2018年11月6日、イタリアで開催のミラノショーでホンダが2019年モデルを多数新発表した。ここでは、イメージを刷新した2019新型CBR650Rを紹介しよう。
実用性とスポーツ性を両立させたRに進化
2019年モデルでCBR650FはCBR650Rに車名を一新するとともに、コンセプトの修正とモデルチェンジが実施されることになった。車名についてはこれまも当WEBで報じてきているが、「F」が終了となり「R」に移行する流れで、同時にネイキッドのCB650FがCB650Rに一新されている。CBR650について言えば、これまでのFコンセプトが否定されるものではなく、Fならではの実用性はキープしつつ「RR」に通じるアグレッシブな外観や適度なスポーツ性を盛り込んでいる。既存のCBR500Rについても同様のコンセプトの下、2019年モデルでスタイルやライディングポジションが見直しされている。
そして、2019新型CBR650RはCBR1000RR譲りのスポーティな外観を獲得。さらに、前傾を増したライディングポジションへの変更とエンジン性能の向上や軽量化、足まわりの強化が実施されている。ぱっと見はまるでCBR1000RRと見紛うほどの仕上がりで、もうそこにFの面影はない。新たに生まれ変わった「CBR-R」が、高性能化と高額化にとどまるところを知らないリッターSSに代わり、ライトなスポーツモデルとして新たなポジションを築くかも知れない。
エンジン&シャーシも全面的に見直し
CBR650Rの並列4気筒エンジンは、ピストンを改良し圧縮比がアップ。さらにバルブタイミングの変更や、インテークダクト/エキゾーストシステムの改良で吸排気効率を高めることで最高出力が約4ps、最高出力発生回転が1000rpm上昇した。マフラーも改良され、サウンド面でも魅力が向上。また、調整可能なトラクションコントロールを装備した他、アシスト/スリッパークラッチを装備し、クラッチ操作の負担を軽減している。
シャーシは、650Fでは正立フォークだったフロントサスがSHOWA製の径41mm倒立セパレートファンクションフォーク(SFF)に変更された。スチール製ダイヤモンドフレームは従来の鋳造からプレスのピボットプレートとなり1.9kg軽量化された。楕円パイプのツインチューブは柔軟性に富み、ヘッドパイプ部分の剛性は高く設定されたもので、好バランスのハンドリングと高いフィードバックが得られるものとなっている。
シートユニットはコンパクトになり、後部をショート化。ライディングポジションは、ハンドル位置を前に下にそれぞれ30mm、ステップ位置は後ろに3mm、上に6mm移動してよりスポーティなものとなった。一方、シートの高さは810mmをキープしている。
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