221㎰にウイング付きのパニガーレV4R、207㎰のS1000RR――。’20年始動の新排ガス規制=ユーロ5を前に、海外勢が限界を突破してきた。これに対し、日本車はどう出るのか? 独自情報を元にテッパンなモデルから、妄想&願望混じりのマシンまで、本誌が来年を一挙に占う。HEISEI最後の“初夢”スクープ連弾をとくと見よ!
フォアかエフか空か水かCB復活論争再び!
’19年は、ホンダのメモリアルイヤーだ。初代CB誕生から60周年、さらにCB750フォアから50周年、CB750Fの40周年でもある。これに合わせ、「CB」ブランドの新作を投入する計画があると本誌で報じてきた。その中身は……今だ定まっていない模様だ。排気量は、CB1300や1100からダウンサイジングし、グローバル展開するために、「900cc程度」を選択する模様。本命は水冷だったが、ここに来て空冷案も浮上している。
ホンダに影響を与えているのは他社の動向だ。ロイヤルエンフィールドがミラノで空冷のコンセプト車を発表。12月に日本で開催されたカスタムショーでは、BMWが試作の空冷水平対向2気筒を披露した。そんな経緯もあり、「空冷ユニットを次の排ガス規制にも対応させるべき」との意見があるという。
デザインは、ビンテージ路線になるのは確実だが、問題はモチーフ。CB750フォアが候補に挙げられており、有力なのはフォア案。既に試作モックアップも存在するらしい。一方、新生カタナをはじめ’80年代の名車が今、トレンドになりつつある。当時を象徴するFも候補に入れても不思議はないだろう。果たしてホンダの結論は……期待を込めて見守りたい。
ネオクラCBに変化を生むF案なら40周年記念
’10年代のトレンドは、ネオレトロを経て、近年はカフェに移行していた。いわゆる’60~’70年代風マシンが流行していたわけだが、’19年はついにカタナが復活。欧州のショーでローハンドルのネイキッド改が続々登場するなど、’80~’90年代マシンが新たな潮流を築きつつある。――そこで期待したいのが、’80年代を駆け抜けたCB750Fの現代版だ。既存のネオクラに比べ、実に新鮮。加えて走りのCB750Fカスタムが流行したように、スポーティ路線もよく似合う。ホンダさん、本誌はコッチ推しデス!
試作モデルが実在、現状は空冷で右1本出しか?
ナント既に「社内に検討用の試作モデルが存在する」(情報筋)とのこと。「SOHC風のヘッドカバーを施した新作の900cc空冷DOHC直4が搭載され、マフラーは右1本出し」という。リヤサスは、Z900RSのモノサスに対し、2本ショックでよりクラシカルな雰囲気となる模様。質感を重視した本格的なビンテージ路線ながら、900㏄で軽快な走りを狙う。
※ヤングマシン2019年2月号(12月22日発売)掲載記事をベースに再構成
関連記事/リンク
新年明けましておめでとうございます。2019年もWEBヤングマシンをよろしくお願いいたします!(編集長いち) …というワケでヤングマシン恒例の初夢スクープを連発だ! GPZ900R/ZXR900、新型[…]
221㎰にウイング付きのパニガーレV4R、207㎰のS1000RR――。'20年始動の新排ガス規制=ユーロ5を前に、海外勢が限界を突破してきた。これに対し、日本車はどう出るのか? 独自情報を元にテッパ[…]
スペシャルメイドのカスタムマシンということで、エンジンの中身についてはあまり騒がれることのなかった、BMW水平対向2気筒エンジン搭載のDepartedというマシン。しかし、そこには新作エンジンのプロト[…]