マシン・オブ・ザ・イヤー2018
見た目だけではなく効果も実証済み

ストリートにも波及?! CBR1000RR/SP/SP2用のウイングレットが発売に

スペインのパーツメーカー”Puig(プーチ)”がCBR1000RR/SP/SP2(2017~)用のウイングをリリースした。雰囲気パーツではなく、その効果も実証されているのだ。

簡単に後付けできるお手軽ウイングレット

モトGPで大流行したウイングレット。大パワーによるフロントリフトを抑えるのが目的で、トラクションコントールでパワーカットするよりも効果的ということから、各メーカーがこぞって採用したと思われる。しかし、鋭利な形状の危険性が懸念され2017年シーズン限りで使用禁止となったのは記憶に新しいところだ。一方、禁止になったとは言えダウンフォースの効果は手放せないもので、現在はほとんどウイングと言えるカウル一体型のエアロフォルムがモトGPでは使用されており、その影響はカスタムパーツにも波及してきているのだ。

レプソルホンダチームの公式スポンサーであり、SBKでカワサキレーシングチームのテクニカルパートナーに名を連ねるスペインのPuig(プーチ)は、本国でZX-10R&CBR1000RRシリーズ用のウイングレット「Side Spoiler “Downforce”(サイドスポイラーダウンフォース)」をリリース。Puigは外装パーツを得意とするメーカーで、風洞施設を使ってスクリーンなどを開発しており、このサイドスポイラーダウンフォースもその効果を実証済み。データも開示されており、300km/hで8.3Kg/fのダウンフォースが得られるとされている。

【Puig サイドスポイラーダウンフォース  ’17- CBR1000RR/SP/SP2 11月下旬発売予定(国内)】コーナリング性能を確保するためにナックルガード部に穴か開けられたアッパーカウルと組み合わせると、最先端空力マシンといった印象に。現在カワサキのZX-10R/RR用が国内でも発売中だ。

空気の流れを解析して設計されたサイドスポイラーの効果を示すグラフ。80km/hからダウンフォースが発生するのが分かる。300km/hのデータはZX-10R用では約5㎏/fなので、CBR1000RR用の方が翼面積が広いと思わる。

【Puig ZX-10R/RR ’16- サイドスポイラーダウンフォース 価格:3万4020円(国内)】最初にリリースされたZX-10Rシリーズ用のスポイラー。他にもYZF-R1用やGSX-R1000/R用も開発中だ。

メーカー純正パーツや標準装備も

2017年のミラノショーでアプリリアがRSV4のレーシングキット車両を出品し、モトGPマシンと同形状のダクトウイングを装着していた。それが、2018年4月に、RSV4 RFリミテッドエディションとして北米でリリースされている。Puigのサイドダウンフォーススポイラーとは異なり、モトGPの新レギュレーションに適合したダクトウイング形状となるが、ここまで大型のダウンフォース発生装備はの採用は、市販車では初の試みと言えるだろう。また、2017年にインドネシアで発表されたGSX-R150では、純正オプションパーツにウイングレットが用意されていた例もある。そして、2018年11月上旬のミラノショーで登場が見込まれるドゥカティのパニガーレV4Rでもダウンフォース対策が施されている可能性もあり、そちらも注目だ。

【APRILIA RSV4 RF LIMITED EDITION 2018年型北米仕様】2018年4月北米でリリースされた限定版。モトGPに参戦しているRS-GPで開発されたカーボン製の”エアロダイナミックスポイラー”を装着している。

【SUZUKI GSX-R150 2017年型インドネシア仕様】現地で発表時に展示されたカスタム仕様。小型だが、モトGPのトレンドを反映したウイングレットが装着されていた。ファッション感覚でもサマになるのが分かる。

ニュース提供:Puig(プーチ)
「H2Rの新作ウイングがデビルな件」記事はこちらへ。
「モトGP空力戦争2018の陣」記事はこちらへ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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