マシン・オブ・ザ・イヤー2018
厳しくなった排ガス規制に対応

2018新型トリッカー(TRICKER)の試乗インプレッション

セロー250やSR400とともに2017年に生産を終了したトリッカー(TRICKER)が、新排ガス規制に対応して9月20に新発売。実際に乗ってみての違いは?

新型はエンジンが明らかに元気になった

新型セロー250と同系エンジンを採用し、セローと同じように2ps&0.2㎏-mアップとなった2018新型トリッカー。ヤマハから事前に聞いていたのは「乗って分かる大きな違いはない」ということ。だが予想はいい意味で裏切られ、乗り出してすぐに分かるくらい元気になっていたのだ。今回は新旧同時比較ではなく新型だけを乗っての印象となるが、これまで経験のある従来のエンジンよりも出だしからグイグイ加速していくし、中間加速の力強さを明確に感じることができた。また、高回転まで引っ張っても頭打ちが早いということもなかった。同時に排気音も快活になり高揚感が高い。10月6日に掲載した、中野さんがセロー250を新旧比較した時のインプレでは「力強さが1割増し」と表現されていたが、トリッカーでもそのまま当てはまることが確認できた。

税込46万7620円という低価格や足つき性の良さは貴重

2004年モデルでフリーライドプレイバイクという「BMXやサーフィン、スノーボードなど身体を動かす“X系スポーツ”の雰囲気と、日常走行での実用機能を融合させ“新しいスポーツ”を提唱する製品」を新ジャンルとして打ち出したトリッカーは、間もなく15年というロングセラーとなっている。当初の過激なコンセプトから現在では「乗り方のスタイルを選ばない」モデルとしてアピールされており、実際どんな用途にも応えてくれる懐の広さが光っている。山に行くコアなライダーの支持も受けつつ、初心者が街乗りするのにも最適。バイクをコントロールするための形として基本と言えるトライアルバイクを一般化したようなコンセプトが、懐の広さにつながっているのだ。

【YAMAHA TRICKER(トリッカー、右) 2018年型国内仕様 価格:46万7640円 発売日:9月20日  色:橙、黒】キャニスターが装備された以外は、カラーリングやスタイルに変更はない。トップ写真はディープオレンジメタリックで、他にもこのマットブラック2をラインナップしている。左の新型セロー250より約10万円安く6kg軽い車重も魅力だ。

セロー250の830mmよりも20mm低いシート高とスリムなシートで足つき性は抜群。価格と足つき性は250で最も気軽なモデルと言っていい存在だ。ライダーの身長は172cm、体重は65kg。


撮影:飛澤慎
「2018新型トリッカーも2psアップで復活! SR400はどうなる?!」記事はこちらへ。
「2018新型セロー250(SEROW250)の試乗インプレッション」記事はこちらへ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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