアルカンターラに変更した。ラインとロゴはステッカーではなく「塗り」で、質感抜群だ。

YZF-R25 by 9-GATE

STD(右)はハンドルが手前でやや窮屈。カスタム仕様(左)はFフォークの突き出しを増やし、ハンドルを変更。

YZF-R25 by 9-GATE

カスタム仕様(左)はやや前傾に。バックステップも備え、スポーティなライディングポジションだ(身長177cm、体重67kg)。

カウルは何とボルトオン。約35万円で装着可能だ!

レトロレーサーをオマージュした外装キット「Rocket Street」は、驚くべきことにほぼボルトオンで装着可能。元々キットの精度が高く、チリ合わせは楽な部類だったという。最も苦心したのはストロボラインの収まり具合。実車のYZR500とは当然サイズが違う上にタンクが曲面のため、真横から見た際、各ラインの縦幅に差が出てしまう。そこで、映像や実車から採寸したほか、何度も調整を繰り返し、タンクのラインを太くすることで解決した。

写真と全く同じ状態にカスタムするには、車両代抜きで約130万円。外装キットを装着するだけなら、現地からの輸送代や工賃を含め、約35 万円で済む(ペイント代等を除く)。それにしても見事な出来映え。反響が大きければ、ヤマハも市販化に向けて動く?

圧倒的完成度、ヤマハさん市販化はまだですか!?

YZF-R25 by 9-GATE

「新発売されたR25ベースのネオクラ仕様」と信じてしまうほどの出来。『汚れた英雄』カラーなど他の色で楽しむのもアリだろう!

Special Thanks to 9-GATE(ナインゲート)

アフターパーツメーカーで設計などを担当していた細井啓介さんが独立し、’17年にオープン。ワンオフ製作など無理難題にも応えてくれる。
東京都東久留米市南町4-2-8 TEL:042-455-6985 https://9gate.shopinfo.jp

YZF-R25 by 9-GATE
YZF-R25 by 9-GATE

●文:沼尾宏明 ●写真:山内潤也

※ヤングマシン2019年3月号掲載記事をベースに再構成

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ヌマ王

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ヤングマシン編集部出身の敏腕フリーライター。特にバイクの社会&時事ネタに詳しく、20年以上にわたって特ダネを追い続けている。趣味はユーラシア大陸横断。